12/31/2014

2014年を振り返って。

 
 
大晦日の朝です。今日は一日中「おせち料理まがい」のものを作る日で、一年のうち一番日本食のレシピーブックが役に立つ日です。もう30年も同じレシピーを使っているのに、まだ毎年毎年同じ本を使ってのおせち料理作りです。その本はいつからか表紙もなくなってしまって、ご丁寧にお醤油のシミまで残っていますが、私にはなくてはならないものです。
 
2014年を振り返れば、色々ありました。毎年の事ですが今年もご案内させていただいた方々との出会から色々なことをおしえていただきました。そのひとつひとつを大切に、来年は今年よりもっと良い年、もっと人間として成長した年にしたいと思います。
 
神戸の地震や、東日本大震災で被害に遭われた方から、「やっと来ることができました。」という言葉を聴くたびに人の強さを学び、エネルギーをいただきます。「人生は前向きに」と、励まされています。
 
今年も大きな災害が日本を襲いました。被害に遭われた方がどうやって年を越されるかを思うと、心が痛みます。一日も早く心の傷がいやされ、そして一日も早く元の生活に戻ることができるようお祈りします。
 
そして一年間、ブログでお付き合いしてくださった方々に感謝します。来年の私の願いは、ありきたりですけど‘世界平和’です。2014年よりは、一本の木でも、一匹の動物でも、そしてひとりの人間でも多く、平和に暮らす年になることを祈っています。
 
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

12/29/2014

クリスマスとお正月の間

クリスマスが終わり、お正月までの期間はいつも複雑な気持ちで迎えます。一年のうちで一番日本を思う時です。「○○は今頃おせち料理つくりの毎日だろうな」とか、デパートの地下のあの活気、お正月の匂い.....イギリスではクリスマスは家族、親せき、友人達ととても楽しいひと時を過ごし、27日ともなるとそれが一気に終わるので、余計日本の年末の賑わいが懐かしくなるのかもしれません。

イギリスでは25日、26日がクリスマスの山場です。26日は息子夫婦と愛犬を伴って友人宅に行きました。彼らも夫婦二人の生活です。そこにひとり知らない人がいました。近くに住むひとり住まいの70歳くらいの男性です。初めて会う人でした。クリスマス近くになればラジオでよく聴かれるのがあるチャリティの宣伝です。「クリスマスをひとりで過ごさなければいけない人が楽しいクリスマスを迎えられるように募金をお願いします」というもの。

イギリスでは、「クリスマスをひとりで過ごす」ことがとても淋しいことに思われています。一年のうちで一番家族が集まる日ですものね。新聞にも、ある未亡人がそういう人たちをパブのクリスマスディナーに招待するために1000ポンド匿名で寄付をしたとありました。(結局は名前が知れてしまいましたが、今度は他の人たちが同じ目的で募金活動を始め、全国規模になったようです。)

友人は犬2匹、カメ4匹飼っています。クリスマスディナーを食べた後、クイズゲームなどをして一日を過ごしましたが、その合間に私はカメに見とれていました。一匹は私と同じくらいの年、もう3匹は30才くらいでしょうか。



言うまでもなく、動きは本当にのろいです。ただ一匹の子亀は行動派。他の亀の甲羅に登ろうと必死です。親ガメは眼だけ動かして、まるで子ガメの行動を見張っているようにだまって同じ場所に座っています。




じっと見ていて考えました。この親ガメは私と同じくらい長く生きていて、今まで動いた範囲を線にするとどのくらいの距離になるのかな?って。でも、目を見ると周りで何が起こっているかを全て知っているように思えます。ついつい自分と比較してしまいました。いつも走って生きているような私です。考える前に行動してしまうこともしょっちゅうです。一体、自分の周りの事をどのくらい見て生きているかなー?

でもこの年になったら、走る速度を下げて、もっと周りを見ながら生きて行こうと、カメを見ながら思いました。私たちはあと2年くらいしたらロンドンを離れて田舎暮らしをする予定です。完全に退職する気はありませんが、少しだけ方向を変えてもいいかなー?と思い始めています。

これからお正月までの期間、日本のことを懐かしむことだけではなくあの亀のようにじっくり物事を考える期間にあてようと思います。

12/24/2014

メリークリスマス!!!





 
メリークリスマス !!!
 
どうぞ楽しいクリスマスをお迎えください。
 


12/23/2014

ダブル故障で散々な一日?

日本は寒波に見舞われているそうですが、皆さんが住んでいらっしゃるところはいかがでしょう?どうぞ風邪をひかないようにお気をつけください。

昨日、クリスマス間際と言うのに我が家の電子レンジが壊れてしまいました。20年くらい故障もなく頑張ってくれたので、修理はあきらめて新しいレンジを買ってきました。20年のお付き合いに感謝。よく頑張ってくれました。でも、せめてクリスマス、お正月が終わるまでもうちょっと頑張ってほしかった。そうすればセールで安く買えるかもしれないし。クリスマス直前に壊れてほしくなかった.....

さて、我が家も夫婦二人だけの生活になったので二人分の料理に大きなオヴンを使うのももったいない話です。そこで今回はオヴンも兼ね備えたレンジを買うつもりで電気屋さんに出かけました。昨日はロンドンに出なければいけないことがあったので、その前の短い時間で電子レンジを探さなければいけません。でも、ラッキーなことにちょうど手ごろなものが見つかりました。前のと同じパナソニックです。ところが電気のコードが短すぎてコンセントに届きません。エクステンションを探しましたがコードが長すぎるものばかり。その後他の電気屋さんを転々としてやっと短めのエクステンションを買いました。ずいぶん時間がかかりました。全くモー。「これからロンドンに行ってすることが沢山あるのに。プンプン、イライラ。」

クリスマスが近づくにつれて、頭の中だけでハーハー言いながら忙しくしています。昨日はレンジを買ってすぐに地下鉄でロンドンに出ようと家を出ました。ところが我が家の近くの駅は「信号故障」とかでクローズになっっています(良くあることなのですが)。近所のおじさんが「バスで隣駅まで行くしかないなー」とおしえてくれましたので、バス停でバスを待つこと20分。「全く!クリスマスだというのに。」 バスに乗ったはいいのですが、随分遠回りして歩いても15分くらいなのにバスでも同じくらいかかってしまいました。「こんなのだったら歩く方が良かった」とまたまたプンプン。

ああ、昨日は電子レンジと地下鉄の信号が壊れて散々な一日....と思っていましたが。でもその後はとても良い時間を過ごしました。

結局帰宅したのは夜中の12時に近い時間でした。「ああ、良い一日だった。」と心の底から思っていました。「電子レンジの故障?」「信号の故障?」そんなこと何でもないわっ!という気持ちになっていたのです。つまり人間、気持ち次第でストレスもだいぶ軽くなるものです.....と、今日はそのことが言いたくてブログを書いています。

写真は昨日ロンドンで見たロンドン交通局の白いダブルデッカーのバスです。何かの宣伝と思いますが珍しいでしょう?


12/18/2014

リスのように食べ物を蓄えて......

冬眠に入る動物のように、私もクリスマス前に食べ物を貯蓄する癖があります。昔は日曜はお店はお休みでしたし、クリスマスも25,26日は開いているところが全くなく、たった数日間なのに「必要なものは蓄えておかなくては!」という気分になっていました。

今は日曜でさえ時間は短くではありますがスーパーマーケットさえ営業していますし、クリスマスの日だってインドの人(キリスト教ではないひとたちなど)が経営するコンビニなどはオープンしているところがあります。

それでも私は、昔の「クリスマスホリデー前に食料品を蓄えなくっちゃ」という気持ちが抜けません。毎年23日には大きなスーパーに行って山のように買い物をします。全く、スーパーの「思う壺」そのまま。情けなくなります。でもおいしそうなものがいっぱい棚に並んでいるとついつい手が伸びてしまって。

今日もヴィーガンの冷蔵食料品が届きました。ソーセージ、ミートローフ、ハム、フランクフルト、チーズ......




日本では‘モドキ’というそうですが、大豆などで作られたお肉が沢山あります。人によっては「お肉の触感がいやだからヴィーガンになった」という人もいます。そういう人は肉に似せたヴィーガンフードは食べません。

私は昔はお肉もお魚も食べていました。あの触感は嫌いではありません。ですから「モドキ類大歓迎」。ただ、大豆でできたお肉でも乾燥したものはあまり好きではありません。ですから買ってくるのは冷凍食品。イギリスではヴェジタリアン用のQuorn というメーカーが有名ですが、これはヴェジタリアンではありますが、卵が入っているのでヴィーガンではありません。

我が家でよく使っているのはスーパーのセインズブリーのブランド品の挽肉です。大豆の香りもしませんのでラザニアやコテージパイに入れれば、お肉の挽肉とあまり変わりません。どちらかと言えばヒレ肉を挽肉にした感触です。大豆でできていることさえ気が付かない人も沢山います。



この他、お勧めはリンダ.マッカートニーのソーセージなど(普通のものも美味しいのですが、特にローズマリーの香りのついたものは我が家では人気ものです)。ポール.マッカートニーの前の奥様で亡くなられたリンダさんが作ったメーカーです。ポール.マッカートニーも長い間ヴェジタリアンで、今でもヴェジタリアニズムを奨励する活動を活発に行っています。

クリスマスに近づき、ショッピングに出かけて一番先に目がいくのがやhあり食べ物です。先日ウィンザーにある女王のファームショップに行った時に買ってしまったもの。





左からMiddle Aged Spread(中世スパイスのきいたマスタードのピクルス)、Christmas Mustard, (クリスマスのためのものでマスタードにスグリ、レーズン、オレンジピールなどが入っている)Pickled Walnut(19世紀からクリスマスの食べ物になっているもの。ディケンズ他文学にも顔を出す伝統的なクルミのピクルス) です。

日本のお正月のように、クリスマスを含むお祭りは皆食べ物が中心ですね。一年のうちで一番ウェイストの長さが気になる時期ですが、それは年が明けてから悩むことにしましょう。





12/17/2014

クリスマスの準備

クリスマスは、もうすぐそこです。商店街に行けば、クリスマスの音楽が流れ、ウィンドウのディスプレイに目を向ければマネキンたちが赤いサンタの帽子をかぶったり、ソリを引くトナカイの人形が忙しそうにしていたり、デパートのグロットー(サンタの居る部屋)では子供たちがサンタとお話ししています。ますます「ああ、またクリスマスが来てしまった。」と思わざるを得ません。日本では大晦日がそうですね。「また一年が終わってしまった。」と.....それは年を重ねるたびに身に沁みて感じるようになりました。若い頃はとにかく12月25日や元旦が待ち遠しくて「一年が終わってしまった」なんていう気持ちはありませんでしたものね。

でも、そういうふうに「ネガティヴな気持ちを持つことはいけません」と、自分に言い聞かせ毎日CDでクリスマスの曲をかけながら楽しむことにしています。

さて、息子夫婦も引っ越しして、クリスマスの飾りつけもこれからは主人と二人だけですることになるために、今年とうとう人工のクリスマスツリーを買いました。毎年本物のツリーを買っていましたが、クリスマスホリデーが終わるころになると葉がポロポロ落ちてしまいますし、横に広いので場所も取ります。また片付ける時も、捨てなければいけないためになんとなく悪いことをしているような気がしてしまうのです。

そこで主人が見つけたのが縦長のツリーです。
 


 

 
 
一番上には、通常は星がのるのですが、我が家では子供たちが小さな時に犬の指人形を飾ってから、ずっとこのお人形がクリスマスツリーのトップを陣取っています。
 
バイオリンとハープの飾りは、これも大昔にV&A Museumで買ったもの。
 
 
 
 
 
この他、友人の娘さんが小さい時に作ってくれたサンタクロースのお人形など、ほとんど想い出になるものばかりです。今年仲間入りしたのはこれまた友人の娘さんがプレゼントしてくれた犬が描かれたキーホルダーです。
 
日本からいらっしゃった方はこちらでクリスマスツリーの飾りを買う方がいらっしゃいます。とても素敵なおみやげだと思います。クリスマスツリー用として売られていないものでも、ツリーに付けることは出来るものが多いので。窓にかけるぶらさがるステンドグラスも素敵ですし。
 
本当は自分で作りたいクリスマス.リース。今年は買ってしまいました。
 
 
 
 
 
そして我が家では、クリスマスツリーと同じくらいに大切なものがあります。それはサンタの人形です。この人形はスイッチを押すと歌いながら踊り出します。その踊り方が独特で、私はその真似をしながら一緒に踊ります。(これがけっこう運動になります)
ずーっと前に買ったのに一年に一時期しか出さないためか、今でも太いお腹をひねりながらちゃんと踊ってくれます。
 
 
 
 
これから部屋の中に色々飾りをつけをし、とにかく賑やかなムードを作りながらクリスマスを待ちます。今年は息子夫婦、仲の良い友人家族と一緒にクリスマスを迎えます。


12/12/2014

半冬眠の時期に入りました。

観光ガイドの仕事は季節労働ですから、私の場合は一年のうち6か月くらいは忙しい毎日を
過ごしますが、残りの6か月はほとんど半冬眠です。半冬眠と言うのは、忙しいときに出来なかった調べものをしたり録音していたテレビドラマをまとめて見たりと、目と手だけ動かして過ごす毎日が続くからです。

歩くこともあまりなく「これではだめ!」と機会を見てはロンドンに出て博物館めぐりやコンサートに行くように努めています。昨日はナショナル.ギャラリーの‘レンブラント展’に行ってきました(1月18日まで公開)。私は人気のある展示会などは始まってから少し時間を置いて出かけることにしています。そのほうが人も少なくゆっくり見ることができるからです。

ところがこのレンブラント展、始まってから2か月も経っているというのに、そして週末でもないのに相当混んでいて全て真ん前で見ていたら半日かかります。オーディオの説明を聞きながら、興味のある絵はじっくり見てその他は遠目で見ながら約2時間かけて見学してきました。




17世紀を代表するオランダの画家レンブラントは、その63歳の生涯の中で歴史画、肖像画、エッチングなど光と影を巧みに使った独特の作品を多く残しました。

今回の特別展示は、レンブラントの晩年の作品が集められたものです。画家として大成功をおさめたレンブラントは経済的にも、社会的にも絶頂期にあった青年時代を送りましたが最愛の妻を亡くし、晩年は一人息子、パートナーにも先立たれます。またオランダを襲った不景気と自らの浪費癖の他、愛人に慰謝料を払ったりして自己破産を余儀なくされます。でもその不幸、不運から生まれたエネルギーをキャンバスに叩き付け、素晴らしい作品を沢山生み出しました。

若い頃はモデルを良く使っていたようですが、晩年はモデルを雇うお金もなかったのか、自画像を描きまくります。こうしてレンブラントは生涯で80枚もの自画像を描きましたが、その晩年のものは見る人に彼の人生そのものを見せつけてくれているように思います。

苦しいことも、悲しいことも全てひっくるめて作るのが人間の一生です。ひとつひとつの経験から生まれるものは計り知れない大きなエネルギーに他なりません。





ナショナルギャラリーへはよく行きます。仕事の時もあれば、時間がある時に‘ちょっと立ち寄って’と数枚の絵を見てくることもあります。大英博物館同様、国で持っている博物館、美術館はこのように‘ちょっと立ち寄る’ができるから助かります(特別展示は有料)。そしてここはお食事もおいしいので、絵を見なくてもたまに友人たちとThe National Dining Roomで食事したりします。

最近は写真撮影OKの美術館も増えました。このナショナルギャラリーもフラッシュさえたかなければ大丈夫。以前はカメラを取り上げられたりしたものですが。


 
 
 
 
 
 
ゴッホの‘ひまわり’の前はいつも人がいっぱいです。
 
 
 
イギリスではお店で写真を撮影することも禁じられていました.....最近までは。ところがハロッズでさえたしか去年行った時は撮影OKだったと思います。でも、まだまだ禁じているお店も多いので、一応許可を得てから撮影するようにしましょう。
 
ナショナル.ギャラリーのあるトラファルガー広場は例年のごとく、ノルウェイから送られたクリスマスツリーが立っています。
 
 
 
 
 
レンブラントを見た後は友人とのランチが待っています。前から気になっていたOrchardオーチャードというレストラン、やっぱり行って良かった。ナチュラルな感じでくつろげます。ホルボーン駅から歩いて数分のところに1910年にできたおしゃれなアーケードがあります。Orchardはその中にあるヴェジタリアンのお店です。旧市街にあるヴァニラ.ブラックという高級ヴェジタリアンのお店の姉妹店です。
 
 
 
 
 
 
英国の伝統料理であるサンデー.ロースト(日曜に食べるローストディナー....ローストビーフ、ローストポークなど)の残りもの、つまりじゃがいもとキャベツで作ったお料理である‘バブル&スクイーク(これも今では立派な英国名物料理)’など、イギリス料理を基礎にしたメニューです。
 
 
 
レンブラントとバブル&スクィーク。なんだか変な組み合わせの一日でしたが、「ああ、良い一日を過ごすことができた。」とハッピーな気持ちで帰宅しました。