10/12/2015

秋の南東イングランドのツアー。

南東イングランドのツアーから戻りました。紅葉が始まり、行く場所場所で色づいた木々の葉が感動をもたらしてくれました。まずはライです。最近はテレビのロケ地としても、そしてもちろん観光地としても人気上昇中のこ町は夏場は人でいっぱい。でも10月ともなります元の落ち着いた町に戻ります。今回のツアーはライの町に2泊でした。

日本から皆さんが到着された翌日のこと。日程表では「皆さんお疲れでしょう」と朝9時半の出発になっていましたがなんと全員朝7時に朝食をとられていたってお元気。「それなら朝に観光しましょうか?」ということになり、まだ太陽がすっかり昇る前に町に出ました。

こんなに早いと観光客は全然見当たりません。マーメイド通りも人ひとり見かけませんでした。




歩きながら皆さん、今回イギリスで初めての紅葉の美しさにうっとりです。
 





人をよけたり、向かってくる車を気にせずにゆっくり歩いていると新しい発見が沢山あります。15世紀に「改築された」マーメイドイン.ホテルは(本当はもっともっと古いのです)もちろん観光場所のひとつです。普段のガイディングの時は、ここでホテルのことや密輸業者の話をします。時間がたっぷりあったのでジョニー.デップの泊まった部屋の話などしながらひょっと向かいを見ると......






真向かいにこん家がありました。直訳すると「向かいの家」です。
 
 
 
 
 
マーメイドインがあまりに有名だったので、この家は単に「向かいの家」になってしまったのでしょう。ライには何度も来ていますが、今までは全く気がつきませんでした。それからはライにある家の名前がどうも気になります。
 
 
ライの町といえば昔から密輸業で有名な町でした。マーメイドインはその中でも‘泣く子もだまる’と恐れられ、18世紀の中ごろに最盛期を迎えた(?)ホークハースト.ギャングのたまり場だったのです。
 
この家は正に「密輸業者のコテージ」という名前です。
 

 
 
 
ゆっくり歩いてると徐々に陽が当たってきて気持ちのいい朝の散歩になりました。ライに来たなら聖母メアリー教会の塔に登ることをお勧めします。でも10時からしか登れません。今回も日程に「希望者のみ」と書いてあったのですが、塔の上からのライをこの時間に見れたらどんなに素晴らしいでしょう!と皆さんで交渉。幸い教会の方が「それでしたら特別に」と塔に続く階段の鍵を開けてくれました。ラッキー!皆さんの熱意が伝わりました。
 
 
 
 
素晴らしく澄み渡った空とライの町を形成する古い建物の赤い屋根、ところどころに朝陽の影を落とすうねった通り......実に素晴らしい光景でした。
 
「この町に泊まる」ということで自由時間は他の観光場所の前後の二日にわたってありましたが、欲を言えば朝の観光の他に、びっちり通しで半日あったらもっと良かったかなーと思います。ライの町は観光客で持っているとはいえ、お店、ティーショップはほとんど5時で閉まってしまいます。町を歩いて疲れたら沢山あるティーショップのひとつで休憩、その合間にお買い物。自由時間はこういうパターンが一番いいかも?
 
 
 
 
 
 
 
 
紅葉も時間によって色が違います。一日何回同じところを歩いても飽きることはありません。今回は私は行きませんでしたが、自由時間を利用してラムズ.ハウスを訪れた方もいらっしゃいました。この時期のお庭はさぞかしきれいだったことでしょう!
 
ライでは紅葉を楽しむだけでもとっても素敵な時間が持てます。
 
 
 
 
 
 
この後、ツアーはドーバーやヘイスティングズの町、‘クマのプーさん’縁の森のウォーキングやアーツ&クラフツスタイルで有名なスタンデンと周りました。ヘイスティングズでは「刑事フォイル」のドラマの中でフォイルが住んだ家や、ロケ地に使われたところを周りました。ツアーの皆さんの中にはイギリスドラマをよく見ていらっしゃる方が多く、最近日本で放映され始めた「刑事フォイル」の住んだ家の前で写真撮影をされていました。
 
それらの訪問場所については後日報告します。
 
ツアーの皆さんは今日は最終日となるロンドンでの自由行動を楽しまれることでしょう。
 
 

10/07/2015

秋の気配

明日からのツアーのためのリサーチのために、カンタベリー、ドーヴァー、スタンデンに行ってきました。

今年は日本の紅葉が少し遅いそうで特に大沼の紅葉が見られず、かなりがっかりして帰ってきました。でも今日はイギリスの秋の気配を感じ幸せです。











 


久々のツアーでワクワクしています。お客様は全員リピーターの方々。同窓会気分で楽しんでいただきましょう。

 



 








































10/06/2015

日本から戻りました。

ご無沙汰しました。

5週間という長い日本滞在から昨日戻りました。時差の関係で今朝は3時起き。でも体は至って健康。日本での健康チェックも特に異常なし。また新たな、気持ちで仕事に取り組みたいと思います。

さて今回も日本では大勢の方たちとお会いできてとても幸せでした。今回は仕事が全くなかったので、実家のある函館のみの滞在でした。兄妹での初めての一泊旅行は小さかった頃、よく両親に連れて行ってもらった大沼公園でした。もちろん駒ケ岳は10年くらい前に噴火があったとはいえ、形はその時のまま。目をつぶっても描けたキューピーの頭のような山です。




今回の私の目的のひとつはヴィーガン料理の楽しみを皆さんとシェアーすることでした。こちらから持っていった材料でケーキを何度も作ったのですが、なんとひとつだけ持って行かなかった小麦粉が日本のものとは全く違って失敗ばかり。それでも徐々にコツがわかってきて、こちらに戻る数日前にやっとイギリスで作るケーキとほぼ同じようなものが出来上がりました。

日本の小麦粉は細かすぎてまるで片栗粉のよう。よくお客様から「日本で作るスコーンがイギリスで食べたものと違う」と聞いていましたが、その気持ちがよくわかります。

では今日は写真で皆さんとヴィーガン料理をいただきましょう。


妹のお店‘ロングウォーク’で開催された「チェンバロ音楽とヴィーガン料理の夕べ」です。狭いお店に20名近くの方々が来てくださいました。後半はチェンバロの演奏とともにペルーのXXという打楽器の演奏も。(すみません。楽器の名前を忘れてしまいました。)
 
 
 
 
 
持ち寄りのパーティでした。皆さんにヴィーガンとは?というお話を5分間させていただきましたが、すでに持ってきてくださったお料理は100%完璧なヴィーガン料理でした。そのおいしかったこと!
 
 
 
 
 
友人宅にもご招待を受け、こんなに素晴らしいヴィーガン料理です。
 
 
 
 
 
 
この他、ヴィーガンのたこ焼きパーティ、餃子パーティなど。またオーガニックの野菜を育てている方の畑でもピザ用のオヴンでヴィーガンのピザ、その他紫の珍しいジャガイモサラダや、ロールキャベツのテリーヌなどをいただきました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
兄妹旅行の途中で立ち寄った、誰も知らない看板のないレストランでも。車麩のから揚げはちょうどよくマリネされた麩が絶妙でした。
 
 
 
 
 
 
函館市内のホテル望楼でも本格的ヴィーガン料理をフルコースでいただきました。
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
この他にもまだまだおいしいものを沢山いただきました。魚介類が中心の函館でヴィーガン食を提供してくれるレストランを探すのはとても難しいのです。でも、今回は妹たちが下調べをしてくれたこと、そして友人たちが用意してくれた家庭料理のおかげで素晴らしいお食事を経験させていただきました。皆さん、ありがとうございました。
 
ご一緒してくださった方々が「ヴィーガン料理もおいしいですね。」って言ってくださったことが何よりうれしく、これからも帰国するたびにこのような機会を儲けたいと思います。日本全国から是非皆さんに来ていただきたいと思います。
 
 
今回は函館に比較的長く滞在しましたので、道内、本州、九州からの友人やお客様が訪ねて下さって、更に楽しい時間が持てました。
 
 
この他、函館観光、そして「知られざる素敵なティーショップ」にも行きました。つくづく「やっぱり函館はいい!」という気持ちが強くなってきました。このブログを読んでくださっている方も是非函館を訪れてください。そしてできたら大沼、松前、江差など函館近辺の町も堪能していただきたいと思います。
 
 
今日、明日は明後日から始まる南東イングランドのツアーのリサーチです。ヒースローに降りた途端に5週間の日本滞在が遠い昔のことに思えたのが不思議です。まるで夢の中の出来事のように感じます。明日はドーヴァーに行きます。そうしたら余計日本が遠くなってしまうのでしょうか?
 

 

8/27/2015

これ何?

先日、ある田舎の村を歩いていたら郵便局件何でも屋さんの前にこんなものを見つけました。私は初めて見るものですが、主人はしきりに「すごい、すごい!」と感心。







実はこれは defibrillator というもので、帰って日本語を調べたら‘除細動器’となっていました。さっぱりわからなくて更にウィキペディアで調べたら下記の情報が載っていました。


除細動器(じょさいどうき、:Defibrillator)は、心室細動(VF)や心室頻拍(VT)などの不整脈に対し、電気的な刺激を与えることで「除細動(Defibrillation)」や「同期性通電(Cardioversion)」を行う医療機器のこと。

日本では、以前は医師看護師救急救命士のみに電気的除細動器を用いた「除細動」「指同期性通電」の実施が認められていたが、2002年11月に発生した高円宮憲仁親王の急逝が心室細動によるものであったことなどを受け、2004年7月、厚生労働省から「緊急性があり医師がいないなどの条件を満たした場合は、一般市民が除細動を実施しても医師法違反とはならない」旨の見解を示す通知が発出された。これは、心室細動では心停止から除細動を行うまでの時間が生命予後を決定するという研究結果を踏まえたものであり、事実上、一般市民へ除細動の実施が解禁されたこととなる。

この郵便局兼何でも屋は、全て村のボランティアで運営されているところ。中にはテーブルがひとつあってコーヒーとクロワッサンが食べられるようになっています。近くで挽かれた小麦粉やホームメードならずホルムズメード(ローカルの会社の名前のようです)のジャムなども売られています。





ボランティアだからか皆さん楽しそうに仕事をしています。それにしても営業時間を聞いてびっくり。週7日、朝は7時半から開店する日も。日本でさえ、日曜日に開いている郵便局なんてそうないでしょう。ましてや「働くのは最小限に」という雰囲気のイギリスで、こんなお店は初めて見ました。
 
 
 




明日、日本に帰ります。ブログはしばらくお休みしますが、10月5日に戻りますから日本からのお土産話に乞うご期待!イギリスは寒く、雨ばかりの日が続いていてコート無しでは歩けません。今年は実に変な夏です。

8/24/2015

南東イングランドを巡る旅。

土曜に帰国します。今回は健康管理のためのチェックです。別に悪いところはないのですが、この年になったらそろそろ人間ドックみたいなことも経験したほうがいいかな?と思って。そしてもう一つの理由はヴィーガン食のお披露目です。ヴィーガン料理に関しては、「ヴィーガンとは?」という疑問を持つ方にその意味を理解していただき、「ヴィーガン食もおいしい」ということを知っていただくことが目的です。

ヴィーガン宗教(そんな宗教があるのではないのですが)の伝道のつもりは全くありません。ただ、動物を傷つけず、環境、健康に良い食生活を考えると辿り着くのはヴィーガン食となりますので、皆さんにも毎日の食の一部に取り上げていただけたらという願いがあります。函館を拠点としますので、ヴィーガン食に興味のある方はご連絡ください。期日は決まっていませんが、「ヴィーガンの夕べ」も企画しています。(Long Walk  Tel;0138-87-0706)

今回はちょっと長い帰国になります。ロンドンに戻るのは10月5日。10月8日からワールドブリッジ社の‘南東イングランドを巡る旅7日間’が始まります。すでに催行人数に達していますので、ツアーは行われますが、まだ少し人数に余裕があるそうですので興味のある方は是非ご参加ください。

http://www.world-bridge.co.jp/unitedkingdom/2015_Southeast_England.pdf

ガーデンあり、ウォーキングあり、ウィリアム.モリスあり、名所観光あり....と、盛りだくさんのツアーですがワールドブリッジ社は無理な日程は作成されないので皆さんと時間を有効に使って、それでも‘急ぎ過ぎず’の私のいつものパターンでご案内するつもりです。毎年この時期はすでにワールドブリッジ社の他のツアーに参加された方々のために「ちょっとユニークな内容」のツアーが企画されます。昨年はアガサ.クリスティ縁の地を周るツアーでした。今回もホテルは担当の方々が入念に調査して決めてくださったホテルです。

日本は残暑でしょうか?どうか、どうか30度なんていう私には酷な気温に出会いませんように。出来たら25度までにとどめて欲しい.....寒いのは大丈夫ですから。

写真は今、コッツウォルズに咲くアジサイとジャパニーズ.アネモネ(シュウメイギク)です。そう、イギリスは秋を感じさせる気候です。


8/23/2015

パブリック.フットパスとナローボート

ウォーキングホリデーでBBに泊まった時のこと。朝食の場所で観光で来ていたアメリカ人夫妻と一緒になりました。「今日の予定は?」と聞かれ、「パブリック.フットパスを歩きます。」と応えました。当然、「パブリックフットパスって?」という質問です。

「パブリック.フットパスとは例えそこが私有地であっても、一般の人が自由に歩けるという道です。」

「私有地であっても?そんなことあり得ないじゃないですか?不法侵入で訴えられないの?」

「イギリスではあり得るのです。パブリック.フットパスに指定されているところなら歩いてもいいんですよ。」

何度説明しても彼らには信じてもらえませんでした。アメリカでそんなことをしたら不法侵入でピストルでズドン!とやられるかも?

最後に彼らの言ったことは、「一旦お金を出して土地を買った人の権利の方が、関係のない人たちの権利より守らなければいけないものでしょう。」

イギリスの土地はとてつもなく広い土地を貴族や王室など特定の少数の人が持っている場合が多いのです。そこを通らなければ回り道をして随分時間がかかります。イギリス人は歩く権利は、人間に許された最低限の権利であると信じていますから、土地所有者との間に妥協策としてできたのがパブリック.フットパスというわけです。

これと似たようなものに運河があります。歩くこととはちょっと違いますが移動の権利、レジャーのための特権と言えば共通点があるかも?産業革命の時に、工場で使う燃料や、生産された商品を運ぶのに馬を使っていたのでは大量に運べませんし、運搬時に壊れることもあります。ウェッジウッドの陶器などは、運河を使ってナローボートで運ぶことにより、破損が随分防げたために商品の値段も安くなりました。また、マンチェスターの石炭の価格も同じ理由で75%も安くなりました。







そのうちに列車が通るようになり、商品の運搬用としての運河はすたれていきます。ところが今度はレジャー用にナローボートを使いだし、ボランティアの人たちが運河の修理をしてナローボートを保存しました。そのうちに、公的機関も「うん?これはいいぞ。レジャーにナローボートを使えば地方の観光産業、飲食産業が栄える。」と、運河の保存に乗り出したというわけです。

そして今、ナローボートホリデーはイギリスにはなくてはならない産業のひとつになっています。

 
 
水門を利用して段差のある運河を進みます。







イギリス内を運河、川を利用して進める距離は何と3500キロ。パブリックフットパスに至っては地球を何周もする長さと言われています。国は小さくてもイギリス人が移動できる範囲は広いっ!







今までにナローボートを利用したお客様に何度かお会いしました。半分くらいの方が「退屈でどうしようもなかった。」とおっしゃいます。でも残りの半分の方はとても感動していらっしゃいました。ナローボートの最高時速は4マイル、6,4キロです。でもたいがいは5キロ以内で動いている気がします。ロンドンからバーミンガムまでは車で2時間。それがナローボートですと12日間で行けたと言えば、「随分スピードを出しましたね。」ということになります。

昔友人にMという、‘ナローボートマニアック’と呼ばれるほどの人がいました。運河に沈んでいるナローボートを引き上げて自分で修理して、リージェント公園の運河に置いて、時々友人を乗せてテムズ川上流の遊覧に誘っていました。時には、私たちのためにケータリングを入れてくれてナローボートの上でパーティもしてくれました。私にとっては初めてのテムズ川遊覧と言うこともあり、最高に贅沢な時を過ごしたことを覚えています。その時、初めてMの指導のもとでナローボートの舵をとる経験をしました。

いつも変わる景色、自分の家のようなくつろぎ、宿泊費がかからないという合理性をもったナローボートの旅はイギリスでしか味わえない経験です。そんな旅をする時にこそ、イギリス人が大切にしているものが何か、またその価値というものが理解できるのでしょう。

日本の方が案内されているナローボートの経験は下記のサイトをご覧ください。

http://www.narrowboatguide.co.uk/

8/21/2015

ありがとう。

仕事でマンチェスターに行く直前に主人からのメール。先日のブログでご紹介した You Tubeの画面を見て感動の気持ちを抱えながら仕事に行きました。それで一刻も早く一人でも多くの方に見ていただきたいと思い、ウェブアドレスのみ書いて家を出ました。

今までYou Tubeで色々感動をいただきました。今回のYou Tubeはダウン症の子供と犬のビデオです。「人生はいつも戦い。でも神は決して間違いをしない。」

この犬と子供さんは、私たちに実に多くの事をおしえてくれました。

最初に子供さんが犬に近づいていきます。
それを受け止めた犬が今度は子供さんに愛情を表した行動に出ます。
その行動にちょっと戸惑った子供さんが犬を押しのけて自分は後ずさりします。
でも犬はあきらめません。「きっと仲良しになれるから。」と言わんばかりに更に子供さんに迫っていきます。

そして最後には、子供さんが犬の愛情を受け入れて二人の間の壁は取り除かれます。

ビデオを撮影しているのはご両親ですが最後にちょっとだけ流れる笑いがとても微笑ましく、それと同時に深い愛情を感じます。

小さな時に動物からの、そして動物への愛情を知った人はラッキーだと思います。それからの人生に大きく影響するからです。

辛い時、悲しい時、生きていることがしんどくなる時、このビデオを思い出そうと思います。そうすればつらいことがあっても「生きること」って悪くないなーと思える気がします。


またまた3歳の子に教えられました。