7/15/2016

東イングランド.ガーデンンツアーを終えて。

今年は冬眠期が長くて、やっと目が覚めたと思ったらフル回転です。やっぱり寝ているよりは楽しくて日本からのお客様と一緒の時は「しゃべり過ぎ?」「引っ張り回し過ぎ?」と時々反省します。

一昨日、今年2度目の東イングランドツアーから戻りました。今、頂いている仕事では今年最後のガーデンツアーです。この地域のガーデンと言えばベス.チャトーのガーデンです。ガーデンに興味のある方は、是非ここで働いているガーデナーに案内していただくことをお勧めします。そうすれば何故ベス.チャトーのガーデンが特別であるかが良く理解できます。

「その植物に適した場所を選んであげれば植物は元気に育ちます。」「グラヴェル.ガーデン(じゃりをひきつめたガーデン)は一度も水をあげたことはありません。」「ベスは日本の華道を学び、ガーデンデザインに取り入れました。」「ベスにとっては花と同じく、葉も大切ですので選ぶ植物も他のガーデンとは違います」等々.....



 






この他プライベートガーデンを含め一日平均2か所のガーデンを巡りました。


ヘルミンガムホール
 



新しくできたガーデンはイギリスの野生の花を。このようなガーデンはここ数年徐々に多くなってきています。ハチなど植物に欠かせない昆虫を寄せ付けるにも効果的。




ピーター.ビールのガーデンはやっと大雨の被害から立ち直って、バラたちの元気な姿をみることができました。






数年前に亡くなったピーター.ビールさんのこのベンチからバラのトンネルをくぐって先まで行けば奥様のベンチが。


 


プライベートガーデンでは真っ先に犬のペッパーが家から出てきて私たちを歓迎してくれました。














ロンドンではコロンビア.ロードの花マーケット、ハンプトンコートのフラワーショーとウィズリーガーデンに。








ショーガーデンでは「犬に優しいガーデン」がたしかゴールドを取得したと思います。こんなガーデンがあったら最高ですね!犬のチャリティ保護協会のDogs Trustが出展したガーデンでした。



 
 
 
今回のツアーは高松のガーデンデザイナーのMさんが企画されたツアーで、参加者は東京、岐阜、香川、高松と色々な場所からいらっしゃいました。内容もさることながらMさんのお人柄、植物に対する愛情がにじみあふれていて素敵なツアーになりました。今頃はそれぞれのお家に着かれてホッとしていらっしゃることでしょう。
 
 
このツアーの最中に新しい首相が決りました。EU離脱で心細さを感じていましたが、テリーザ.メイ新首相に期待します。信念をもって強いリーダーシップを発揮していただきたいと思います。
 
 
 
 


 


7/06/2016

特別な写真

今日ご覧頂く写真はどれも皆特別な写真です。というのは、先日の東イングランドのツアーでカメラを失くしてしまって、2度と見ることができないと思っていた写真だからです。

ガーデンツアーですのでガーデンばかりを見学していたのですが、そのうちにお客様から「パブリックフットパスを歩いてみたい。」というご希望があり、バスの運転手さんの協力を得てホテルに戻る途中に「何もない、どこかもわからない田舎道」で車を停めてほんの10分くらい.....というつもりでウォーキングをしました。10分くらいのウォーキングが、「ローマ時代の遺跡が見つかったところ」とわかった途端に、「もうちょっと先まで行ってみましょう。」ということに。それがどんどん先に行ってしまって、結局は40分くらい歩きました。途中、柵を越えなければいけないところもありましたが皆で助け合って全員無事にバスに戻ることが出来ました。

そしてホテルに到着して気が付いたことは「カメラがない!」。最後に使ったのはたしかウォーキングの途中に立ち寄った教会でした。


これがその教会です。
 
 



本当に田舎の、畑の他には何もないところにある教会でしたので、ツアーのグループの中にも教会の名前を記録している人はいませんでした。それでも家に帰ってなんとかして調べてやっとわかりました。ケイストー.セント.エドマンド教会というのがその名前です。そして教会に連絡したところ、カメラを見つけてくださいました。ロンドンだったらすぐになくなっていることでしょう。その教会には、私が座ったベンチにずっとそのまま置かれていたのでした。そして今朝、しっかり包装された封筒の中におさまってそのカメラが届いたというわけです。

その特別な写真をもう少しご紹介しますね。


宿泊したスワンホテルのあるラヴェナムの村は曲がった建物ばかりです。それが味が合ってとても素敵です。
 
 







ベス.チャトーのガーデンはこのツアーのハイライトです。
 





ヘルミンガムホール。



今回のガーデンは皆、数日前に降った大雨のために花びらが腐ってしまってちょっと残念。
 
 



プライベートガーデンのバラはよく手入れされていました。
 




この後、カメラを失くしてしまいましたがここからも色々なガーデンを周りました。それにしてもカメラが見つかってほっとしました。古いカメラそのものより、お客様と撮った写真は私にとっては宝物です。



7/03/2016

スケッチのグループ

数週間前に、コッツウォルズにご滞在中のスケッチのグループを車でご案内しました。これまでにも写真、音楽グループをご案内したこともあり、目的を持った旅行が徐々に増えてきています。スケッチや写真の旅は通常の観光とは違って‘有名場所’や単に‘綺麗’と言うよりは、どのようなところが絵や写真に適しているかを考えますので、私の意見というよりはむしろほとんど100%お客様の絵のイメージで行き先が決ります。

いつもそのようなお客様にお会いするたびに「絵が描けたらどんなに楽しいでしょう!」とか、「写真撮影が上手になりたい!」とか思います。時間が限られていますので、今回は一か所を除いては写真撮影のみ。お帰りになってから実際に訪れた時のご自分の印象を加えて絵を描かれます。

皆さんが絵を描いていらっしゃる間、私は1時間半くらいカメラを持ってブラブラ。今日はこの一日のうちに撮った写真の何枚かをご覧いただきますね。


今、デルフィニウムの花が満開。お客様曰く、イギリスのデルフィニウムは日本より濃い色のものが多いとか。
 





雨の日が続いていました。田舎のホテルではそれでもウォーキングをしたいという人のためにブーツや傘が用意されています。
 







珍しく数日間続いた雨で洪水寸前までいった水もやっと退いてきたようです。
 
 
 
 
 
 
スードリー城の廃墟。
 
 
 
イギリスの小さな村は時間をかけてゆっくり散策するのが一番似合っています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
スタントン村で描かれた絵は、皆さんそれぞれ個性的で素敵でした。言葉では表すことができない個人の感性が表れていて絵を描くことは本当に素晴らしいと思いました。私もスケッチを始めようかしら?
 

7/02/2016

これからしなければいけないこと。

イギリスがEUから離脱することが決まってから一週間が経過しました。投票日の木曜は私はコッツウォルズで仕事をしていました。どの村の路上にも投票に行く人たちの車が駐車されていました。polling station とは投票する場所のことです。村のヴィレッジホールが投票場所になっているところがほとんどです。


 
 
 
 
 
その数日前から雨が多く洪水になったところもあったようですが、さほど投票には影響もなかったようで投票率は70%を超えました。投票日の数日前に北海道新聞から電話が来ました。イギリスに住む北海道出身者の声を聴くということでインタビューされたのですが、「投票結果が出てから再度お電話します。」と言われ、「万が一Leave(離脱)の結果が出たら落胆して声も出ないでしょうけど。」とお返事しました。でもそれはまずあり得ないこと。私の中では「Leaveと声には出しているけど、きっといざとなって冷静に判断したらRemain(残留)が勝つでしょう。」と内心は思っていました。そして投票日。朝早く家を出てコッツウォルズのホテルでお客様にお会いして車でご案内。
 
チッピング.ノートンの町の中心では離脱派と残留派がお互いに数10メートル離れたところで呼びかけ運動をしていました。
 
 
 
 
 
投票締め切りは午後の10時。夜中過ぎに結果が出始めた時はすでに残留が勝利する気がしていました。そして落ち着いた気分で眠りました。でもどうしても気になって朝4時半に目が覚めて、テレビをつけたらなんとLeaveがほぼ決定。「ウソでしょう?」と何度も聴きなおしました。
 
 
そして朝の7時に北海道新聞からの電話。呆然としていましたので、何を話したのかさえはっきり覚えていません。でも、「感情に流されないと思っていたイギリス人は、今回は感情に動かされてしまった。でも元に戻ることはできないし、これからのことを考えるのみ」というようなことを話したと思います。一番恐れていたのは国民の離脱派と残留派の分裂。それが招く人種差別、スコットランドに始まるイギリスの国の分裂.....心配なことは数知れず。でも今更何を言っても結果が出た以上は「これから何をしなければいけないのか?」を考えなければいけません。
 
一週間経過して私の気持ちも徐々に落ち着いてきました。昨日、ツアーから戻りましたがツアーの最中に出会ったイギリス人はほとんどが残留派でした。でも彼らたちが口を揃えて言ったことは「大変なことになったけど、イギリスは絶対にこの危機を乗り越える」という自信です。自信という言葉は適当ではないかもしれません。「乗り越えなければいけない、状況に応じて最適な方法を考えて行こう」ということを自分に言い聞かせている気がしました。
 
17世紀に起こった市民革命で王党派と議会派が戦い、親子、兄弟が分裂して戦ったイギリスは、結局は戦い後に民主主義の政治を勝ち取りました。今回もEU離脱の国民投票の経験を活かしてより良い社会が築きあげられることを期待します。
 
 


6/21/2016

In かOutか....2日後に迫った国民投票

後2日....この日にイギリスがEUに残留するか脱退するかが決ります。イギリスの将来が一変するかどうかの大事な日です。このところテレビ、新聞ではもちろんその話題で持ちきりです。今朝ロンドンでミーティングがあり、商店街を歩いていたらチラシが配られていました。




このチラシが示す通り、二日後に投票日が迫っているというのに、まだ心が決らない人が多いのです。そして数%の差でどちらが優勢かが毎日のように変わっています。

裏を見ればこのチラシがどちら側なのかがわかりますが。




ハリー.ポッターの作者であるJ.K.Rowling,理論物理学者スティーヴン.ホーキング博士、ヴァージン.アトランティック航空社長リチャード.ブランソン氏、イングランド銀行総裁マーク.カーニーなどは残留派のようです。

興味深いのは年齢層によって意見が分かれていること。若者は残留派、高齢者は離脱派が多いようです。







我が家では政治に関しては、興奮することもあまりないのですが今回は別です。息子のところに行ってもその話になります。幸い息子の所も我が家も「残留派」なので喧嘩にもならないのですけど、同じ家族で激論になっているという話も聞きます。

どちらにせよ、投票する人には目先のことのみ考えないで長い将来のことを考えて投票してもらいたいです。せっかくベルリンの壁も崩れ、これからはご近所さんとお互いに助け合って問題を解決することが大切です。

一旦離脱したら元に戻ることはできません。「イギリスはひとりでも大丈夫」という時代ではないと思います。

6/19/2016

大発見!

昨日、ガーデンツアーを終えました。ワールドブリッジ社のガーデンツアーは毎年一本は私がご案内させていただいていますが、今回初めて企画当時からの内容が変更されました。以前はウィンチェスター1泊、コッツウォルズ2泊でしたが今年からコッツウォルズに3連泊となり、お客様は毎日荷造りの必要もなく観光や散策に専念できたことと思います。

残念ながら雨の日が多かったのですが雨上がりのガーデンは特に美しく、バラの香りが漂っていました。

キフツゲート.コート
 
 




パブリックフットパスを使っての早朝の散歩では3泊したLords of the Manorのホテル
を遠くから眺めて。

 
 
 
 
 
 
 
 
20分のウォーキングの後に辿り着いたのはLower Slaughterの村。エリザベス女王90歳のお祝いの旗がここにも。
 
 
 
 
バイブリーの民家の庭も華やかです。
 
 
 
 
 
 
 
このツアーで毎年訪れるのが古い友人であるDavidの家です。それはコッツウォルズの典型的な村のひとつであるガイティング.パワーにあります。彼はバーンズリー.ハウスに住み、その素晴らしい庭をデザインしたガーデン作家、講師であった故ローズマリー.ヴェリー女史の友人です。若い頃にしょちゅう彼女の庭の手入れの手伝いをしているうちにすっかりローズマリーさんと仲良くなり、彼がガーデンを作る際に色々アドバイスをしてくれたとか。
 
David の庭にはバーンズリー.ハウスからもらってきた植物もいくつかあります。イギリスの普通の家のガーデンを日本の方に見て頂くと色々なアイディアが湧くようです。ローズマリーさんはチャールズ皇太子とも友人で、Davidの家の中にはチャールズ皇太子がローズマリーさんに贈ったサイン入りの版画も掛けられています。彼は庭のみならず、「男一人住まいの家ですからキッチンは狭いし、子供部屋もないし、イギリスの典型的家庭の家ではありませんが。」と言いながら家の中も開放してくれます。また今年からお隣さんで、ガーデンライターでもあるスーさんの家も日程に組み込まれることになりました。
 
 
最近日本でドキュメント番組が作られたという村ガイティング.パワー。
 
 
 
 
 
 
 
実は彼の庭で私のオッチョコチョイが再発病。いつもDavidが用意して下さる飲み物はコーヒー、紅茶の他にエルダーフラワーのコーディアルなのですが、お手伝いをしている時にお水と思って湯わかしに入れてしまったのが実はコーディアルでした。沸騰する前からいやにぶくぶく泡を吹くなーとは思っていましたが。でも知らないで飲んでみるとおいしいではありませんか! お客様にも試飲していただきましたが、好評でした! ほんのりした甘味と酸味、そしてエルダーフラワーの香りが漂って美味しい!
 
 
Davidも「うーん、なかなかいけるねー。」
 

 
 
 
数日後にDavidから「先日は来てくれてありがとう。ツアーの皆さんによろしく。」と、電話が入りました。「覚えていないと思うけど、君は昨年も同じことをした。コーディアルを湯わかしに入れた。」 あらっ、そうだったかしら。全然覚えていません。去年のお客様、「この紅茶、変わった味。」と思われたでしょうね。
 
「しかし、今回はすごいことを発見した。あの湯わかしをしばらくそのままにしていたらなんと湯わかしの中がピカピカになっていた。」これはすごい発見です。できれば変な薬品や漂白剤など使いたくないです。エルダーフラワーの花は今道端や公園に沢山咲いていますので、湯わかしに入れてみようと思います。生活の知恵って、こうしたアクシデントで見つかる場合が多いですよね。私のオッチョコチョイもちゃんと意味があるのです。