10/03/2016

今年最後のツアー?

明日からお二人のお客様をコッツウォルズ、湖水地方にご案内します。日本からの団体ツアーで湖水地方が含まれているものは9月で終了のものが多いようです。私は冬には行ったことはありませんが、11月にウォーキング目的で出かけたことがあります。4,5日滞在しましたがそのうち2日は雨が降っていました。でも残りの数日は快晴で、それはそれは素晴らしいウォーキングが出来ました。まるでタペストリーのように色とりどりの葉が空と湖の青色に映えて何度足を止めてその景色を堪能したことでしょう。

下の写真は、6月の湖水地方です。









下の写真はターン.ハウズという湖で7月に撮影したものです。ここは昔の持ち主が19世紀に3つの湖をつなげて作ったもの。しばらく雨が降っていなくて、草が乾燥していました。


 
 
 
最近は私の車でご案内することが多くなりましたが、ドライバーガイドの資格を取得する前は、湖水地方へは観光バスで行くことが多かったのです。その時はターン.ハウズに行くには細い坂道を登らなければならないためにバスでは不可能で、希望者を募ってタクシーで出かけたこともありました。
 
 
 
 
 
もっと時間がある時は湖の周りの2,5キロを一周します。車椅子のお客様もご案内したことがありますので、上ったり下がったりもすることなく1時間くらいで一周できます。
 
 
昔、この辺はマーシャル家が所有していました。それが1930年ころに売りに出されました。もちろんナショナル.トラストが購入したかったのですが、金額が高すぎたためにナショナル.トラストに代わってベアトリクス.ポターが購入しました。彼女にとっても簡単に支払える金額ではなかったのですが、皮肉にも観光客目当ての開発を避けるために購入を決意し、後にターン.ハウズを含む土地の半分をナショナル.トラストに原価で売却、残りは遺書でポターの死後ナショナル.トラストに寄贈されました。ここでもピーターラビットがずいぶん貢献しました。
 
 
天気予報に寄れば(こちらの天気は変わりやすく、予報は当てにならないのですが)今週は全国的にお天気が良いようです。遠くに出かける場合は、いつも車の整備をしてもらいます。今日は、整備、留守中の食料の買い出し、留守中のお菓子作りなどで忙しくなりそうです。ビスケットの好きな主人は、なくなれば大量のビスケットをスーパーから買ってきてポリポリ食べています。それで、最近は出来るだけ脂肪、砂糖を控えめにして私が作るようにしています。明日からのお客様にも少し持っていきましょ。今いただいているお仕事では最後のツアーになります。
 
それでは行ってきます。
 
 
 

10/02/2016

古い建物の保存が大変なわけ

イギリスでは保存に値する建物はリストに登録され(listed buildingと呼ばれます)、改築、増築はもちろん勝手に出来ませんが、大規模に修理する際は監視の手が入ります。ジョージアン以前の建物は(1837年以前)ほとんどがリストに登録されています。


 
 
 
 
 
 
 


以前、そのような古い建物を訪れた際にこんな話を聞きました。「土壁の修理が必要になったために、昔の材料を集めました。小石、粘土、牛の糞....完璧に昔通りの材料を使ったのに、壁が固まらなかったのです。どうしてもその原因がわからず、専門家に調べてもらったところ、実は600年前の牛はオーガニックで、その糞が今の牛と違うことがわかりました。それで、わざわざウェールズのオーガニックファームから牛の糞を分けてもらって壁を修理したところ、見事に固まりました。」

昔の材料を集めるだけでも大変なのに、牛がどんなものを食べていたかまで考えなければならないなんて。私の昔っからの夢は古い家に住むこと。できたら新しくても300年くらい前の物が良いなー.... それも今となっては実現性の少ない夢になってしまいましたが。

ですから、せめてホテルなどはなるべく古いホテルがいいのです。イーストアングリア地方のラヴェナムにスワンとううホテルがあります。そこで壁の修理をしていた人がいましたので、声をかけてみました。








400年前のホテルです。その壁は土や石灰、馬の毛が使って作られました。
 
 
 
 
 
 
 
400年経って、やっと外の空気に触れた壁の中。そこにたまたまいた私は、何故か非常に感激してしまいました。その頃の人たちと、こうして崩れた壁の一部を通してつながったことに感激したのだと思います。

10/01/2016

苦情にならない苦情 ~ ホテル版

ずっと前に日本のホテルで働いたことがあります。そこでの私の仕事は外国人に言葉のお手伝いをすること、そしてトイレを含め館内のお花がしおれていないか、ゴミが落ちていないかなどをチェックすることでした。

そこで訓練したことはいまだに覚えていて、私がホテルに泊まる場合は細かいところが気になります。程度にもよりますが、あまりにひどい時、そして反対に素晴らしい時は、後でそこのマネージャーに伝えるようにしています。

でも、インテリアの趣味はどうしようもありません。好きか嫌いかは人の好みですから、コンプレインの対象にはなりませんよね。自分の趣味に合わなくてもそれほど気にならないことがほとんどです。

でも以前泊まったホテルには困ってしまいました。壁紙はまだ我慢できるとしても、グリーンのカーテンの片側に縫い付けられた赤と黒の羽根。窓の外を見たくても、その前にこの奇妙な羽根が目に飛び込んできます。まるで怪我をして血を流しているカラスのよう。そう思ったらもっと気になってしまいました。




そしてもうひとつはベッドサイドに置かれたスタンド。ダチョウの羽根がヒラヒラくっついていました。


 

実は私は羽根が苦手です。羽根布団もだめです。生きている鳥の羽根は本当に美しく思いますが、そうではない羽根はとても嫌です。

そこでどうしたかと言うと、カーテンの端は羽根の部分を後ろに折りたたんでかくしました。スタンドは部屋の隅の見えないところに置きました。でも、次の日、お掃除が終わるとまた元通りになっています。

変わったホテルには何度も泊まりましたが、それはそれで楽しめました。でもこのホテルだけは楽しむことはとても無理でした。忘れようとすればするほどカラスと(?)ダチョウの羽根が頭に浮かびます。でもそれは部屋にいる時だけで、他は快適でした。フロントのスタッフは本当に親切で、とにかく何かお客様のお手伝いをしたくて仕方ない様子。レストランもメニューに載っていない料理をシェフが考えてくれました。

コンプレインとして通る事と通らない事がありますね。






















9/26/2016

秋のガーデン

日本からのガーデンツアーは6月のバラの時期に集中しがちですが、秋の庭も素晴らしいので、今日は先日のウェールズツアーで訪れたボドナントガーデンにご案内します。

ボドナントガーデンはそれまでは茶色だった石鹸を白くするプロセスを発見した化学者であり企業家でもあったヘンリー.デイヴィス.ポチンが北ウェールズで1874年に購入した土地に創られたガーデンです。1949年にポチンの子孫によってナショナル.トラストに寄贈されましたが、現在でも子孫の1人がガーデンの運営に関わっています。5月から6月にかけては特にキングサリのトンネルが有名でその時期は訪問客も多いのですが80エーカーという広大な敷地ですから「人間ばかり!」と感じたことは一度もありません。もっともイギリスのガーデンはどこも広いので6月でも混雑することはないのですが。









秋のバラはまた春とは違った落ち着いた美しさがあります。








今回感激したのはThe Bathと呼ばれる池でガーデンを最初に創ったポチンの日記には「今日、アーチ(現在のキングサリのトンネル)とプールが出来上がった。」とありますので、この池はガーデンで最初に創られたもののひとつのようです。そこでは家族が泳いだりしたこともあったのでしょう。



完全に静止していて、まるでガラスを張ったような水の表面に映る空の色と建物、植物....



 
 
 
 
 
 
 




たしか、ボドナント.ガーデンはヒドコート.マナーに次いでナショナル.トラストが純粋に庭のみ入手した2番目の庭だったと思います。それまでは建物に付随したガーデンのみでした。ですからここはいまだに建物は公開していません。ナショナル.トラストが「庭だけでも十分保存、一般公開する価値がある」と判断したものという意味です。


ベス.チャトーのガーデン、そしてボドナント.ガーデン。今年は私が特に好きなガーデンふたつに行くことができました。皆さんも是非イギリスの「秋のガーデン」を訪れてみてください。同じガーデンでも夏と秋では随分違います。そして欲を言えば冬も素敵なのですが、冬に公開しているガーデンは少ないのが残念ですね。

9/25/2016

ハッカーに遭ってしまいました。  その2

私からのメールと称して「リンク先に返信してください。」という内容のメールが来たら絶対に返信しないようにしてください。
その返信先のメールアドレスは、私のメールアドレスにそっくりですが、一文字だけ違っています。これで、完全に違うメールアドレスとわかるのですが、ざっと見ただけでは気がつきません。

返信ではなく、改めて私のメールアドレスにメールを送信して下さった方は心配ないはずですが、返信してしまった方はそれぞれのサーバーにご相談ください。

被害に遭った方がいらっしゃらにことを祈るばかりです。

9/24/2016

ハッカーの被害に遭ってしまいました。

ウェールズのツアーに行っている間に私のメールがハッカーの被害に遭ってしまいました。

それでパソコンに保存されているメールアドレスに私からのメールとして(もちろん私ではありません)、「今トルコにいて、犯罪の被害に遭い、お金がなくなったからホテルから出られない。それですぐにお金を送ってほしい。」という内容のメールが行ってしまいました。

心配された友人やお客様から、電話、メールを沢山いただきました。
本当にお騒がせしてしまって申し訳なく、ご連絡いただいた方々には心からお詫びを申し上げます。

メールをいただいた方には順にお返事を差し上げますが、かなりの数になってしまったのまずはブログで無事をお知らせします。

私はこの通り元気で、トルコにも行っていませんのでご安心ください。

ご迷惑をおかけしたこと、本当にごめんなさい。

由美子

9/19/2016

甘いお豆

Sweet Bean  .  .  .  . 

これ、先日プレゼントにいただいたDVDの日本の映画のタイトルです。日本では ‘餡’ というタイトルになるのかしら? もしそうであれば日本名の方がずっとピンとくるのですが。
でも 英語で書けば‘Ann’となるので、女性の名前のように聞こえます。


 
 
日本ではすでに話題になっているかもしれませんがイギリスでも放映されたのですが、見損なってしまったのでDVDを頂いたときはうれしかったですねー。
 
それで、この映画はどら焼き屋さんの話から始まるのですが、それは単にどら焼きに留まらず、どんどん世界が広がっていきます。そこには人間として生きることの意味、(先日ブログに書いた「人間は自然の一部」ということもこの映画の中では見事に表されています。)無情、全ての自然が持つ命(小豆)、あれほど見事に無限の内容をうまく表現している映画も少ないと思います。
 
英語の字幕があったので主人も感動していました。
 
それと...どら焼きは私の好物の一つ。息子が一番好きな和菓子。あの餡が放つ赤い光を見たら、益々日本が無性に恋しくなりました。もう一年も帰っていないので、そろそろ....?