9/11/2018

仙台でチャリティイベント

10月に大阪うめだ阪急デパートの英国フェアーに参加します。今回の帰国ではこの他、仙台のハムステッド・ティールームとカルチャーツーリズムUKがタイアップしてチャリティイベントを催行します。


http://hampstead-tea-room.com

今回集まったお金はスペシャル・オリンピックス日本 に寄付されます。

告知資料から抜粋した下記の記事をご覧ください。

『スペシャルオリンピックスとは知的障害のある人々がスポーツを通じて能力や尊厳を示し、ひとりの市民として幸福な生活を営むことができるようにと願いを込め、始まった活動です。まだあまり知られていない活動です。海外遠征費は自費で負担することが多く、スタッフ全員が参加できない状況です。』


二日間にわたるイベントで10月20日(土曜)は木嶋利男先生の(公益財団法人農業・環境・健康研究所「伊豆の国市」理事長、伝統農法文化研究所 代表)「家庭菜園に学ぶ食の安全、安心とは?」と題するトークと、私は主に「英国旅行の感動と最新ヴィーガン事情とは?」と題してトークをさせていただきます。この他、スペシャルオリンピックス関係者やハムステッド・ティール―ム店長平中直美さんのミニトークもあります。

木嶋先生と同じイベントに参加させていただけるのはとても光栄なことです。食の安全と安心は私も非常に興味があることですので、楽しみです。ダブル「キジマ」で頑張りますっ!

21日はチャリティウォークで、 仙台市内を散策です。私は仙台は初めてですが、仙台の方々と歩きの観光ができるなんてラッキーです。2班制で行い、2班目はハムステッド・ティールームの紅茶とピクニックランチをいただきます。

後援はダルメイン・エステート(マーマレードアワード開催地)とVisit Britainで(英国政府観光庁)、イギリス側関係者も注目しているイベントです。


ハムステッド・ティールームの平中直美店長と初めてお会いしたのはちょうど東北震災の直後のことです。そういう時に仙台でティールームをオープンされたことが強く印象に残りました。正につらい経験をバネとして羽ばたく鳥のごとくお店は歩き始めました。環境問題、ヴィーガン料理などイギリスで注目されていることをいち早く取り入れて、通常のティールームで終わらせず、もっと広い意味での英国を社会に発信している彼女のポリシーは素晴らしいものです。

仙台や近くにお住まいの方は是非ご参加ください。

今日の写真は私の家庭菜園の写真です。ほとんど植木鉢で育てています。私は家庭菜園は初心者の中の初心者ですが、毎日大きな歓びをもらっています。木嶋先生のお話を伺い、更に多くの野菜たちと暮らしたいと思っています。



















9/10/2018

お見舞い申し上げます。


最近日本では天災が頻繁に起こっています。こちらのテレビでも情報は流れていますが、ニュースを見るのが怖いくらい心が痛みます。ニュースではブレグジットや労働党内でのユダヤ人差別問題と深刻な内容が多い中、その上に戦争、天災などの報道が出ると気持ちが揺らぎます。

四国方面の洪水、大阪方面の台風、そして北海道の地震・・・・・次々と起こる災害で被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。

私の実家も北海道ですが、朝一番に東京の妹からのメールで北海道の地震のことを知り、函館の家族はマンションの10階に一人で住む90歳の叔母もを含め全員無事であることを知りました。

私のお客様や、日本の友人たちからお見舞いのメールをいただきました。ありがとうございました。





9/05/2018

偽物?それともお宝? & やらせ?それとも事実?

BBCのテレビ番組で「Fake Or Fortune]というのがあります。これは個人、または法人で所有している絵画が本物かどうかを徹底的に追及して、最後にその画家に関してそれなりの権威のある組織が鑑定を下すという段組みで、ジャーナリスト兼ニュースキャスターのフィオーナ・ブルースと美術歴史家兼ディーラーのフィリップ・モードがプレゼンター・リサーチャーとして真実を追って世界中を周るという内容のものです。

もちろん筆の流れ、画家独特の全体的な動きなど目で見て分かるものから、絵の具の材料(画家が活躍していた時にはなかった顔料が使われたりしていたら偽物)、x線や赤外線を使ったり、かなり深く調べます。今まで、モネ、ドガなど一流の絵が出ました。

さて、先日取り上げられた絵は、スコットランドのスクーン宮殿にある二人の少女の絵。この絵のことはかなり前に、このブログでも取り上げ、また今年6月にご案内したスコットランドツアーに参加された方々には予め、「日本を発たれる前に‛Belle’という映画を見てきてください。」とお勧めしていた絵です。この映画が正にこの少女たちを描いた映画なのです。





この絵の中の少女とはレディ・エリザベス・マレイとダイドー・ベルです。ダイドーはアフリカの黒人奴隷とイギリスの海軍大佐であったサー・ジョン・リンズィーとの間にできた子供です。





リンズィー大佐は、ダイドー をイギリスで教育させるために連れて帰り、叔父であったマンズフィールド伯爵に委ねます。マンズフィールド伯爵は首席裁判官で当時、ロンドンのケンウッドハウスに住んでいました。この絵もそこで描かれたようで背景にセントポール寺院が描かれています。ケンウッドハウスにはすでに伯爵の甥の娘であったレディ・エリザベスも預けられていました。1770年代、ちょうどイギリスの奴隷貿易が一番盛んだったころです。ですからこの絵の少女たちが「奴隷と貴族」という関係ではなく、まるで姉妹のように描かれているところがとても貴重です。

歴史的に見ますと、この絵が描かれた後で奴隷制度廃止運動がまずイギリスで、そしてアメリカを含む全世界に広がったことが注目されます。興味のある方は是非「サマーセット事件」、「ゾング号事件」を調べてみてください。

さて話が別の方向に進んでしまいましたが、この絵はもともと作者がはっきりしていませんでした。それは多分ドイツの画家であったヨハン・ゾファニーによるものであると言われていましたが、Fake Or Fortuneではスクーン宮殿のオーナーであるマンズフィールド伯爵夫人の依頼で真相を突き止めるために調査を開始しました。結局それはスコットランドの画家デイヴィッド・マーチンによるものと判明しました。

フーン、なるほど。今までFake Or Fortuneではその絵画が本物かどうかを調査するものでしたが、今回は描いた画家を突き止めるという通常とは違う内容です。やっと画家の名がわかって良かったこと!・・・・・・・と思っていたら・・・・・

その後ネットや新聞で色々読んで分かったことですが、この絵がDavid Martinによるのではないかということは実は2004年にはわかっていたらしいのです。それを番組の中では、いかにもBBCが初めてこの絵とDavid Martinを関連付けることに成功したかのように表されています。

ドキュメンタリーには「やらせ」がつきものと聞きます。視聴者の興味を最大に引き出すために作ることは確かに大事です。でも事実から離れた「やらせ」はドキュメンタリーと謳っているなら絶対にしてはいけないことです。

今回のBBCも「やらせ」というと大げさですが、この件で私の中でこの番組に対する興味も大分失せたことは確かです。特に、この絵は私の中でイギリスの歴史を理解する上でとても大切な絵のひとつなのですから。

9/03/2018

9月29日以降に摘んだブラックベリーを食べてはいけない理由。

昨日に引き続き、ブラックベリーの話です。何故9月29日以降に摘んだブラックベリーを食べてはいけないか・・・・・





9月29日はマイケルマスの日です。キリスト教の世界では1年は4期間に分かれていて3月25日はレディの日(聖母メアリーの受胎告知の日)、6月24日がミッドサマー(夏至に近く、洗礼者ヨハネの日)、9月29日がマイケルマス(大天使マイケルの日)、12月25日がクリスマス(キリストの誕生日)となっています。この区切りがとても大事で、今でも農業では刈り取りを終え来る季節に備えたり支払日などに利用されますが、何と言っても大学での学期の始まりが9月に関係していることが大きいですね。日本では4月ですが、これもきっと何か理由があるのでしょう。

さて、9月29日のマイケルマスですが、大天使マイケルは天使の中でも一番重要な天使のひとりで、悪魔と戦う兵士です。




ある時、ルシファという悪魔の天使(そう、天使でも悪魔の天使がいるのです!)をマイケルは天国から追い払うことに成功します(何故悪魔の天使が天国にいたのかはいつか調べます~)。ルシファは天国から突き落とされ、落ちたところがブラックベリーの灌木でした。ブラックベリーの枝には沢山のとげがあってベリーを摘むのも大変なのですが、そこに落ちたルシファーの大きな悲鳴が聞こえるようです。あまりに痛かったので、ルシファはブラックベリーの呪いをかけ、唾をかけます。(コーンウォールに行ったときに、「おしっこもかけたようだ」とも聞きました!)

ということでルシファが唾をかけたブラックベリーは食べないほうがいいということになしました。でもしばしば昔の迷信にはちゃんと理由があることが多いですね。マイケルマスを過ぎるとカビが生えたりしてまずいだけではなく、体に悪いこともありますから。




リンゴなどの果物は最初グリーンで、食べごろになると赤くなるのが普通ですが、ブラックベリーの場合は、赤いのが黒くなって食べごろになります。ですから赤いのは摘まないようにしなければいけません。









ブラックベリーのデザート。もちろんヴィーガンです。








キリスト教の世界では、黒いベリーから出る赤い汁が十字架にかけられたキリストの血、枝に多くついているトゲはキリストにかぶせられたトゲの冠を象徴しているともいわれます。




9/01/2018

ベリーの季節

暦の上では夏が終わり、ついに秋に突入しました。30度を超える日が続いた今年の夏の暑さにはいくら太陽崇拝者(?)のイギリス人もお手上げでした。それでも昼間の気温は25度近くになることも。

毛糸を着ている羊にはまだ暑そうです。水のタンクが置いてある台のしたに潜り込んでしまった羊もいます。日陰を作ってあげなければ可哀そう。







そして今年は暑い夏のせいかブラックベリーが特に沢山枝を覆っている気がします。

いつも犬の散歩に行く時に通る小道も横から、そして上からもブラックベリー。





野原はもっとすごい !山のように小枝にぶらさっがっています。





もちろん野生ですので、殺虫剤をまく人もいませんのでオーガニックです。こちらではジャムにしたりしますが私は硬い種が気になるので、もっぱらリンゴと合わせてリンゴ&ブラックベリーパイにします。沢山採って冷凍しておきます。




 赤いものはもう少し待ってから。




黒いのが食べごろです。




そろそろ私もブラックベリー摘みにかかろうと思います。いつもこの時期になると冷凍庫がいっぱいになります。

野原にはこの他、マラスという小さなリンゴの木(クラブアップル)があります。このリンゴは私の知っている限りではクラブアップルのジェリーにしか使わないのでいつも素通り。(ジェリー・・・・透明なジャムで、セイヴォリーの食事と共に食べることが多い)








この他生け垣としてよく使われるブラックソーンにはスローの実が。




スローもそのままでは食べられませんが、お砂糖とジンの中に漬ければきれいな赤いリキュールができます。昨年は作り損ねたので、今年こそは。




この他、食べ者には使えませんが、バラが終わった後のローズヒップも秋の色に相応しく。




また真っ赤なサンザシの実も食べられないどころか毒性があるという話も聞いています。






白く小さなエルダーフラワーは飲み物として(コーディアル)、またデザートに添えたりします。でもその実であるエルダーベリーは、飲み物以外にはあまり使っていません。レシピは色々ありますが、生で食べることは避けたほうがいいみたいです。






きのこのように実にも食べられるものとそうでないものがありますので、馴染みのない人はウォーキングの途中で見つけても食べないほうが無難ですね。

昔から9月29日以降に摘んだはブラックベリーは食べられないことになっています。その理由は次回のブログで。

8/30/2018

Nachiko Sagawaさん

数日前のタイムズ紙に日本人のサガワナチコさんの記事が載っていました。日本では死亡広告というのでしょうか、このページはThe celebration of the life of a loved oneというような内容のページ、つまり「個人の生涯を追憶して祝う」という意味です。

サガワナチコさんは、1930年東京で19代にわたって医者を営み、叔父は現天皇の小児科主治医をしていた家系に育ちました。父親の好きだったバッハを小さい時から聴き、彼女自身もソプラノシンガーとして音楽もたしなみ、英語はカソリックの学校に通っている間にマスターしたとか。

そんな彼女が、BOAC(British Overseas Airways Corporation ブリティッシュ・エアウェイズの前身)が6人の東洋のスチュワーデ スを募集した際に、そのひとりに選ばれたのも自然なことでしょう。




ナチコさんが将来の夫となるビル・ブラウンと結婚したのは1959年のこと。 それはBOACのスキーチームに入会し、当時東京にあったチャータード銀行(ロンドンを本拠に持つ)に勤めていたブラウン氏とスキー場での出会いから始まります。

当時のチャータード銀行の規則は海外に赴任するスタッフは4年の任期が終わるまで結婚してはいけないことになっていたために、ブラウンは辞表を出す準備をしながら婚約します。こうしてナチコさんはチャーター銀行初の日本の花嫁になったのですが、イギリスにわたってすぐにチャーター銀行の取締役会にかけられるます。品定めというところでしょう。規則であっても「一応話だけでも聞いてみようか」という銀行の姿勢にも驚きます。あの時代のことですから、通常なら「規則は規則」でブラウンも銀行にはいられなかったでしょうに。ここに「規則は例外を認めることもあるという条件で成り立つ」というイギリス人によく見られる態度が感じられますね。




彼女のチャーミングな人柄と流ちょうな英語が臨席した人たちにすっかり気に入られ、ブラウンは解雇されるどころか退職時はチャータード銀行の副頭取にまで上りつめています。夫妻は、結婚後は日本に住んだことはなかったようですが、ブラウン氏の仕事でタイ、シンガポール、香港で暮らしました。幼い時から海外に興味を持っていたナチコさんもこうして次第に国際人となっていきます。

社交面でも徹底的していて、おもてなしの際には100人のゲストの名前、年齢だけではなく興味、食事の好み、 子供の数、それぞれのゲストの好きな花など詳しく調べ記録したということです。4歳の娘が汽車に乗ったことがないと言ったので、彼女はなんと子供たちをオリエント急行に乗せるためにパリまで行き、モスクワでシベリア鉄道に乗り換えます。その間、彼女は子供たちに算数、フランス語などを寝台車で教えていました。

インターネットを調べてもサガワナチコという人物に関しては全くたどりつきません。でも世に知れていない人の中にはすごい人が沢山いますね。そういう人たちの生涯もまた興味深く多くの人に影響を与えています。

ナチコさんは私の両親と同時代の人です。私の母にもアメリカに嫁いだ友人がいました。お里帰りの際には母に会いにきてくださって、私は彼女からのアメリカ生活の話を聞きながら海の向こうには全く違う世界があること、でもそういう国も同じ地球の上にあることを幼い時から感じ、興味を持っていました。この母の友人も、そしてナチコさんも今でこそ簡単に行き来できるアメリカとイギリスですが、当時は相当な覚悟で嫁いでいったのでしょう。今では国際結婚は特別なことでもなく、ロンドンに行けば日本人と日本人以外のカップルが家族連れで歩いている光景をしょっちゅう目にします。タイムズのナチコさんの記事を読みながら、当時と比べ世界の国々の距離間がますます縮まっていっていることを感じます。

8/26/2018

ひまわりの農場

親戚の家に行くのでお花を持っていくつもりでしたが、せっかくだからちょっと寄り道してひまわりの畑に寄って、摘みたてのひまわりを持っていくことにしました。


場所はロンドンから北に延びる(我が家からは南下)高速道路M1号線を降りてすぐのところです。ポップ・アップファームという名の農場で、PYO(Pick Your Own)のシステムですが、自分で切ることはできません。選んだひまわりをスタッフに言うと、専用のハサミ伝統切ってくれます。入場は無料です。









やー、あるある!ものすごい数のひまわりです。一番大きいのは一番遠いところにあるというので歩きました。




















第二次大戦後98%のメドウが消滅したという重大問題を抱えて、多くのイギリスのガーデンや農場では受粉を助けるハチや他の昆虫を誘うためにワイルドフラワーが植えられています。





おいしそうに蜜を吸っているハチを見るとほっとします。





夏の短い期間にオープンする農場ですから観光アトラクションのようにレストランやトイレが完備していません。そこがまたいいところ。飲み物は紅茶、コーヒー、ジュース水だけ。食べ物はポップコーンだけ。それで十分です。

子供たちは四角に摘まれた乾し草の上を登ったり、乾し草迷路で遊んだり。無料のアトラクションに子供も親も楽しそう。





家族連れ、カップル、友人同士、そして車いすからバギーまで年齢に関係なく全ての人が楽しめる場所でした。切ってもらったひまわりは1本が2ポンド、7本買えば10ポンドです。










あまりに気に入ったので、親せきのところには半分置いてきて、後は自宅に持って帰りました。5時間以上たっていたのでひまわりたちはぐったりしていました。でもその後で水につけてあげたらホラッ!






体の調子が良くない隣の奥様にもお裾分けと、持って行ったらすでに居間にはひまわりが。気分がすぐれないときはひまわりを部屋に置くのだそうです。私も元気をもらいました。