9/13/2021


カルチャー・ツーリズムUK主催 第15回目&16回目 オンライントークのお知らせです。

9月は「アガサクリスティの世界」に関してのトークを前編と後編に分けて行います。




「ミステリーの女王」と呼ばれたクリスティの作品は、これまでに100の言語に訳され、20億冊が発刊され、「史上最も売れる作家」として聖書、シェイクスピアの作品に次ぐ記録を持っています。また彼女の作品を基にして作られた劇「マウストラップ」は1953年から現在に至るまで上演されていて、これも世界記録を保持しています。アガサ・クリスティの作品が何故こんなに広く愛されているのかを今回のトークで紐解いてみたいと思います。

ナショナルトラストが管理しているクリスティの夏の別荘Greenway.



彼女の作品を出版社に渡す前に家族に読み聞かせたグリーンウェイの居間。




テレビドラマで「死者のあやまち」の撮影場所になったGreenwayのボートハウス




イギリスの美しい田舎に住むおばあさんのミス・マープル、そしてロンドンに住むベルギー人の名探偵ポアロのシリーズは特に人気で、ポアロが亡くなった時は新聞に死亡広告が載ったほどでした。


このトークに向けて、今私はポアロとミス・マープルのテレビドラマをDVDで再度見ているところですが、あまりに数が多くてトーク前には10分の1も見られないかも?でも見直してみると、改めて興味が湧いてきます。




そんなクリスティのプライベートの生活も1926年の失踪事件を始め、実は彼女の作品と同じく波乱万丈にとんだものでした。今回は、前編をアガサ・クリスティの生涯とそのゆかりの場所に焦点を当て、後編は彼女が生まれ育ったデヴォン州を周りながらアガサ・クリスティの魅力を追及していきましょう。


詳細は下記です。興味のある方は是非お申し込みください。

 期日: 前編「アガサ・クリスティの生涯」9月18日(土曜日)19~20時

                    9月22日(水曜日)20~21時

                後編「アガサ・クリスティとデヴォン州の見どころ」

                    9月25日(土曜日)19~20時

                    9月29日(水曜日)20~21時

     *各トーク後におしゃべり会を開催します。ご参加はご自由です。

定員:各トーク30名

料金:各トーク¥1,000 

お申し込み:  info@culturetourismuk.com 

9/11/2021

 20年前の今日、ニューヨークで同時テロ事件が発生しました。その日、テレビをつけた途端に映し出された画像。それはどこかの高いビルに飛行機が突っ込んだ瞬間の映像でした。ニュースのチャンネルを選んだはずなのに、まるで映画の中の場面のよう。それが現実に起こったことと気が付いたのはしばらくたってからでした。あの時から世界は変わりました。イラク戦争が起こり、それに次いで世界中の国々でテロ行為が起こり始めました。


それが20年も経てば、実際に事件で家族や友人を亡くした人や、身体に障害を負った人以外はそれがどんなに大事件だったか、記憶は徐々に薄れてきました。


そして昨日、私はネットフリックスで『Worth』という事実に基づいた映画を見て、20年前と同じくかなり衝撃を受けてしまいました。何故なら、実際に被害に遭った人たちには、あの事件の後も事件がずっと長く尾をひいていたことに改めて気が付いたからです。



内容は、犠牲者と遺族のために政府と議会が提案した補償金の管理を任された弁護士ケン・ファインバーグの著書に基づいてます。


実際のケン・ファインバーグ




遺族の代表として交渉に当たったのは、この事件で妻を失ったチャールズ・ウルフです。


実際のチャールズ・ウルフと亡き妻



ウルフ役はスタンリー・トゥッチ。いつもながら素晴らしい縁起でした。



補償金を決める場合の難関は人の命の価値を決めること。弁護士は通常裁判に勝った場合は、それによって得られる金額の最高50%の手数料を得るものだそうです。それを無料で、しかも悲しみに暮れる遺族からは敵扱いを受けることを承知で引き受けたファンバーグの苦悩が表れた映画です。そればかりではなく、場合によってはアメリカという国自体が破産状態に陥る可能性もあった交渉だったようです。詳細は下記をご覧ください。

https://www.ciamovienews.com/2021/08/Worth-Trailer-Michael-Keaton-9-11-Aftermath.html





9/10/2021

ベリー・ピッキング

 ジャム作りの時期がやってきました。気のせいか、今年はブラックベリー、クラブアップル、プラムを収穫する時期が一緒に来たような気がします。ラッキーなことに我が家の近くには野生のブラックベリーの茂みがたくさんあって、日当たりや土の成分が違うせいか、一つが終わりかけても他で生っていますので、今年も沢山摘んで冷凍しました。おかげでブラックベリーの棘とほとんどいつも近くに生息するイラクサの歯で手や腕は傷だらけです。




 

日本にいる甥とメールで連絡しあっていますが、ブラックベリーを勝手に摘んでいいのが信じられない様子。「ちゃんと農夫さんに断って摘んだの?」と。いくら私でも、よそ様の農場で摘んだりはしません。

先日は、娘の庭で出来たプラムがごっそり送られてきたので、早速プラムジャムを作りました。






少し出遅れましたが、昨日からクラブアップルも収穫してクラブアップルジェリーを作り始めました。





ジャムとジェリーの違いですが、通常ジャムでも果実が入っていないものをジェリーと言います。ジェリーと言えば、デザートで食べるプルンプルンしたものもジェリー(日本のゼリー)です。紛らわしいのですが。


そしてもっと紛らわしいのはアメリカではジャムは人によってはジェリー、デザートのジェリー(ゼリー)はジェロ(jello。正確にはJell-Oというブランド名)です。アメリカにいたころ、子供たちに特に人気の『ピーナッツバターとゼリーのサンドウィッチ』のことを始めて聞いたときは、そんな食べ物がこの世に存在することが不思議でした。ピーナッツバターの上にゼリーを乗せて食パンで挟む?


それは単に、ジャムとピーナッツバターのサンドウィッチのことでした。


さあ、今日でジャムづくりも終わりです。この調子で時間があっという間に過ぎていきます。気が付いたらクリスマス!ということもあり得ます。