5/30/2021

ホーソーン さんざし

イギリスの生垣によく見られるホーソーン。日本ではサンザシと呼ばれます。5月になるとどこでも見かけるので、綺麗!と思ってもさらっと横目で見るだけにとどまっていました。

ロックダウンで散歩しか許されない毎日が続き、時間もたっぷりあることだし・・・・・と花の前で足を止めてじっくり観察するようになると、それぞれの花、そして葉っぱが何と美しいことでしょう!



色は白とピンク。



「今年は特別綺麗なのかな?」と思ってしまうくらい感動ものです。そして、感謝のために(?)、先日はホーソーンのことを色々調べてみました。

何もホーソーンに限ったことではないのですが、植物はもちろん観賞するために人間はガーデンに美しく気に入った花を植えますが、野生の植物は野生動物や鳥の食べ物や隠れ家になっていることを改めて感じています。そしてそのネクターは昆虫の栄養には大切なものです。鳥は実を食べて糞の中で種を蒔き散らします。

本当に自然はうまく回っていることをつくずく感じます。








若いころの葉はサラダにしてもいいそうで、来年は絶対に試してみようと思っています。日本や、中国では、薬草にも使われているそうで、そういえば時々自然食のお店でホーソーンのサプリメントを見かけていました。心臓病を妨げるのに効果があるとか。



珍しい花、育てにくい花が重宝がられることが多いのですが、車の多い道端や、生垣に見る花もじっくり観察すると実に美しいことを今になって気づくなんて、今までもったいなかったなーとつくづく感じる最近です。



5/26/2021

一枚の写真から。

 すっかりご無沙汰してしまいました。今でもあまり外に出ていないので、新しいことを皆さんにお伝えすることに乏しくなっています。そんな中で日々の生活はパタパタと時間が流れて行って、気が付いたら一週間が過ぎ去っているという毎日です。


先日、興味深い写真を見つけました。昭和天皇のイギリス公式訪問の時の写真です。昭和天皇は2回イギリスを訪れています。まず皇太子であった時、1921年に6か月にわたってイギリスを始め、ヨーロッパの国5か国を訪問されました。この訪問を「生涯最も印象深い経験であった」と話していたそうです。


皇太子時代(19~20歳)にイギリスのセント・ジェイムズ宮殿にて。隣が後のエドワード8世(シンプソン夫人と結婚するために一年以内に退位)



ここで感心するのは、皇太子外遊を推し進めた人たちです。「外国で何か起こったら・・・」という時代に、「日本の将来を考えれば、ヨーロッパの君主国と仲良くするのが必要不可欠」「皇太子自身の見聞を広めるため。」と推し進めた人たちは、真に日本の将来を思っていたのでしょう。もし、皇太子に何かあれば切腹ものです。


次に訪れたのは1971年のこと。半月強で7か国を訪問されました。この訪問も、以前と同じく「生涯で最も印象が強かった」とお話しされていたそうですが、外国の文化に身をもって触れることの大切さは昔も今も変わりません。


エリザベス女王に会われた時の写真が下の写真です。



この写真を見て気が付いたことがあります。勲章です。天皇陛下とエリザベス女王は大勲位菊花大頸飾の勲章をおもちですので、その勲章をしていますが、皇后陛下はしていません。フィリップ殿下は大勲位菊花大綬章をつけていらっしゃいます。この大勲位菊花賞頸飾は日本では女性には与えられないものだそうですが、外国の女性には与えることもあるそうです。ウン?なんか変?日本では雅子妃殿下など女性にはその代わりに宝冠章が与えられると聞いています。

イギリス(イングランド)で最高の勲章と言えばガーター勲章です。エリザベス女王とフィリップ殿下、そして日本の天皇陛下はガーター勲章を所有していますので、この勲章も一緒に身に着けていらっしゃいます。

ついでに、他のことも気になったことがあります。イギリスの場合、リバンドと呼ばれるタスキはガーター勲章の場合は左上から右脇にかけると決まっていますが、ここでそのルールに従ってるのは女王様のお母様のみです。昭和天皇の場合は、右肩、左肩かたの両方の付け方をしているとのことですが、ガーター勲章の場合は、ちゃんと決まっているにも関わらず、女王とフィリップ殿下は反対にかけています。

日本では大勲位菊花章や大勲位菊花賞頸飾は頸飾(巨大な首飾りのようなもの)を使用しないときは右肩から左脇にかけるものなので、女王が天皇に敬意を表すために、ガーター勲章のルールを曲げたと考えられますが、どうでしょう?

一枚の写真から、好奇心がどんどん広がっていきます。










一枚の写真がこんなに色々なことを示しているんですね。     

5/09/2021

ブルーベルに会いに森へ出かけてきました。

 毎年この時期になるとブルーベルが見たくなって、ソワソワし出します。でも、去年はロックダウンの真っ最中。車に乗ることさえありませんでした。

そして数日前、1年半ぶりでドライブに出かけました。行先は以前よく行っていたウェンドーヴァーです。そうしたらなんとだいぶ変わっていて、大きなレストランもできていましたし、とってもデラックスなトイレまで! 一体ブルーベルの森はどこでしょう?わからなくなってしまいましたが、数人の人に聞きながらやっと見つけました。









大きなレストランが出来ていました。



犬を連れている人の席はこちら。





子供たちの遊び場も出来ていました。







ジュリア・ロバートソンが書いた子供のお話しの中に出てくる人気のキャラクター「グラファロー」です。






子供たちにはできるだけ自然に触れる時間を持ってもらいたいですね。そして大人になっても自然を大切にする気持ちは持ち続けてもらいたいものです。








5/04/2021

ロックダウン解除に向けて

ロックダウン解除に向けてロードマップが発表され、以前は食料品など生活に必要なものを買うお店だけがオープンしていたのが、今では美容院、図書館も、そしてレストランも屋外のみ利用できるようになりました。やっと町に活気が戻りつつあります。

ロックダウンが厳しくなったころの「この地域で感染者が急激に増えています。」というサイン。





そして最初にロックダウンが緩和された時は、お祭り風のサイン。Welcomeの気持ちがこめられています。










でも油断は禁物。「ルールは守り続けましょう!」賛成!



屋外の飲食のみできるようになった町のパブです。



6月21日には、ほとんどの制限がなくなり、順調にいけばレストランやパブも屋内での飲食が可能となりそうです。

でも、油断は禁物。パーッと青空に向かって手を上げて走り出したい気持ちをぐっとこらえて慎重に行動したいですね。

インドに在住の方からメールをいただきました。私がイギリスで経験した恐怖よりもっと大変な状態だと思います。また日本も感染者が増えているそうです。この間のブログにも書きましたが、今一番大切なのは希望です。自分でできる限りのことをするしかない状況にあるときは、焦らずに将来やってくる光を待ちましょう。

町に見られるウェルカムのサインを見ながら、お店にも行けず、スーパーの配達の予約もいっぱい、国からの食料の配給に頼っていたことが幻だったかのように感じています。そんな経験をして、人生の中で自分に大切なこと、もののプライオリテイがだいぶ変わりました。