3/30/2021

黄色の花

 日本から桜の写真が送られてきています。東京は今が満開とか。私の心はお花見気分です。

桜の木の下を歩いた時の空気の香り、花弁がゆっくり踊りながら散っていく様子、空の青さを背景に眩しいくらいに鮮やかに咲き誇る花たち・・・・・・こんなに桜を懐かしく思う気持ちは初めてかも?たまらなく日本に行きたくなりました。今まで帰りたくても帰れないということはありませんでした。自分の国から政治的な理由で亡命してきた人にお会いしたことがありました。彼は、一生帰れないのかな~と、気の毒で仕方がありませんでした。少なくとも私はコロナウィルス感染が終息すれば帰れます。我慢、我慢。

さて、イギリスでも春に向かって自然が動き出しています。散歩の時に目にするのは黄色の花。水仙は、最近ミニの水仙が目立ちます。でも我が家の近くの野原の水仙はデッカイ!



同じ野原には、今レンギョウが真っ盛りです。





さて、4月のカルチャー・ツーリズムUK主催のオンライントークのお知らせです。私にとっては特別な花であるイングリッシュ・ブルーベル、そして日本のお花見からヒントを得て、イギリスのピクニックについてお話ししたいと思います。

ご興味のある方は、是非ご参加ください。


  • タイトル:「イングリッシュ・ブルーベル&ピクニックの文化」
    絶滅の危機に瀕していて古代の森に息づくイングリッシュ・ブルーベルは、実に神秘的です。
    何故絶滅の危機にあるのか?
    イングリッシュ・ブルーベルと他のブルーベルの違いは?
    イギリス人が大好きなピクニックはいつから始まったの?
    など、イギリスでの生活に密着した自然を愛する文化、太陽の少ないイギリスでのピクニックの歴史などをお話しします。
  • 期日:2021年4月16日(金)
  • 時間:日本時間 20:00~21:00(トーク)  21時~参加者の親睦のためのおしゃべり会(ご希望者のみ)
  • 申込先: info@culturetourismuk.com  
  • 料金:¥1,000
  • 定員:30名様


3/23/2021

最初のロックダウンから一年

 カルチャーツーリズムUK主催の3月のトークを無事終えました。今回のテーマは「イギリスの春とイースター」でしたが、イースターのお話をするにはキリスト教のこと、イギリスのキリスト教の歴史なども話さなくてはいけないし、それに関係のある母の日、イースターの食べ物なども入れて・・・・・など考えているうちにかなり時間オーバー。その後に始まったおしゃべり会では、イギリスのコロナ渦の状況やハリー&メガンさんのことに至るまでいろいろな意見が出てまたまた時間オーバー。イギリスでは午前の11時開始でしたが、日本では20時です。終わったのは22時半頃だったと思います。「退場はご自由に」とお伝えしていますが、私もつい楽しくて長いおしゃべりをしてしまいました。


イースターのシンボルの羊



卵もイースターのシンボル。昔近所の子供さんが作ってくれたイースターのカップケーキ。




さてイギリスで最初にロックダウンが始まってから、今日でちょうど一年です。一年間にコロナがあの勢いで世界中に広がり大勢の死亡者を出すことになるなど誰が想像したでしょう。

一年前のイギリスのコロナウィールス患者の死亡者は364人、そして現在までの総計は12万6000人を超えました。そしてワクチン接種が始まってからは猛スピード行い、現在では人口の半分は、一回、または2回のワクチンを受けたということです。そのせいかどうかわかりませんが、感染者も死亡者も急激に減っています。

ところが、今度はヨーロッパの国々で第三波が襲ってくる可能性もあり、ロックダウンを再び開始した国もあります。ボリス首相は「イギリスにも上陸の可能性あり」と言っていますし、まだまだ油断はできません。

昨日、ロンドンの友人から「やっとワクチン接種を受けました。」と連絡がありました。注射をしてくれたのは、飛行機のキャビンアテンダントだったそうです。便数もグンと減った旅客航空業界は悲惨な状態です。そこで彼女は、ワクチン接種のトレーニングを受けて、今は忙しく注射を打っているそうです。そうですよね、こんなに速いスピードでワクチンの接種が行われるのは、医療関係の人だけでは無理です。

私たち夫婦も第二回目の接種を待っているところです。
 




3/14/2021

イギリスの母の日

イギリスでは今日は母の日です。母の日を祝うことは遠い昔古代ギリシャやローマですでに行われていたようですが、イギリスでは16世紀か17世紀に始まったようです。正式にはMothering Sundayと言って、キリスト教の四旬節が始まって4週目の日曜日に当たります。(四旬節=イースターの46日前からキリストが復活した前日の期間で、受難節と呼ばれることもある)

昔は家族から離れて若いころから奉功に出ていた人たちが、実家に戻る日でした。そのお土産にしたのが、シムネルケーキです。




伝統的なシムネルケーキは、フルーツケーキをマジパンで覆ったもので、上にやはりマジパンで出来た11個のボールを載せました。これはキリストの12人の弟子で、キリストを裏切ったユダを除いた数です。(これにキリストを入れて12個という場合もある)

日本ではカーネーションが母の日のお花になっているようですが、イギリスでは人気はやはり薔薇です。




日本の母の日は5月の第二日曜日で、これはアメリカに始まった母の日で、イギリスの母の日から来たものではありません。

アメリカのアンナ・ジャーヴィスは社会運動家であった亡き母の追悼のために母の日を設けるキャンペーンをジ始めました。彼女の努力の甲斐があり、1914年に大統領がに正式に「母の日」を認めました。白いカーネーションが母の日の花となったのもアンナの母が好きだったことによるものです。

ところが、カーネーションの値が上がったり、母の日が商業化することに悩み、次第に母の日をボイコットするようになります。

考えてみればクリスマスのプレゼント、バレンタインデーのチョコレートなど今はプレゼントの時代。プレゼントが「お母さんのことを想っていますよ。」という表現の方法になっています。でも母が亡くなった後、生前にしてあげたかったことを思う時、それは物には置き換えられないことばかりです。

3/08/2021

樹齢250年の木。

 ここ一年町にはほとんど出ていませんでした。でもお天気も良くなり、ワクチンの接種も第一回目を済ませたことだし、毎日の散歩ルートを変えて、ここ10日くらいは近くの小さな植林園を抜けて町に出るようにしています。


それまでの林のルートと違って住宅街を通って町に出ると急に人が多くなります。この町の人は外ではほとんどマスクをした人を見かけません。私たちを入れて4分の1くらいでしょうか困ったものです。主人はそういう人を見かけるたびにブツブツ独り言を言っています。すれ違う際は距離を保つために他の人が通り過ぎるのを待つのがせめてもの救い。

さて、ご近所の前庭に今真っ盛りのピンクの花をつけた灌木があります。通るたびに気になっていた花。昨日調べたところなんと桜の一種のようです。日本のウィキペディアによると、イギリスの桜研究家であったチェリー・イングラム(本名コリングウッド・イングラム)がカンヒザクラとマメザクラを交配して作ったもので名前は『オカメザクラ』。

友人からプレゼントされて読んだチェリー・イングラムのことは2019年4月28日のブログに書きましたので、興味のある方は読んでください。




オカメザクラより遅れてはいますがウメの花も咲きだしました。




木に関して言えば、最近私にとって大きな発見がありました。散歩の際に話しかけてきた一人の男性。木や野生動物が好きで、色々な協会の役員をしているそうですが、趣味が木を植えること。しかも植えるのは自分の家の庭などではなく、野原や公共の場所に珍しい品種の木を(例えば黒ポプラ)植えています。そんなことしていいの?と思いますが、きっと市の緑地課の人より植物に関してはよくご存じなのでしょう。今、イギリスでは環境を考えて「木を植えよう運動」のようなことがあちこちで行われています。

立ち話で、私はこの町の木のことをなんと多くこの男性から学んだのでしょう!下の写真は樹齢250年のナラの木です。



しばらく話した後、時計を見て「寝たっきりの妻にランチを作らなくては。」と速足で去っていきました。本当はもっともっと話を聞きたかったのに。

UK Walkerのサイトにイギリスのお菓子屋さんの記事を書きましたので、ご覧ください。バレンタインデーのオンライントークを開催した時のお菓子に関するまとめです。

ukwalker.jp