昔は家族から離れて若いころから奉功に出ていた人たちが、実家に戻る日でした。そのお土産にしたのが、シムネルケーキです。
伝統的なシムネルケーキは、フルーツケーキをマジパンで覆ったもので、上にやはりマジパンで出来た11個のボールを載せました。これはキリストの12人の弟子で、キリストを裏切ったユダを除いた数です。(これにキリストを入れて12個という場合もある)
日本ではカーネーションが母の日のお花になっているようですが、イギリスでは人気はやはり薔薇です。
日本の母の日は5月の第二日曜日で、これはアメリカに始まった母の日で、イギリスの母の日から来たものではありません。
アメリカのアンナ・ジャーヴィスは社会運動家であった亡き母の追悼のために母の日を設けるキャンペーンをジ始めました。彼女の努力の甲斐があり、1914年に大統領がに正式に「母の日」を認めました。白いカーネーションが母の日の花となったのもアンナの母が好きだったことによるものです。
ところが、カーネーションの値が上がったり、母の日が商業化することに悩み、次第に母の日をボイコットするようになります。
考えてみればクリスマスのプレゼント、バレンタインデーのチョコレートなど今はプレゼントの時代。プレゼントが「お母さんのことを想っていますよ。」という表現の方法になっています。でも母が亡くなった後、生前にしてあげたかったことを思う時、それは物には置き換えられないことばかりです。