4/13/2017

キリストの磔刑が何故Goodなの?

昨日お客様から「マーマレードは何故イギリスでは朝食以外には食べないのですか?」という質問がありました。時々日本からメールでイギリスの習慣についての質問を受けます。即答できないものは、なるべく調べてお返事するようにしています。イギリスに住んでいると伝統、習慣で慣れっこになっているので気が付かないことが沢山あります。「紅茶の国なのに何故食後はコーヒーなの?」「イギリスと日本ではイングリッシュガーデンの意味が違うと思うのですが?」「何故イギリスではウォッシュレットがないのですか?」等々.....

そして今日、「何故イギリスではキリストが死んだ日をGoodと言うのでしょう?」というメールをいただきました。本当ですねー。十字架の上で血を流してぐったりしているキリストを思い浮かべると、ちっともGood でない気がします。

そもそもイースターは毎年春分の日の後の最初の満月から数えて最初の日曜日から始まる一週間と定められているために毎年日が変わります。それで今年はイースターは4月9日の日曜から始まり、4月14日がGood Fridayで16日がキリストが復活したEaster Sundayになります。この一週間をHoly Weekと言います。

キリストが私たちに代わって罪を償って十字架にかけられた日をGood Fridayと呼ぶ理由ですが、
専門家がいくつか考えられる答えを出しています。その中のいくつかをご紹介しましょう。

その1.キリストは死んだが3日後には復活している。これは正にキリスト教の真髄で、苦しみの後には光が待っていることを示す。 (私:それなら復活した月曜がGood Monday、またはBest Mondayと言われるのが自然。でも月曜はEaster Mondayと呼ばれているのは何故???と疑問が残る)

その2.Good FridayはGod's Fridayから来ている。(私:フム。少し納得)

その3.Goodは昔Holy(聖なる)と同じ意味だったので、Holy FridayがGood Fridayになった(Oxford 辞典から) (私:もっと納得)

こうやって日本から寄せられる質問によって気が付くことって多いんです。答が解明されていないことをみんなでディスカッションするのもおもしろいですね。いつか日本でやってみたいです。


我が家の庭の林檎の木の今朝の写真です。満開になりました。