さて今日はサインのことでちょっと。
ずっと前にアメリカに住んでいたことがあります。アメリカがあんなに広い国とは思わずにロスからサンフランシスコまで車で数日遊びに行こうと計画しました。イギリスでは3時間も走れば州をいくつも横切って、随分遠いところまで行くのですがアメリカはそうはいきません。行けども行けどもサンフランシスコの標識はありません。綿密な計画を立てなかったのも間違いですが、結局「これではいつまでたってもサンフランシスコには着かない」と、Uターンして帰ってきました。
その途中で、「世界で一番変わったトイレ」という標識のあるホテルに惹かれて入ってみました。その時の標識はものすごい大きなもので誰もの目がいくものでしたが、なんとなくセンスのないものでした。でもトイレは入ってみて良かったです。良い経験(?)でした。とにかくすごかったです。まるでジプシーの占い師の部屋を5倍くらいの広さにした部屋には、いろんなものが天井からぶら下がっていました。男性用のトイレもこれに負けず '変わっていた' のだそうです。
このトイレの標識に比べて、先日仕事で立ち寄ったホテルのトイレはとても可愛らしいサインがかけられていました。
他のホテルでも。
これならイギリス人でさえToiletという文字よりも簡単にわかりますし、何よりニコッと楽しい気持ちにさせてくれます。
ところでイギリスの道路サインにはなかなか感心させられます。見てすぐにわかります。道端で赤い三角形の道路標識があったらその中にある絵によって、何故注意して運転しなければいけないかを示しています。それが無数に近いくらいあるのですが、全て絵によってすぐにわかるというものです。特に目につくのは動物の絵です。牛、羊、鹿、リス、カエル.....
あひるが横断するから気を付けて!(その上の標識は右の道から車が出てくる可能性有り)
馬を驚かせないようにゆっくり運転して!
お年寄りが通るから気を付けて!
サインって本当に大切ですね。一目見てすぐにわかるサインでなければいけませんものね。正にデザインする人のセンスが大切です。