選挙の結果は、予想通り保守党が勝利を納めました。ところが反面予想とは違う状況が起こりました。保守党が過半数の議席を確保できなかったためにハング.パーラメントに(ハングをは宙にぶら下がるという意味。つまり宙づり議会)なったのです。
デイヴィッド.キャメロン元首相の保守党、自由党の連立内閣で副首相だったニック.クレッグ、スコットランド独立の主要活動家だったアレックス.サモンド、スコットランド国民党副党首のアンガス.ロバートソンなど主要政治家が落選しました。
メイ首相は保守党は勝ったものの総選挙を6月8日に設定した時の予想と状況が変わって、今回は議席をかなり失い、苦い経験をしました。一方労働党のジェラミー.コービン党首は保守党に勝利することはできませんでしたが、労働党の議席を大幅に拡大。テレビに映った彼の顔は保守党議員の沈んだ顔とは反対に正に勝利の笑顔に溢れていた感じ。テレビの画面だけ見ていれば、「保守党敗北、労働党勝利」と思うことでしょう。
結局、保守党は議会席を過半数に達するために、650席中10席を獲得した北アイルランド地域党と共に新しい政権の設立を決断、メイ首相はエリザベス女王に了解してもらうためにバッキンガム宮殿に向かいました。
EU離脱のための交渉の開始が10日後に迫っています。それなのに国内が混乱しています。野党はもちろん、与党内からもメイ首相に辞任を求める声が聞かれます。 さあ、これから一体どうなるのか?これからの10日間が山です。