7/12/2021

ニルギリから象がやって来た!

 数日まえ、パスポートの申請にロンドンのグリーンパークの向かいにある在英日本大使館に行ってきました。ロンドンに出るのは2年ぶりくらいでしょうか。昔は毎日仕事で通ったロンドン。ロンドンを離れていた時間がまるで存在しなかったかのように「わが町」という気持ちになりました。大使館で申請を済ませ、せっかくだからグリーンパークを抜けてバッキンガム宮殿、セント・ジェイムズ公園を通ってナショナル・ギャラリーで絵を鑑賞と予定を立てて歩き始めました。



グリーンパークを歩いていると向こうに象の群れらしきものが見えてきました。まさか象ではあるまいし・・・・・・と思って近寄ると、それはやっぱり象でした。それもものすごい数の象!




この象たちは、紅茶でも知られる南インドのニルギリの人たちによって作られました。 そこでは25万人の人たちが、150頭の野生の象と仲良く暮らしています。




深刻な環境問題を抱えている地球で、人間と動植物がうまく共存して生きる地球でなくてはならないことを訴えるのが、グリーンパーク他、イギリスの各地にやってきたこの象たちの使命です。2万キロに及ぶ旅行で500頭以上の象たちは世界中の国々に自然と人間の調和した共存を呼びかけているのです。イギリスには100頭以上が来ました。象たち、あまりに本物そっくりで周りはすでにグリーンパークではなく、ニルギリにいるような錯覚に陥りました。そして私も象たちと一緒に暮らしている・・・・・幸せな気持ちになります。




象たちはランタナ・カマラという植物でできています。日本でもイギリスでもガーデン用に育てられていますが、実は繁殖力が強すぎて、しかもその種は毒だそうでインドではありがたくない植物です。そこで、動物を守るためにも、村の人たちはこれを刈っているそうですが、それが今回はこのような美しい象に変身したというわけです。

このプロジェクトの名前は正に「CoExistance(共存」です。そして、象たちの旅が終わると誰でもそれを買うことができます。




サイズによって値段も違います。一番小さな赤ちゃん象は100キロの重さで6000ポンド、300キロの中くらいの象は22,000ポンド、そして一番大きな350キロの象は3万ポンドで、収益金は全て野生動物の保護に使われるとか。是非日本にも行って欲しいです。

大きな庭があって、お金もあったらこの象一家族を引き取りたいです!!