さて今日は10月に行われたワールドブリッジ社企画の‘アガサ.クリスティ.カントリーとコーンウォールを巡る旅8日間’の報告をさせていただきます。
日本からの直行便はヒースローに夕方到着となるため、初日はトーキーまで(330キロ)バスを飛ばすのは大変と、まずはエクセタ近くに一泊して旅の疲れを癒していただき、翌朝トーキーに向かいました。ワールドブリッジ社では初めてのこのツアーの参加者は6名で、お客様は全てリピーターの方でした。少人数でも催行するのがワールドブリッジ社の素晴らしいところですね。「催行することに意義あり!」を実行する数少ない旅行社です。お客様同士、以前同じツアーでご一緒された方、また今回初めて顔を合わせる方もいらっしゃいましたが、6名ですから内容はほとんど個人旅行と同じです。それで、日程に書かれている場所以外はお客様と相談しながら行く先を決めました。
まずはトーキーでの皆さんのご希望はBygone(http://www.bygones.co.uk/index.htm)です。鉄道関係のメモラビリアの収集家が、27トンもある蒸気機関車を買ってしまったことから始まったこのアンティークの宝庫であるアトラクションは、小さな入口からは考えられないほど、中はどこまでも廊下や部屋が続きます。石畳の両脇に造られたケーキ屋、薬屋、おもちゃ屋などをヴィクトリア時代に戻ったように歩きながらウィンドーショッピングです。
ビスケットのサンプルを見て驚きました。ほとんどが今でもスーパーで買えるビスケットではないですか!味はどうなのでしょうね?変わっていないかも?全てあっさり系、シンプルなビスケットですもの。
次はトーキーからバスで15分くらいの所にあるコッキングトンの村です。夏場は観光客でにぎわう藁葺屋根が可愛らしいこの村では ‘チリン、チリン’ とドアが開いてミス.マープルがひょっこり入ってきそうなティールームでクリームティーを。
トーキーの海辺にある観覧車はなんと一回の料金で3回周ります。いくら暇とはいえ、ロンドンアイの料金の4分の1の料金で、しかも3周? もっと驚いたことは待っているお客がいるにもかかわらず、一回に全カプセルの5分の1くらいしか使わないのです。夏場はフル回転とは思いますが、それにしてもなんてのんびりしているのでしょう!まあ、深いことは考えず、お客様は変わったことに関しては全て、「ここはロンドンではないんですものね~。」を連発。
この日から2泊することになるグランドホテルが上から見えました。ここはアガサ.クリスティが最初の夫とハネムーンを過ごしたホテルです。
観覧車のすぐ近くにあるクリスティの銅像の前で記念写真。
翌日はダートマスからフェリーでクリスティの別荘であったグリーンウェイに向かいます。
フェリーから見るダートマス。
グリーンウェイは今はナショナル.トラストが管理していますが、中はクリスティがいたころとほとんど変わっていません。
クリスティは書き上げたストーリをまずはこの部屋で家族に読んで聞かせたそうです。途中居眠りを始めた夫がストーリーを読み終わる頃に目をさまし、突然犯人を言い当てた時はクリスティは機嫌が悪かったとか。またピアニストを目指したこともあるクリスティ愛用のピアノもこの部屋にあります。
グリーンウェイの庭はクリスティも夫とよく散歩をした道が残っています。
しばらく行くとボートハウスがあります。Dead Man's Folleyの作品の中ではここで殺人が起こります。
再びトーキーに戻り、アガサ.クリスティ縁の場所をつなげたルート、‘ アガサ.クリスティ.マイル’ を楽しみました。その場所場所にこのようなプラックが見られます。
クリスティのストーリーの中で毒を含む植物のコレクションが見られる元修道院(トー修道院)の庭では、この時期でもダリア他の花が咲いていました。
これだけクリスティ縁の場所を訪れて、ツアーのメンバーはちょっとしたクリスティ.エキスパートになったようです。ツアーの最初にお渡ししたアガサ.クリステクイズの答えを探しにトーキー博物館にも行きました。答えはそこに展示してあるアガサ.クリスティ.ギャラリーの資料から見つけます。もちろん全て英語ですが、皆さんすごい!「私、英語全然だめです」という方が、どんどん答えを見つけていきます。興味のある課題は日本語でも、英語でも知ろうとする気持ちには変わりないようです。
翌日はコーンウォールに向かいましたが、クリスティ縁の最後の目的地はバー島です。潮の満ち引きで離れ小島になるこの島はクリスティのベストセラーとなった ‘そして誰もいなくなった’ の舞台になりました。
その後、一行は次の宿泊地であるセント.アイヴスに向かいました。興味のある方は次のブログをご覧ください。
ところで参加者の中にNさんご夫妻がいらっしゃいました。おふたりはポアロ、ミス.マープルのネームでブログを書いていらっしゃいますので、是非ご覧ください。今回のツアーの素晴らしい写真が満載です。
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