中には、‘日本食レストラン’と謳っていながら、全く日本食に似てさえもいないレストランもありますが(以前、マーケットで「Tokyo」と看板がかかっていたので覗いてみたら、完全にアジア系のお店だったことがあります。)、名前でお客を惹きつけることができるほど日本食が人気ということではないでしょうか?
‘かぼちゃ’はこちらでは‘カボチャスクウォッシュ’といって、たまにスーパーで見かけます。
またファーストフードのお店で味付け海苔を発見。でもご飯に載せるのではなく、スナック用として売っていました。こちらもヴィーガン用で(日本の味付け海苔はほとんど鰹の味付けがしてあります)美味しかったのですけど厚さは日本の物の半分くらいで手に持つのさえ気をつけなければ破れてしまいそうでした。
先日、これもまたスーパーで「日本のカツカレーのクッキングソース」というのを見つけました。カツカレーですから、完全にポークか何かの動物性のダシが入っていると思ったらなんとヴェジタリアンでもOKと書かれています。日本のカレーが大好きだった私としては、これはもう買うしかありません。(まだ試してはいませんが)
一般的な日本のカレーは日本独特のものです。イギリスではカレーと言えば、タイカレー、インドカレーなどが主流です。でもカジュアルな日本食レストランではカツカレーが人気なので、単に‘カレーのクッキングソース’ではなく(それでしたら数え切れないくらいの種類のソースがすでに売られています)、‘日本のカツカレーのクッキングソース’としたのでしょう。
この他、大きなスーパーには日本の海苔、醤油、お寿司のガリまで売られています。中には柚子のエキスや、お蕎麦、うどんさえ見かけます。
このClearspringというメーカーはマクロビオティック&オーガニックの商品を日本食がこんなにもブームになる以前から扱っています。スーパーに並んでいる日本食はこのメーカーの物が多いのですが値段が高めで、このお蕎麦はなんと4ポンド(約800円)!お蕎麦が大好きな私は、いつでも「手打ちそばが食べたい」と思っているものですから好奇心で買ってみました。こんなに高いなら「もしかしたら?」という期待が膨らんでしまって。でも......お蕎麦はやっぱりこれからも日本食店で買うことにします。
うま味は、いまでは‘umami’という英語になっています。これに関しても 、先日おもしろいものを見つけました。
日本のダシは鰹が基本ですから、てっきりこの「うまみペースト」も鰹、煮干しが入っていると思いきや、なんとヴェジタリアン!(Vのマークがついていると誘われてしまいます) しかも、日本食を世界に広めるきっかけとなったシェフNobuさんが創られたレシピーだそうで、これも買うしかない!でもどうやって使うのかはまだチェックしていません。これから私なりの使い方を見つけるのが楽しみです。
日本でいただく和食を外国のレストランで求めることはそれなりの料金を覚悟するか、それとも西洋の人が一生懸命研究して「和食に似た新しい食べ物」を「和食ではない食べもの」として食べるかのどちらかではないでしょうか?
スーパーの冷蔵庫にあるSushiはお米が硬くなってしまって日本人にはあまり好まれません。でもリゾットのお米に芯があるように、こちらの人にしてみればお寿司のお米が少しくらい硬くても気になりません。
おかしなもので、西洋料理にお醤油などが入っていれば「おいしい」とおっしゃる方が、同じ料理を「和食」として出されると「まずい!」とおっしゃるんですね。だから始めから純日本食を期待せずにインターナショナル.クイズィンとしていただけば美味しいと思うかも?