このお祭りの発祥地であるデイルメインの館は1600年の後半にレデイ.アン.クリッフォードの家令をしていたエドワード.ハセル卿が購入したマナーハウスで、現在でもその子孫が住んでいます。そしてマーマレード祭りの発起人はそこの奥様と言うわけ。建物の正面の部分は1744年に建てられたジョージアン建築ですが、最古の部分(タワー)は12世紀のもの。
ペンリスの駅に着いた途端にマーマレードを感じました!Marmalakeとはペンリスが湖水地方(Lake District)にあるので、ゴロを合わせたというわけです。
駅の真向かいにはペンリス城の廃墟があります。
グロスター公爵が1483年にリチャード3世になる前の数年をここで暮らしました。
さて、デイルメインの館はペンリスの町の中心からタクシーで10分くらいのところにあります。今回の宿は敦子さんが日本から予約してくださったアビーハウスというBBでした。ペンリスまではロンドンのユーストン駅から直行で約3時間。今回は荷物があったので駅からはアビーハウスまではタクシーを使いましたが、歩いても15分くらいのところです。
BBと行っても、民宿というよりは小さなホテルといった感じです。
とても清潔ですしお部屋の内装も可愛らしく、バスタブがなかったことを除いては(シャワーのみ)快適に過ごせました。朝食もヴェジタリアンがちゃんと用意されていますし、値段もかなりお手頃だったようです。
好みのメニューを選んで前夜9時までにフォームに記入しておけば、翌日8時から始まる朝食の際には選んだものが、時間をかけずに運ばれてきます。
カンバーランド.ブレックファースト (イングリッシュ.ブレックファーストと同じ。カンバーランドとはこの地域の名前)
ヴェジタリアン.ブレックファースト(私はカットしましたが、通常卵がつきます)
日本人の方が想像する民宿感覚とはちょっと違って、オーナーとおしゃべりを楽しみながら滞在するBBではありませんが、それさえ期待せずにホテルと思って泊まれば実に快適でした。敦子さんが日本から苦労して見つけた価値は十分ありました。
さて、町に出てみると全てがマーマレードです。
街灯にぶらさがっている袋の中には、オレンジが(プラスチック製)入っています。
お店のウィンドウもマーマレードです。行きかう人もオレンジ色の服を着たり、マフラーをまいたりで町中がオレンジ色です。
さて、肝心のマーマレード祭りでは敦子さんの御付きとして私も金曜の前夜祭に参加させていただきました。そしてこの夜に職人部門の入賞者の、そして翌朝にはアマチュア部門の入賞者の発表が行われることになっていました。その結果は、「デイルメインのマーマレード祭り~その2」でご紹介しますね。