5/09/2016

久しぶりのドライバーガイドの仕事。

日本ではゴールデンウィークも終わり、皆さんは今頃穏やかな日々を送っていらっしゃることでしょう。日本はゴールデンウィーク、お盆など皆一緒にお休みなので観光地やレジャー施設は混みますね。私は今年のゴールデンウィークはガイドの仕事は一本だけで、一昨日ドライバーガイドの仕事でおひとりの方をご案内しました。

ここ一週間ほど良いお天気が続いています。まずはロンドンのホテルから始まり2時間ちょっとのところにあるチッピング.キャムデンに直行。藁葺屋根の民家の通りを歩いていただきました。その後、スノーズヒル、ブロードウェイ、またコッツウォルドウェイでフットパスのウォーキングを楽しんでいただいた後はおいしいパブランチです。地ビールも試していただき、お客様はご満足だったようです。期待していたパブでのアスパラガス料理はまだメニューに載っていなかったのがちょっと残念でした。

午後はボートン.オン.ザ.ウォーターへ。お天気の良い週末とあって、ものすごい人。まるでラッシュ時のヴィクトリア駅みたいで、お客様も「ここはカットしましょう。」と車で大通りを通過しただけで写真もパス。その代りにボートン.オン.ザ.ウォーターのミニ版ともいえるローワー.スローターでゆっくりされました。

せっかくですからブルーベルも見ていただきたいので、コッツウォルズはこの位にして南に向かいました。実はこの日はお客様が日本へ帰国される日です。コッツウォルズであまりゆっくりすると渋滞にはまってしまう恐れもあるので、私としてはなるべく早めにコッツウォルズを出て空港に向かい、時間があったら空港に近い所で素敵な場所をご案内するつもりでした。結果、心配した渋滞もなく、高速道路を少し離れて森に向かいブルーベルを見ていただきました。すでに終わりかけていましたが、美しさはまだまだ大丈夫。







時々来るこの森付近で2匹の犬と日向ぼっこをしているご婦人がいました。一匹がすごい勢いでこっちに向かって吠えています。珍しいなーと思いながら近づくと、そのご婦人が‘Sorry’と吠えている犬に代わって誤っています。「いいの、いいの。きっとHelloと言っているのでしょう。」と返事をしたところ、「ブルーベルを見にいらっしゃったのね。この森はプライベートの森だけど貴方は歓迎よ。」「えっ?この森はプライベートの森だったの?そういえばPublic Footpathの看板もないですね。」 あの吠えていた犬は番犬だった?

結局、よく訪れるこの森に私は不法侵入していたわけです。一緒に行く友人にもおしえてあげなくては。入口には柵もなく、中には人の歩く道もできています。5月はブルーベルを見に来る人たちをよく見かける森です。





そしてこの森のオーナーが彼女だったというわけ。私の犬好きが幸いして得をしました。「その犬をちゃんとコントロールしてください!黙らせてください。」なんて言っていたらこの日、森に入れてくれなかったかもしれません。そこで20分ほどお客様と過ごしました。下を見ればブルーのカーペット、上を見れば緑の天蓋です。気持ちが良かったこと。












さて、帰国される前に何かお土産をとのことでウィンザー城の敷地内にある女王のファームショップへ。あっ、あるじゃないですか、アスパラガス。もうちゃんと並んでいます。なーんだ、お客様にこのアスパラガスをパブで味わっていただきたかったのに。





ここは通常観光バスを断っているので、買い物客も地元の人がほとんどです。車のない方はウィンザーの町からタクシーを利用して10分くらいのところですから、買い物をしている間タクシーにそこで待っていてもらって再びウィンザーに戻られるのが一番便利です。

日本からいらっしゃった方は、お土産として「日本では手に入らないもの」を探すのですが、女王のファームショップのロゴの入ったものは多分日本では見かけないと思います。お客様はビスケットやジャムなどお買いになって空港へ。7時半頃のご出発でしたので空港には5時少し過ぎに到着しました。

お天気にも恵まれ、日本に沢山の思い出を持って帰られたことでしょう。退職されたらレンタカーでイギリスを周りたいとおっしゃっていました。イギリスはラウンドアバウトさえマスターすれば運転もしやすく、しかも道路も整備されていますので日本の方々にも安心です。

私も久しぶりの仕事で楽しい時間をすごさせていただきました。