ウサギの可愛らしい絵が描かれた陶器のコースターをレジに持って行き、支払いをしました。包装紙や袋は無駄と思っている私はいつも通り「袋は要りません」とレジの人に言いました。通常ですと「環境を考えてくれてありがとう。」という笑顔が見られるのですが、この日は違いました。「本当に要らないのですか?」とがっかりした様子。ちょっと興味が湧いた私は「それではお言葉に甘えて」と、「無駄だなー」と思いながらも返事をしました。
そして品物を入れてくれた袋を見て感激しました。それは英語ではないどこかの国の文字で書かれた新聞紙で出来ています。
ホント!なんて素敵な袋なのでしょう。しかも手作りです。こんな袋に入ったプレゼントをいただけば嬉しさは倍です。
「Newspaper bags」と書かれた小さなカードにはこう書かれています。「この袋の収益金の一部はインドのストリート.チルドレン(家のない子供たち)のための食べ物や教育に使われます。また家族にはこの袋を作るための職を提供します。」
環境のために新聞紙を使うこと以外にもストリート.チルドレンを救うためになっていることを知れば紙で作られた袋が益々素敵に見えます。
仕事上、私は日本の方をおみやげのお買い物にご案内することがあります。そんな時、半分以上の方がレジで「友人たちのおみやげなので」と、エキストラの袋をお願いします。レジでは以前は5枚でも6枚でも気持ち良く下さったのですが、最近は違います。仕方なしに2,3枚くれるのがせいぜいと言ったところ。スーパーでは袋が有料になりましたしね。全て環境のためです。
資源の節約もありますが、プラスチック、ビニールでできた袋は処分できないもので、海や川に流された場合は鳥が食べ物と間違って食べてしまうことも多いのです。その結果鳥たちは死んでしまいます。
我が家では、クリスマスプレゼントは新聞紙に包んでというのが暗黙の規則になっています。時には、セーターやパジャマに包んだり、枕カバーやソックスの中に入れたり(もちろんちゃんと洗濯したものですよ!)しています。
日本の方々へのおみやげもイギリスの新聞に包んで差し上げてはどうでしょう?頂いた方も嬉しいと思うのですが。