3/05/2017

20万人のデモ

イギリスの誇りのひとつはNHS(国民保険サービス National Health Service)、つまり日本でも知られた「ゆりかごから墓場まで」という医療制度です。1948年に発足、基本的には治療、リハビリ、出産などほとんどの医療費は無料という保険制度です。(歯科、眼下、薬の処方は有料)

ロンドンオリンピックのオープニングのセレモニーの際にもイギリスを紹介する出しものがNHSで締めくくられたことはまだ記憶に新しいことです。この国に住んでいて一番安心なのは全ての人が(そう、日本からの訪問者も緊急事態の場合は無料で治療が受けられます。ただし、治療が長引く場合は有料)、NHSを利用できることです。なんと素晴らしいことでしょう!

ところが最近、NHSに危機が訪れています。医療に関してもBrexitの影響がこれからだんだん表面化されてくることでしょう。そこで昨日、経費の節減から始まる病院の閉鎖、人員不足、民営化に抗議するデモがロンドンで行われました。率いたのは労働党主のジェレミー.コービン。現保守党政府に物申すというわけです。国中から参加した人の数はなんと20万人を超えたとか。中には地域の病院閉鎖に抗議するために90人の人を動員して遠くデヴォン州から参加した人もいました。
 


 
 
 
 
 

犬も一緒に。

 
 
「ぼくもNHSで生まれました」という赤ちゃんも疲れ切って、ティーショップで一休み。
 

 



イギリスの誇りであるNHSをイギリスからなくすことは何としても避けなければいけません。