クリスマス近くになって、この子はおじいちゃんとおばあちゃんの家でクリスマスを過ごすことを知りました。そうしたら心配事はもっと大きくなってしまいました。何故ならおじいちゃんとおばあちゃんの家には煙突も、もちろん暖炉もないからです。
それでその子の両親は子供と一緒に、「暖炉からではなく、庭へ続くドアの下部に作られた猫の出入りする小さな窓から入ってください。」とサンタに手紙を書きました。
それでもその子はサンタが手紙を読んでくれたかどうか心配しながら24日の日は一旦ベッドに入りました。こちらでは、サンタが来た時に「ご苦労さん」という意味で暖炉の近くに、サンタにはシェリー酒とミンスパイ、サンタの乗るソリを引くトナカイには人参をトレイに乗せておく習慣があります。(ほとんどはその家のお父さんが食べるのですが)
その3歳の子もトレイを忘れずに置いてから寝ました。
そして翌朝。
猫の出入り口から入ったサンタとトナカイは沢山のプレゼントを置いて、トレイに載せてあったドリンク、ミカン、人参、お菓子をたいらげた上にお礼の手紙を残して次の家に向ったようです。
クリスマスの私の心配はディナーが始まる2時半にはすべての料理が出来上がっているかどうか、ヨークシャープディングがちゃんと膨れるかどうか、2時半に家族全員がちゃんと集まるかどうかでした。
人それぞれ、クリスマスはストレスと楽しみの両方が一緒にやってくるのです。