12/19/2020

第二回目オンライントークを終えて

 15日のトークにご参加の皆様、ありがとうございました。Zoom操作は徐々に慣れてくることを祈っていましたが、今回も最初から写真が出てこなくてハラハラ、ドキドキ。参加の皆様のヘルプで何とか終了しましたが、完ぺきなトークに続く道はまだまだ先があることを実感しています。

事後に皆様からの温かい励ましの言葉、コメントをいただき感謝しています。カルチャー・ツーリズムUKのオンライントークは、皆さんと一緒に歩むイベントであるとつくづく思いました。お話ししたいことは沢山あって、時間もオーバーしてしまいました。私もイギリスで、さまざまなオンライントークに参加します。でも講師は全てイギリス人。それを参考に私のトークを始めましたが、日本の講師とイギリスの講師のトークの進め方には違いがあって、ご指摘があるまでは全く気が付かなかった点もあります。コメントをいただいて初めて知ったことが多く、これからの参考にさせていただきます。

さて、大事なことをお話しするのを忘れていました。トークの後のおしゃべり、質問タイムで盛り上がったクリスマス・プディングのところでお話ししようと思っていたことです。



告知の際に、内容に関して「クリスマスが禁止されたのは何故か?」と書きました。その話をするのをコロッと忘れていたのです。すみません。

正確には「クリスマスを楽しむことを禁止」と言うことになります。17世紀、イギリスでは議会派と王党派が対立して革命がおこりました。これがイギリスの清教徒革命です。王権神授説(神が自分を王にしたのだから、王は神に対してだけ従う)を唱えた当時の王チャールズ一世を筆頭とする王党派とオリヴァー・クロムウェルを筆頭とする議会派が対立しました。


チャールズ一世


オリヴァー・クロムウェル


結果、議会派が勝ち、チャールズ一世は処刑されました(後にも先にも処刑された王様は彼一人です)。クロムウェルはキリスト教の中でも特に厳しい規則を持つ清教徒でした。それで、神に関する祝日は、「厳かに過ごすべきであり、美味しいものを食べたりして騒ぐのはよろしくない!」と国民がクリスマスを楽しむことを禁止したというわけです。



クリスマスプディングは14世紀ころからあったということですから(当時はプラムプディングトと呼ばれていた)、クロムウェルの時代はこのプディングも禁止されたようです。

トークでもお話ししましたが、我が家ではこのクリスマスプディングは人気がなく、作ったことはありません。いつも市販の小さなクリスマスプディングを買うだけです。でも、トークの後、「毎年作ります!」という方からメールをいただきました。クリスマス・プディングはクリスマスの一か月前くらい(Stir Up Sunday)に作って寝かせなければいけないので、今年は無理。でも来年は、私も挑戦・・・・・してみようかなーとも思っています。いったん作ったらかなり保存が効くので、残っても次のクリスマスまでには食べ終えるでしょう!

というわけで、通常私はクリスマス・プディングの代わりにクリスマス・ロッグを作ります。



次回のオンライン・トークは1月20日を予定しています。内容は、バレンタインデーに備えてその歴史や、ついでにイギリスのチョコレート、お菓子のお話をしたいと思います。詳しくはカルチャー・ツーリズムUKのホームページ(「オンラインによるイギリスの旅」)をご覧ください。

culturetourismuk.com