12/06/2020

クリスマス感に溢れた住宅街。

イギリスでは、明後日から(8日) 新型コロナヴァイラスのワクチン接種が始まるということで、病院では看護師が接種準備を始めています。「やっと」と思う反面、早くとも来年の春と言われていた接種開始に、「大丈夫かな?」という気持ちもなくはありません。

でも、多くのイギリス人は、クリスマス前に予防接種が受けられることを歓迎しています。9月くらいから彼らの関心は、「クリスマスに家族と過ごせるかどうか?」ということです。一年に一度、家族や親しい人たち皆が集まるのがクリスマスです。

そんな中、昨日は久しぶりに町の商店街や住宅街を歩いてみました。特に住宅街では、そこに住む人たちがいかにクリスマスを楽しみにしているかが感じられました。それでつい写真を沢山撮りましたので、今日はその何枚かを皆さんと共有したいと思います。



こういう伝統的な飾りもあれば、派手なものも。



教会に続く細い道には16世紀の家が並びます。壁を登っているサンタクロースが見えますか?






サンタクロースがちゃんと来てくれるように、バス停のサインのようなものが置かれています。「サンタさん、ここに止まってください。」




サンタが間違って通り過ぎていかないように。




本物の毛糸の帽子、ドレスに身を包んだ玄関の置物に思わずスマイル!雨の日はどうするのかな?



でも、私がコンテストのジャッジだったら金賞をあげたいのがこちらです。



家の外なのにまるで部屋の中にいるようなディスプレイに、思わずしばらく立ち止まって眺めてしまいました。暖炉の枠まで作られています。兵隊の置物のひとつが倒れていました。直そうと思ったのですが、壊したら申し訳ないのでそのままに。




ここに住んでいる人は、このディスプレイを作るのにどのくらい時間をかけたのでしょう?そう考えるとつくづくクリスマスは歓びを分かち合う時と感じます。翌日再び行ってみたら、兵隊さんもちゃんと起き上がって、テーブルには、クリスマス・プディング、ターキー、クリスマスケーキが並んでいました。







14世紀の部分も残る聖ローレンス教会のミサは社会的距離を保つために、座席は一列間隔を開けています。


残念ながら今年はクリスマスのミサはありません。いつもですと教会が支援している子供のチャリティのための募金が24日と25日のミサでかなり集まります。今年はその代わりに紙で作られた大きなクリスマス・プディングが募金箱として置かれていました。沢山寄付金が集まりますように。それにしてもこのクリスマスプディング、派手な色でしかも大きい!でも手作りっぽいところになんとなく惹かれます!



今年はコロナの影響で、希望を失ってしまった人が大勢いると思います。ニュースでは倒産したビジネスのニュースが相次ぎません。でも、いつかは光が見えることを信じてクリスマスは思いっきり楽しく過ごしたいものです。

*12月15日開催予定のカルチャー・ツーリズムUK第二回目オンライントーク「クリスマス~ 伝統と習慣」に多くの方にお申し込みいただき、ありがとうございました。残りのお席が少なくなっていますので、ご興味のある方はこちらへどうぞ。

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