8/30/2014

私が外食する時。

若い頃に比べて日本の友人達と外食をする率がぐんと減ってしまいました。もちろん仕事では沢山のレストラやパブに行きますので、家庭以外の食事もします。でも日本人の友人との外食は特定の人以外、とても少なくなってきています。

 
その理由は私がヴェジタリアンだから。日本人はとても優しいので、皆で会食するためにレストランを選ぶ際は「由美子さんがベジタリアンだから、ベジタリアンのレストランにしましょう。」と言ってくれます。でも、正直な話、これが私にはとってもプレッシャーなんです。英国のレストランはどこに行っても(そう、ステーキハウスでさえ)、少なくても1~2種類はベジタリアン料理がメニューに載っています。そういう料理には、ちゃんと(V)と書かれててます。だから、私はそれを注文すれば全く問題ないのですが、「由美子さんのために....」と言われればなんだか悪~い気持ちになってしまいます。「お肉を食べたい人もいるだろうになー」とか「野菜料理が嫌いな人もいるだろうになー」と思ってしまうのです。
 

 英国人の友人たちとの場合は、ベジタリアンの友人とはベジタリアンレストランに行きますが、お肉大好きな人もいる場合は普通のレストランに行って、私はヴェジタリアン料理を注文します。そうすれば彼らだって好きなものを食べられます。

 
さて日本人の友人でよく食事を一緒にするのが○さんです。彼女はベジタリアンではないのですが、本当に心の底からベジタリアン料理に興味を持っていてふたりで新しいベジタリアンレストランを探し、「試食」という言い訳のもとに時々一緒に食事をします。

 
先日はヴィーガン(完璧ヴェジタリアン。乳製品、卵もなし)&ローフード(食物のもつ栄養が失われないように生、または49度以下の熱で料理したもの)のレストラン Mannaに行ってきました。私たちが好きなレストランNama(日本料理っぽいメニュー。とってもおいしいです。)に次いでうれしい発見でした。どちらのレストランもヴェジタリアンというよりはヴィーガンのレストランです。ヴィーガン料理イコール「美味しくない」と思っている方、是非ロンドンにあるヴィーガン系のレストランを数件試してみてください。

 
今回はランチだったので、前菜をカットしていきなりメインコースに。まずはラザニアです。本来のラザニアではありません。冷たいラザニア。

 


 

肉抜きのハンバーガーもなかなかのもの。

 


 

 

ブルーベリーチーズケーキのチーズの部分はカシューナッツを使って作られています。ナッツでこの味が出るなんて、不思議です。







英国で一番人気のプディング‘スティッキー.トフィープディング’は甘すぎず、普通はもっとこってりしたものですが、ヴィーガンのものはとても軽くてペロッと食べてしまいました。卵を使わないで作られていますが、そのしっとりしたやわらかさはやっぱり料理人の腕なのでしょうね。
 


 

 

 
そしてアイスクリームです。牛乳から作られないアイスクリームなんて考えられないと思われるでしょう。ところが何も言われなければ全くわかりません。バニラの本来の味がよく出ています。そしてあっさりしていますので、特に牛乳の香りが苦手な人には好まれるでしょう。


ヴェジタリアン/ヴィーガンのレストランの良いところはその値段。高級なところに行っても、そう高くありません。因みに今回ご紹介したお料理は最後の紅茶、サービス料を含めひとり20ポンドくらい。量も多すぎず、ちょうどいい量です。

 
ロンドンのベジタリアン、ヴィーガンレストランは増える一方で、いつも新しいお店がオープンしています。ヴェジタリアン/ヴィーガンの人口もどんどん増えています。○さんと一緒にそういうレストランやカフェを一か月に一度ほど食べ歩くことは私の楽しみのひとつでもあります。ロンドンにいらっしゃる機会があったら是非試してみてください。


Manna  があるチョークファーム付近はカフェやレストランが多いところ。帰宅の途中で見かけた光景です。犬を連れた知らない人同士の会話が生まれている.....「素敵だなー」と、美味しいものを食べたあと、素敵な光景に出合って、ハッピーな午後のひと時でした。