10/01/2016

苦情にならない苦情 ~ ホテル版

ずっと前に日本のホテルで働いたことがあります。そこでの私の仕事は外国人に言葉のお手伝いをすること、そしてトイレを含め館内のお花がしおれていないか、ゴミが落ちていないかなどをチェックすることでした。

そこで訓練したことはいまだに覚えていて、私がホテルに泊まる場合は細かいところが気になります。程度にもよりますが、あまりにひどい時、そして反対に素晴らしい時は、後でそこのマネージャーに伝えるようにしています。

でも、インテリアの趣味はどうしようもありません。好きか嫌いかは人の好みですから、コンプレインの対象にはなりませんよね。自分の趣味に合わなくてもそれほど気にならないことがほとんどです。

でも以前泊まったホテルには困ってしまいました。壁紙はまだ我慢できるとしても、グリーンのカーテンの片側に縫い付けられた赤と黒の羽根。窓の外を見たくても、その前にこの奇妙な羽根が目に飛び込んできます。まるで怪我をして血を流しているカラスのよう。そう思ったらもっと気になってしまいました。




そしてもうひとつはベッドサイドに置かれたスタンド。ダチョウの羽根がヒラヒラくっついていました。


 

実は私は羽根が苦手です。羽根布団もだめです。生きている鳥の羽根は本当に美しく思いますが、そうではない羽根はとても嫌です。

そこでどうしたかと言うと、カーテンの端は羽根の部分を後ろに折りたたんでかくしました。スタンドは部屋の隅の見えないところに置きました。でも、次の日、お掃除が終わるとまた元通りになっています。

変わったホテルには何度も泊まりましたが、それはそれで楽しめました。でもこのホテルだけは楽しむことはとても無理でした。忘れようとすればするほどカラスと(?)ダチョウの羽根が頭に浮かびます。でもそれは部屋にいる時だけで、他は快適でした。フロントのスタッフは本当に親切で、とにかく何かお客様のお手伝いをしたくて仕方ない様子。レストランもメニューに載っていない料理をシェフが考えてくれました。

コンプレインとして通る事と通らない事がありますね。