今年は、アワードセレモニーに先駆けて私は2月に審査をさせていただいたので審査終了の時点ですでに日本の方がダブルゴールド(金賞の中の金賞。つまりそのカテゴリーの最優秀賞)を獲得されたことは知っていましたが、それは3月16日のアワードセレモニーまでは絶対に公言することはできないために、家族にも、友人にも内緒。苦しかったです。その間に日本のジャーナリスト、旅行業関係の仲間とは会う機会が多く、皆さん「今年のマーマレードアワードはどうだった?」と興味津々。ガイドと言う職業柄しゃべることが人生最大の使命(?)と思っている身としては正に忍耐の日々でした。
まず審査をした直後にダルメインからダブルゴールドを獲得された日本の方に電話連絡。その後ゴールド受賞者のダルメイン、フォートナム&メイソンでの販売に関するお手伝いなどをしていました。
そして16日、長年のお客様である林敦子さんと列車でロンドンからカンブリア 地方のペンリスの町に向かいました。2月に審査のためにダルメインに行った時も雪、そして今回も大雪の警報が出て、どうなることかと心配しましたが、まずは初日のアワードセレモニーに出席できました。
林敦子さんは今年はゴールドを4個獲得されました。審査をした時にわかったのですが、彼女は他のカテゴリーでイギリス人のダブルゴールド受賞者と接戦をしたのでした。
ダブルゴールドを獲得されたニノズコンフィチュールの二宮さん。
皇居前に建つ駐日英国大使館は有名ですが、大使公邸シェフの吉田さんはその広い敷地で採れた柑橘果物を使って作った特別のマーマレードで、見事ダブルゴールドを獲得されました。
到着した16日はアワードセレモニーが始まるまでの間は林さんは着物の着付けに忙しく、私はひとりでペンリスの町を歩いてきました。町全てがマーマレード色です。
「3月17日は町はフェスティヴァルのために町全体がオレンジ色になり、ここから車は入れなくなります。」という看板。
ペンリスのお店のウィンドウもマーマレード色のディスプレイが。
来年の日本マーマレード大会の開催地八幡浜市からは市長さんや市議会議長さんが出席してアワードセレモニーで英語のスピーチをされました。イギリスではスピーチにジョークを入れるのは当たり前。彼らのスピーチにも時々楽しい笑いの声が。これから日本とダルメインが深くお付き合いをしていくことが何よりうれしいことです。
フェスティヴァル当日の夜はグレイストークという11世紀にノルマン人によって建てられたお城でチャリティ・ガラが行われました。感激したのは、カナッペから始まり、最後のデザートまでヴィーガン用の食事が用意されていたことです。ダルメインの方から出席者それぞれの食事情がちゃんとお城に伝わっていたのです!
寒波の中、お城でパーティ?と私は万が一のために暖かい替えも一式用意していきましたが、まるで巨大な焚火のように燃える暖炉のせいでしょうか?寒さは感じませんでした。不思議不思議。通常はお城は本当に本当に寒いものなのです。
来年5月に愛媛県八幡浜市で行われる ダルメインのシスターイベントには沢山の方々に参加していただきたいですね。