4/18/2019

野生動物レスキューセンター

おしっこをしに庭に出たジャスパーが、口に何かトゲのある物体を加えています。近寄ってみると、それはハリネズミでした。パニックになって「放しなさい!」と言ってもジャスパーは知らんふり。これはジャスパーにショックを与えるしかないと思い、胴体が大きい割には臆病のジャスパーに向って大声を出したら成功。びっくりしたジャスパーは口からハリネズミを離したのでした。







動かしては返っていけないと思い、そのままにしていたところ、自力で静かな場所に移動したようです。でもジャスパーのおやつをあげても食べないし、そのまま動かなくなってしまいました。



結局、動物好きで庭は工夫しながら野生動物にフレンドリーにしているお隣さんのロジャーを呼びました。彼はハリネズミを段ボールの箱に入れて野生動物レスキューセンターに連れて行ってくれました。

さて、そのレスキューセンターですが、我が家から車で30分ほどのエイルズブリー郊外にあるティギーウィンクルズTiggywinklesという野生動物専門のレスキューセンターです。365日一年中怪我や病気の野生動物を無料で引き取り、治療してくれます。治療後は再び野生に戻すのですが、戻すことができない動物は一生レスキューセンターで過ごします。








1978年にスー&レズ・ストッカー夫妻と息子のコリン・ストッカーによって設立されたティギーウィンクルズは、政府からの支援は全く受けていなくて全てドネーション、訪問客の入場料などで賄われています。





窓越しに昼寝中の狐が見えました。すっかり安心しきって眠っている様子に、こちらも癒されます。



ハリネズミの生態を説明するスタッフ。







ティギーウィンクルズに住む動物には絶対に触ったり食べ物をあげたりすることはできません。






Tiggywinklesには子供の遊び場他、シンプルなティーショップ、資料館などがある他、レクチャーやツアーなども行っています。私が行ったときは家族連れの人たちが沢山来ていました。

動物園など不自然な環境で動物を見るのではなく、いつかは野生に戻すことを目的としたレスキューセンターで動物に接することは、子供たち、もちろん大人もが野生動植物や、自然環境を学ぶのに理想的な方法でしょう。

https://www.sttiggywinkles.org.uk/