http://www.news-digest.co.uk/news/features/15355-collingwood-ingram.html
イングラムは鳥類学者でしたが桜に興味を持ち、日本を数回訪れているうちに 多くの桜の品種が絶滅の危機に瀕していることを嘆き、当時桜に興味を持っていた日本の皇室、有力財界人などに訴えています。そして自らイギリスの自宅に桜のコレクションを作りました。それは500本にものぼったそうです。その中でも「太白(Taihaku)」という桜はすでに日本では絶滅した品種で、これをイングラムは日本に里帰りさせたのです。そのおかげで日本では「太白」が蘇りました。
イギリスでも王立園芸協会主催のショーに出展したり、桜を広めた人でもあります。次第に彼は「チェリー・イングラム」と呼ばれるようになり、桜の権威者として有名になっていきます。現在イギリスにこんなに沢山の桜の種類があるのは、正に彼のおかげに他ならないのです。
そこで、早速私は我が家から車で15分くらいの範囲にある桜を鑑賞しに行きました。そうしたらあるはあるは・・・・・今までは「一重か八重か?」「白かピンクか?」くらいしか考えていなかった私は、良く見ると全部違う種類であることに気が付いたのです。
Tescoのスーパーマーケットには桜の並木道ができていました。
車でちょっと走っただけで、こんなに多くの種類があるのですから驚きです。もちろんここでご紹介する桜以外にも、沢山ありました。これもイングラムの功績だったのです。
そしてウィンザー城にも。
上のリンクからの抜粋です。
『捕虜問題が日英間で大きな政治問題となった1990年代、北海道の桜守、浅利政俊氏の創った新しい「松前桜」が和解に向けてひと役買うことになった。浅利氏は北海道で長年、地道に捕虜の和解問題に取り組み、市民運動を続けてきた経験があり、日本の過去への償いの意を込めて1993年、ウィンザー城の庭園に58種類の松前桜を贈った。「日本軍の行為の犠牲になった方々とその家族に哀悼の意を表したい。新しい日英間の友好関係構築のためにこの桜を大切に育ててほしい」との手紙を添えて。』
函館に育った私は松前桜がこのような役割をしていたかにすごく興味を持ちましたが、ウィンザー城で何度も見かけた 桜が松前桜の親戚だったとは!
是非松前町のホームページをご覧ください。
https://www.pr-table.com/matsumae/stories/600
そしてまたまた偶然にも、函館の妹から今朝、函館でお花見をしている写真が届きました。きっと五稜郭公園の桜なのでしょう。
今朝は桜を通して日本とイギリスが 繋がって、うれしい気分です。