4/21/2019

イースターホリデー

日本では今年のゴールデンウィークは10連休だそうで、長い休暇を心待ちにしていらっしゃることでしょう。

今の時期はイギリスでもイースターホリデーの真っ最中。それはキリストが十字架にかかった金曜に始まり、日曜の復活、その翌日の月曜までの4日間の短いホリデーです。イギリスでは皆一緒に休むナショナルホリデーは少ないのですが、個人の事情に合わせてとる休暇が多いので、4日間でも十分なのでしょう。

 イースターのシンボルと言えば、卵、ウサギ、そしてチョコレート。 卵は新しい生命を表しキリストの復活を意味します。昔は卵に色を塗ったり、絵を描いたりしてプレゼントにしました。ウサギはどうでしょう? そこには色々な説がありますが、子供を沢山産むことから命の始まりを思わせます。またイースターに卵を運ぶのがウサギだそうで、これはドイツからアメリカに渡った移民が作った習慣とか。で、チョコレートは卵の代わり。まんまとビジネスに載せられた感じです。

それで、今の時期、スーパーに行けばチョコレートのイースターエッグが山積みにされています。



 イギリスでチョコレートのイースターエッグと言えばキャドバリーのクリームエッグ。




 チャリティのためのイースターエッグもあります。




イースターのチョコレートエッグと言えば卵の形ですが例外が一つ。 
それはウサギのチョコレートです。




先日は、卵から孵ったひよこが。




さて、2017年4月のブログに(13日&16日)イースターについて書きました。13日の記事は、キリストが十字架にかけられて亡くなった日が何故Good Fridayか?ということについてでした。決して良い日ではないじゃないですか?・・・と色々調べた結果を書いたのです。

この時期、テレビではキリスト教に関する番組が(特にGood Friday)多いのですが、先日ヨーク司教がインタビューされた際、やはり同じ質問が出ていました。何故Goodなの?と。

これに対し、ヨーク司教は、「キリストは死んだがここで素晴らしいことが起った。彼はここで全ての人の罪を背負い、神のところに召された。東方正教会では、この日をGreat Fridayと呼ぶくらいだ。」と答えていました。

考えれば考えるほど、そうだなーと思います。キリストにとって、全ての人に対する愛を表現できる時、そして神のもとに召される時です。物事はいろんな方向から見ることが大切でありことを改めて感じました。

とは言っても、キリストでさえ十字架の上では迷いがあったかもしれません。それはキリストが最後に言った7つの言葉のひとつからもうかがえます。

『 わが神、わが神、どうして私を見捨てられたのですか。』

そして、7つのうちの最後の言葉は

『 父よ、私の霊をあなたの手にまかせます。』

こうして死んでいったキリストが復活するのは日曜です。クリスチャンにとっては一年で一番大事な日と言えるでしょう。

今年のイースターホリデーは、真夏のような天気が続くとか。昨日は今年になって初めて庭に出て食事をしました。