8/20/2019

自然の中で動物と接する

今回の湖水地方のツアーに関するお客様のご要望は、自然の中でのウォーキングの他に、「自然の中で動物に接すること」でしたので、「アルパカと自然の中を歩く」「マンカスター城でふくろうが飛ぶデイスプレイを見る」「羊飼いの体験」「赤いリスに出会う」ことを考えていました。

赤いリスは、ピーターラビットの「リスのナトキン」でお馴染みですが、今は絶滅の危機に面しています。スコットランドと湖水地方でたまに見かけるようですが、私はワイト島で一度見ただけ。

湖水地方でその体験ができたら・・・・と思っていたのですが、残念ながら今回も湖水地方で見かけることはありませんでした。

ワイルドパークを含む動物園のような不自然な環境で動物を見るのは好きではありませんし、お客様も望んでいらっしゃいません。

まずはマンカスター城を訪れました。このお城はペニントン家が800年に亘って所有するお城です。ここのシャクナゲは見事で、ずっと前に訪れた時に見た大きさ、美しさは実に感動ものでした。








今回は、お城の敷地内でのふくろうのデモンストレーションを日程に入れました。マンカスター城は鷹、わし、ヴァルチャー、フクロウなどが保護団体(Hawk Conservancy Trust)と関わりながら一般の人たちの自然、動物保護への理解を深めるために飼われています。 


















次はアルパカです。森の中をアルパカと一緒に歩きます。



















大人しく、愛嬌のある顔のアルパカと一緒に森を歩くことは癒しそのものです。たまに小雨が降りましたが、全く気にならず1時間半はあっと言う間に過ぎていきます。





次はお客様のたってのご希望で羊飼いの経験。実はお客様は羊飼いが犬と一緒に働く光景を見たかったのだそうですが、私はてっきり羊飼いになる体験と勘違いしていました。そんな訳で実際に羊飼いのトレーニングとなったわけです。


まずは先生のデモンストレーション。遠いところにいる羊を口笛で犬に合図を送ると犬は走ったり、止まったり、ゆっくり歩いたり、右に周ったり、左に周ったり・・・・見事です。




その後、本物の羊飼いから合図を教わって、今度はお客様が犬に合図をしながら羊を囲いの中に誘導します。









あまりの賢さに(お客様ではなく、犬です!)びっくり。最初これから一緒に働く犬に30秒くらいリードを付けてお客様と一緒に歩くと、もうその犬は「これからの私の主はこの人」とわかるそうで、それ以後は遠くにいてもお客様の合図をちゃんと聞き分けます。

普通、犬は人間の5歳児の頭脳を持っているそうですがこの犬種は(ボーダーコリー)一番賢いそうで、大人と同じくらい賢いのでは?と思うほど。

自然の中で動物と過ごすという体験を通して、心の安らぎを存分感じていただけたようです。動物と人間が同じレベルで一緒に働き、一緒に楽しむという素晴らしい時間を体験をしました。