1/07/2021

普通でないのが普通

 明けましておめでとうございます。すっかりご無沙汰してしまいました。

皆さんはどのようなお正月を迎えられましたか?今日届いた日本からのメールでは夕方から緊急事態宣言が発令されるとのこと。イギリスでは数日前からロックダウンが再開され、昨日はコロナ感染者の数が今までの記録を破りました。

そしてアメリカでは大統領選の結果認定を進めていた連邦議会の議事堂に、トランプ大統領の支持者が乱入して死亡者が出る事件に発展しました。

昔住んでいたこともあり、アメリカには友達もいます。また息子のお嫁さんがアメリカ人ということもあり、アメリカのニュースは欠かさず見ています。昨日は息子のところも我が家も夜遅くまでテレビのニュースにくぎ付けになっていました。

イギリスではコロナ問題の他にブレグジットのこともあり、年末はぎりぎりまで心配が続く年となりました。2020年は暗いニュースばかりでした。

普通いとう言葉は、なくなってしまったような一年でした。



上の写真はストーンヘンジです。世の中、うまく行かないことが多いのですがそんな時、私はストーンヘンジを思い浮かべます。紀元前3000年から神殿や儀式に、そして祝い事があるときに人々が集まったのがストーンヘンジです。

ユネスコの世界遺産にも登録されているストーンヘンジは今でも(コロナ以前ですが)夏至の日は人が集まり、日の出を見ます。夏至の日はヒールストーンというストーンヘンジへの入り口に建てられた石とサークルの中心の延長線上に陽が昇ります。でも冬至も昔の人には春の訪れを記す日として大切な日でした。

ヒールストーン



イギリスは日本よりずっと北に位置しているために(樺太あたり)冬は日が短く、ロンドンでさえ午後の3時半というと暗くなり始める時間です。北のスコットランドはもっと早くから暗くなります。


6年前の11月15日に撮影した写真です。寒かったー。



陽が短く気分も沈みがちな冬ですが、考え方をちょっと変えれば、冬至が終わればどんどん陽が長くなるということ。ですから、私にとって待ち望むのは夏至ではなく冬至です。ストーンヘンジを造った5000年前の人たちの中にも、私と同じ考えで冬至にお祝いしていた人がいたことを思うとうれしくなります。

そろそろ春の訪れを真っ先に告げるスノードロップの花が咲き始めるでしょう。



コロナの予防接種も始まったことだし、2021年はもっと明るい年になりそう。世界の人たちが、自由に町にでも、海外にでも、どこにでも行ける時が来るまでそう長くはないということを信じてこれからは過ごそうと思います。