2/21/2014

大英図書館

冬場の忙しくない時に、ブルーバッジの協会、ギルド(組合)、日本人公認ガイド協会などがさまざまな勉強会を催してくれます。昨日は大英図書館 British Libraryのツアーでした。図書館のスタッフで30歳くらいの若い女性の案内で1時間半のツアーをしてくれましたがこのガイドさん、若いのに素晴らし かった。(と言うと語弊がありますね。若くても仕事が素晴らしい人は沢山いますから)お客を引き込む力....一緒に周った同僚の顔を見ればそう思ったの は私だけではないことがわかります。

さて、この大英図書館、1997年に5億ポンドの建設費をかけて大英博物館の建物から独立しましたが、今では2億点のアイテムを所蔵する世界最大の図書館 になりました。コピーライブラリーですから英国で出版される本は全て一冊ここに納まっています。所蔵品は書棚にするとなんと480キロ、その中には 1500万冊の本、800万枚の切手などが含まれますが毎日新しく400品がコレクションに加わるそうで、所蔵品の数もすごいスピードで増えています。

大英図書館というからには周りが本に囲まれていると思われるでしょう。でも実際に一般人の目に見えるのは建物の真ん中にあるガラスで覆われたタワーにぎっ しり納められた65000冊の‘キングズライブラリー’の蔵書だけ(写真)。それはジョージ3世(1738~1820)が集めたものが国家に寄贈されたも ので、使われているガラスは万が一火災の場合でも6時間は耐えるのだそうです。他のほとんどの本は地下4階(1階が二層になっているため実際は地下8階) に収められている本がベルトコンべイヤーに載せられて利用者に届けられます。それでもこの建物に収められているアイテムは全体の40%のみで残りは大英図 書館の別館があるヨークシャーのボストン.スパに保管されているというのですから気が遠くなるような話です。

この図書館を利用する場合はもちろんIDが必要ですが意外と簡単に利用できます。問題は、あなたが読みたい本の詳細をしっかり伝えること。例えば‘ジェーン.オースチンの本’と言っても500冊もあるのですから出版社や出版月日などを詳しく伝えることが必要です。

残念ながらハイライトの展示室(The Sir John Ritblat Gallery)は現在内装を一新するために閉まっていますが(3月8日オープン)、そこにはマグナカルタからビートルズの走り書きまで様々なアイテムが公開されています。

大英図書館は大英博物館同様無料で見学、利用できます。