6/10/2015

ヴィーガンケーキはいかが?

やっとガイドとしての冬眠期が終わり、明後日からツアーが始まります。シーズンオフの間もあちこちに出かけてはいましたが、家にいる時は毎日ヴィーガン料理の研究に没頭していました。ここ数年新年の誓いは「ヴィーガン料理のレパートリーを広げること。」でしたが、今年になってやっと実現した次第です。というのは、4月に日本に行った際におしいいヴィーガン料理を何回か食べました。素晴らしい和食、家庭料理、モダンヴィーガンレストラン.....でもそれ以外では実に苦労したからです。どのレストランでお料理を選んでもかならず鰹節や卵類がはいっていて、私はいつもサラダをいただいていました。ですから「日本のヴィーガンの人は大変だなー。」とつくづく気の毒に思い、それなら皆さんにご自分で作っていただくようヴィーガン料理を広めたいという気持ちが益々膨れ上がったのでした。

これから外国人観光客を多く受け入れたいという日本でヴェジタリアン、ヴィーガン料理を提供するレストランがあまりに少なすぎるということは大きな問題だと思います。ヴィーガンに興味を持つ方が多くなればレストランでもヴィーガン料理を提供するようになるでしょう。アレルギー、宗教、環境、または健康や動物福祉のことなど理由はそれぞれでヴィーガンでいる人たちは世界中に沢山います。そういう人が日本に行ってかなり苦労したという話はすでに聞いていますし、イギリスでは6人にひとりがヴェジタリアンだそうです。(ただし、その中にはお魚は食べるという人も含まれているそう)

私は麺類が昔から大好きです。でも、うどん、お蕎麦のタレには鰹節が入っていますし、ラーメンは動物性のダシを使いますので一生日本では食べられないと覚悟しました。それなら自分で作ろうと羽田空港で生ラーメンを買い、付いているスープは処分して時間をかけてあれこれ工夫して自分で野菜からダシをつくりました。でもダシのウマミは野菜のみならず、イーストや発酵したカシューナッツから作ることもできます。こうしておいしいラーメンが出来上がり、6個の生ラーメンは瞬く間になくなってしまいました。(特に味噌ラーメンはちょっと自信がつきました)

そんなことをやっているうちに「乳製品や卵のアレルギーの子供を持ったお母さんは大変だろうなー。」という思いからラーメンの次にヴィーガンのケーキに挑戦することにしました。一日に何個も作るものですから、さすがケーキ大好きの主人もお手上げです。そうなるとご近所の方にお裾分けします。

我が家のお隣さんもヴィーガンで、時々物々交換をします。今回はレモンカードのショートブレッドを持って行ったら「カルダモン入りチョコレートムース」をいただきました。ショコラティアの渡辺ちかさんは私のヴィーガン料理の良きアドバイザーでもあります。彼女のチョコレートの新作と私のヴィーガンケーキを交換することもよくあります。








昨日は日本食が世界的に有名になる20年前に日本食専門の本をこちらで出版、ヨーロッパの本のアワードを獲得されたKさんのお宅でヴィーガン料理を作ってきました。「おいしい!」と言ってくださって、3回もおかわりされた時はうれしかったですねー。カップケーキもペロッと2個食べていただきました。

それで、今日は皆さんにも少しお裾分け。まだまだ研究の余地は沢山ありますが、これらの写真をご覧になってヴィーガン料理に興味を持って下さる方がいらっしゃれば幸せです。
 
 
まずは ‘タイムのハーブと遊ぶマッシュルームたちのクリーム焼き’です。クリームはカシューナッツから作ります。




‘ビタミンCそのままレモン.ドリズルケーキ’




‘レモンカードとショートブレッドのいい感じコンビ’


 
 
 
‘ラズベリーとチョコレートケーキのお見合い’
 
 
 
 
 
‘チョコレートチップのホロッとやわらかクッキー’
 
 
 
 
 
 
‘人参カップケーキと塩キャラメルのフェアリーケーキ’
 
 
 
 
 
 
明日は雑誌の取材でメアリーのところに行きます。明後日から8名のお客様をロンドン、コッツウォルズ、湖水地方の旅にご案内しますが、ガイド業はしばらく暇でしたのでこのツアーをずっと楽しみにしていました。8名のお客様をロンドン、コッツウォルズ、湖水地方の旅にご案内します。そろそろバラが満開となり華やかな季節になりました。ヴィーガン料理はここで一旦お休みです。これからはしばらくガイド業に専念します!