6/20/2015

イギリスへのツアー

私がガイドを始めた頃、日本からのツアーの日程は例えば「ヨーロッパ5か国8日間」とか、駆け足のツアーが主流でした。当時は「そこに行ったということに意義がある」という風でしたが、その後「ロンドン.ローマ.パリ5日間」が多くなり、ちょっとづつ‘ゆっくり型’に人気が集まってきました。それでも忙しい旅行でしたが、今ではイギリスだけの周遊型をよく見かけます。

イギリスは日本の3分の2の面積とはいえ、全て一回の旅で周るのは無理ですし内容的にもどうかな?と思います。中にはスコットランド、湖水地方、コッツウォルズ、南イングランドと一週間弱で広い範囲を巡るツアーもあるようですが。せっかくスコットランドに行っても、エジンバラだけではもったいない気がします。真のスコットランドの自然はハイランドの景色だと思うからです。また移動に時間がかかるばかりで実際に見て、味わってという旅がなかなかできません。

さて、昨日私が終えたツアーはロンドン二泊、コッツウォルズ二泊、湖水地方三泊のツアーでお客様は女性8名。どこも小さ目のバスで周りましたので、大型バスではいけないところも周ることができました。中には毎年イギリスにいらっしゃる方、2年ぶりの方、また初めての方もいらっしゃいました。

お天気は晴天ばかりではなく、たまに霧雨のような雨に遇ったこともありました。でも総体的には雲の合間から太陽が顔を出したりして気持ちの良い散歩も楽しむことができました。

今日は写真をご覧になりながら皆さんもイギリスの旅を感じていただけたら嬉しいです。

 
まずコッツウォルズでははちみつ色のコッツウォルズ石でできた家を見ながらの散歩です。
 
 




個人のお庭を見学させていただいて。






友人のDの家では丁度作りかけのスムージーの味見をさせていただきました。ほうれん草を入れて栄養たっぷり。ちょっと飲んだだけで元気が出た!(ように感じた)
 

 



故ローズマリー.ヴェリー(チャールズ皇太子やエルトン.ジョンのガーデンアドバイザーであった造園家)の友人であったDは彼女のアイディアを入れて、この庭を一人で造りました。ローズマリーが住んだバーンズリーハウスと同じく、ここにもキングサリ(ラバーナム)のトンネルが右奥に見えます。





この季節だったら名物はアスパラガスです。パブランチも最近はミシュラン星顔負けのお料理に出会うことも。左にあるのは半熟のゆで卵ではありません。卵の殻に入ったセイヴォリー(塩気のある)カスタードです。
 


 


湖水地方へはバスで。途中で立ち寄ったチェスターに近いクルーホールというホテルでアフタヌーンティを。
 
 





カスタードタルトに似たマンチェスタータルトというのは私も初めてです。
 
 
 
 
 
湖水地方では30~40分のウォーキングを数回楽しんだほか、詩人ワーズワースの住んだ家ダヴコテージやピーターラビットの作者ベアトリクス.ポターが購入した農家ヒルトップ.ファームなどを見学。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ビアトリクス.ポターも保存に尽力したハードウィックという品種の羊の母子にも歓迎を受けて。
 
 
 
 
 
 
湖水の遊覧ではそれはそれは可愛らしい犬に出会い、周りの景色も忘れてシャッターを押しまくりました。
 
 
 
 
 
 
ドライブの途中でも絶景が次から次へと姿を出して。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ウォーキングが好きな方は朝食前にホテルの庭での散歩も楽しまれたようです。
 
 
 
 
 
私にとって湖水地方のお土産といえばスレート。今でも作動している採石場でキッチン用品や、鍋敷きを調達。写真手前にあるのがこの地域で採れるグリーンっぽい灰色のスレートです。
 
 
 
 
 
 
この時期は10時近くになっても明るいのがイギリスです。特にイギリスでも北に行けば白夜に近いことも。
 
 
 
 
 
 
 
ストーンヘンジよりは小さめですが、4500年前に造られた環状列石群がここにもあります。
 
 
 
 
 
 
こうして7泊のイギリスツアーが終わりに近づいた最後の夜はホテルで晩餐です。
 
 
 
 
ただひとつ予定通りにいかなかったことと言えばマンチェスター空港でヒースロー行きの飛行機が3時間近く遅れたこと。でもたっぷり余裕をもって航空券を手配されたので、皆さん余裕です。ヒースロー空港でお別れしましたが、今回も楽しいツアーでした。バスの運転手さん、ホテルのスタッフの方々ありがとうございました。そしてツアーに参加された皆さんは、いま頃やっとお家に着かれてほっとしていらっしゃることでしょう。
 
またお会いしましょう!
 
私は明日から南イングランド、コッツウォルズのガーデンツアーが始まります。今日はその準備と、合間をみてヴィーガンケーキを焼きましょう。