4/02/2016

2016年 デイルメインのマーマレード祭り ~ その2

ロンドンでも満開の桜が見られるようになりました。昨年の4月は日本でしたので、大阪の川沿いや公園で歩きながらのお花見を楽しみましたが、こうして今年も日本を懐かしむ時期がやってきました。今日は14度にまで気温が上がるとか。

さてデイルメインのマーマレード祭りの続きの報告は、林敦子さんご自身のブログが完了してからと思っていました。とても詳しく説明されているので是非そちらをご覧ください。

http://englishkitchen.blog.fc2.com/

フェステヴァルが開催される前夜にパーティが開かれ、そこで今回のアーティザン部門の賞の発表がありました。なんと日本人でゴールドを獲得された方が6,7名いらっしゃって驚きました。昨年は敦子さんを始めふたりの日本人が初めてゴールドを取得され、急に日本でもマーマレードに人気が集まってきたようです。会場には敦子さん他3名の日本の方が参加していましたし、NHKのテレビ撮影取材班にも会いました。

ゴールドの表彰状を受け取る敦子さん。





そこで懐かしいお顔。「イギリス人は甘いのがお好き」の本を書いているときにインタビューをさせていただいた食の歴史家アイヴァン.デイ氏です。湖水地方にある彼のお宅に御邪魔してキッチンで食に関するさまざまなお話を聞いてから8年以上経ちました。映画‘Young Victoria’のあの素晴らしいテーブルセッティングを担当したのはアイヴァンさんですし、世界中の博物館などでの歴史的なイギリスの食の特別展示会のコンサルタントとしても、多方面にわたってご活躍中です。アイヴァンさんはコンテストの審査員として、またレクチャラーとしてマーマレードフェスティヴァルに関わっていらっしゃいました。そのアイヴァン氏や、ジャム、マーマレードに関して多くの本を出版している方などがキッチンで質問を受けていました。それはとても興味深い内容で、質問する人たちもとても熱心です。

カルチャーツーリズムUKの話をしたりしましたが、これから彼とお仕事をする機会があるように思います。昔は「イギリスの食べ物なんて.....」と言われましたが、実は食べもの、紅茶などがイギリスの歴史に特に深く関わっていた事実は誰もが納得するところです。


左のグレーのジャケットを着た方がアイヴァンさん。
 





今回は敦子さんはアマチュアの部門でもゴールドを取られました。今年1月16日にプロとして初めて販売されたのですが、その前にアマチュアとして応募したマーマレードもゴールドを取得。早速メアリーに報告しました。

 
今回の敦子さんの渡英では真っ先にメアリーのところに報告に行きました。実は敦子さんのマーマレードも、そして私のマーマレードもメアリーのレシピが基本になっています。敦子さんは、そこから色々研究されて素晴らしいご自身のマーマレードを開発しました。


メアリーは歓迎のランチを用意して待っていてくれました。
 
 
 
 
 




昨年のゴールドの表彰状と一緒に。

        
 
 
 
今回応募したマーマレードをメアリーに試食してもらう敦子さん。
 
 
 
 
 
 
今日は、名古屋の高島屋デパートの英国展でショコラティエ、パティシエとして渡辺ちかさんが奮闘していらっしゃるはずです。私が初めてちかさんにお会いしたのは大阪阪急梅田デパートの大英国フェアー(あまりの規模に私が、勝手に‘大’とつけているのですが)でした。ちかさんは今年も阪急デパートの英国展に出られ、大成功をおさめたようです。今回日本に向かう飛行機に乗る直前に「これから行って来ます。お土産話を楽しみにしていてください。」というメッセージをちかさんからいただきました。桜の花の写真とともに、彼女のおいしいお土産話を待っています。
 
 
こうしてイギリスの食べ物が日本にどんどん紹介されることは私の大きな歓びです。