ずっとブログで「お知らせしなくっちゃ」と思っていた新しい5ポンド紙幣。こちらでは‘プラスチック.ノート’と言っていますが正確にはpolymer note、ポロプロピレン(何なのか私にはさっぱりわからないのですが)で出来ているそうです。数か月前から出回っていますが小さくて、子供銀行の紙幣みたいです。
新しい紙幣は、洗濯機の脱水にも耐え、今までの紙幣の2,5倍長持ちするとか。この写真を撮るためにお財布から取りだしてアイロンをかけましたが、その後の「注意ーアイロンをかければ溶けます。」を読んでびっくり。そうだ、プラスチックは熱に弱いんですよね。幸い、私の5ポンドは大丈夫でした。
表にエリザベス女王、裏側は「イギリスの英雄調査」で人気一位になったウィンストン.チャーチルです。男ばかりだと問題なので、次に発行される10ポンドプラスチック紙幣は女流作家のジェイン.オースティンが登場するそうです。
お札の片方に透明になっている部分があって、女王とビッグベンが描かれています。これは偽札作りを難しくさせるためのもの。
100年も使われた紙の紙幣がプラスチックに変わります。時代の流れを感じますね。カナダではすでにプラスチックのお札は使われているようです。人物に関しては女王はいつもお目見えしますが、イングランド銀行では「他は全て亡くなっている人の顔を採用します」とのこと。
さて、お金のことばかりで恐縮ですが、最近EU離脱から来るポンド為替の下落がニュースをにぎわせています。ポンドがあまりに弱く、外国から入ってくる品物が急激に高くなりました。食料、車、ガソリン、洋服....ほとんどじゃないですか!その代り外国人はイギリスに来やすくなりましたね。ロシアからイギリスにやって来る人は22%、アメリカから来る人は20%、中国から来る人は16%、そして日本から来る人たちにとっては32%も物価が下がったのですから。
そして今、ドライバーガイド協会の来年4月からの料金設定の話し合いでメンバー同士のメールが飛び交っています。今までのんきに考えてもいなかった事柄が次々にメンバーから指摘されています。ある同僚が2年半前に£32,000で買ったドイツ車が今£45,170だそうです。ガソリンの値段も上がっています。私たちドライバーガイドにとっては2017年は厳しい年になりそうです。車を使ってのご案内を止めようと考えている同僚も出て来たようです。さて私は....いつも「後1年は頑張ってみよう」と思いながら年を越してきました。今年も「少なくともあと1年は....」と考えています。私にとってドライバーガイドの仕事は単に仕事としてではなく、より深くイギリスという国を知るため、日本人がこの国に来て求めるがものが何であるかを知る上でとても大切なことなのです。
こうして同僚が少なくなっていくのはとてもさびしいことです。EU離脱からの影響をそろそろ身に感じてきたこのごろです。