昨日、エライザちゃんと警察署長の心温まる手紙のやり取りをご紹介しましたが、またまた私の心は落ち込んでいます。そんな個人的なことをブログで毎日書いていたら皆さんまで暗い気持ちになってしまうのでためらったのですが、日本に関係のある事なので敢えて書きます。
BBCのテレビで日本の児童ポルノのことが取り上げられました。イギリスでは(と言うよりほとんどの国)は児童ポルノに関しての商品を(ビデオなど)売る事、それを買うこと、また個人のパソコンで画像を見ることさえかなり前から違法とされ、違反すれば罰せられます。
ところが日本では幼児ポルノが禁止されたのはなんと2014年ということです。また自分のパソコンで見ることはいまだに違法ではないそうです。このドキュメント番組では女子高生のバーでの女の子やお客、幼児ポルノビデオ(法的に違反しないスレスレの)の撮影現場での関係者インタビューなどが取り上げられていました。彼らのコメントは「日本の文化だから」と。日本の文化は弱い立場の人を利用する文化ではありません。それを「文化」と呼んでいること自体に怒りを感じます。
もう唖然としてしまいました。イギリスではあり得ないことです。日本にはそういう弱い児童を救おうと必死になっている人たちがいることがせめてもの慰めでした。彼らは自分の身の危険も顧みず戦っています。
まずしなければいけない解決策は政治家がもっと親身になって18歳未満の子供たちを守る政策を打ち出すことと思います。ほとんどの日本人は、ヨーロッパ人にも増して法を破ることをしません。それならば法をもって子供たちを守るしか今は手段は無いように思います。
以前「援助交際」という言葉を聴いて驚いたことがあります。それはこの国では児童虐待以外の何物でもなく、当然罰せられるのは児童ではなく「援助」した人です。
この番組を見た日本好きでイギリス人の友人から電話がありました。あまりにショックで頻繁に沈黙が伴う変な会話でした。
そういうことに関わる子供はほとんどが家族や社会との関係、経済的な問題を持っているようです。法律を変えると同時に、そのような弱い立場の子供たちを救うことも考えなければいけません。もっともっと国単位で解決しなければいけないことがありそうです。
どの世界でも弱い立場の人たちを守ることは社会の責任において実行されなければいけないと思いました。このようなことが法律で許されているということは決して「違反ではないからしてもいい。」ということにはなりません。そういう日本では法律云々という前に正当な行為かどうかを自分で判断して生きなければいけません。
この次のブログは明るい話ができますように。