3/10/2020

散歩とウォーキング

日本では雨の中をわざわざ散歩する人はいないかもしれません。ですから日本の方がイギリスにいらっしゃって、雨の中をウォーキングしている人を見かけると、「何故?」と不思議に思われるでしょう。

イギリスでは豪雨は少なく、「降っては止み」を繰り返す雨なので天気の良い日、時間を待っていたらいつウォーキングができるかわからないということもあります。こういう諺もあるくらいです。

There is no such thing as bad weather, just bad clothing.
悪い天気なんて無い。あるのは(天気に)相応しくない服装だけだ。

ごもっともです。

先日、友人からウォーキングの誘いを受けました。お天気もいいし、オックスフォード大学所有の森林でリサーチに使われる森林としては世界的に有名ですし、私にとっては初めての場所でもあったので「行きます。」と即答しました。駐車場に2時集合ということになりましたが、天気予報を調べてみたら、なんと2時から雨となっています。早速友人に連絡。ところが彼女の答えは、「もちろん知ってる。雨具を用意してきてね。」とあっさりしたものです。

その森林はウィダム(ウィザム)・ウッズ Wytham Woodsといって、オックスフォードの北西にある1000エーカーの森林です。早めに到着しそうだったので、Wythamの村を散策しました。古い民家が残っていて素敵な村です。




Wytham Woodsは1942年からオックスフォード大学が、動物学と気候変動の研究のために使っています。特にアナグマが多いとか。研究に使われる道具があちこちに。










こんなに大きな巣箱は初めてみました。何の鳥?




この森林には500種類の植物、800種類の蝶など、野生の動植物が沢山生息しています。春になったら野生の花が咲き乱れることでしょう。特にブルーベルが素晴らしいそうで、是非5月の始めくらいに再び訪れたいと思います。

ラッキーなことに、2時からの雨の予報は当たりませんでした。時々太陽が顔を出してくれたので、植物も観察しながら余裕のウォーキングです。

可憐なプリムローズ



野生のクレマチスの花が終わった後は仙人のヒゲに変身。




他ではもう終わりかけているスノードロップがここでは真っ盛り。




遠くにオックスフォードの町が見えます。




泥の道にスニーカーも埋まって。長靴の方が良かったかも?




Wytham Woodsは1942年、一人娘のヘザーさんが亡くなり、その追悼にと両親がオックスフォード大学に寄贈したもの。そのヘザーさんの記念碑。




Wytham Woodsは一般公開はしていませんが、前もって申請しておけば誰でも訪れることができます。ただ残念なことに、外国からの申請は受け付けていないようです。




ここでのウォーキングルートは沢山あり、地図もあります。この日は友人が決めたルートで全長8キロのウォーキングとなりました。