4/13/2020

こういう時だからこそ。

コロナウィールスで外出できない状態が続く中、女王や首相からのメッセージ、自宅待機の中でどうやって子供たちを退屈させないようにするか、家でできる様々な運動などが放映されています。自宅のシャワー室から歌うオペラ歌手や、可笑しいユーモアたっぷりの画像のユー・チューブも見ました。

そして今日は金曜から始まった4日間のイースターホリデー最後の日。町には人の姿もなく、もちろんパレードなども中止です。現在イギリスはコロナに関する最高の死亡率を出し、近い将来イタリア、スペインを上回るかもしれないということも聞いています。でも外は次から次へと元気に花が咲き始めています。

ルビーとの散歩の途中で。







昨日はイースター・サンデーでした。クリスチャンにとっては一年の内で最も大切な日です。金曜に十字架にかけられたキリストが復活した日です。イングランド教会では、コロナウィールス感染をできるだけ防ぐために全ての教会の閉鎖を決定しました。アングリカンチャーチの(イングランド教会の流れをくむ教会。日本では聖公会)象徴的存在であるカンタベリー大主教はご自宅のキッチンからテレビを通して奥様と一緒にイースターのミサを行いました。

カンタベリー大聖堂のミサとはまた違った意味で、心に響くサービスでした。




そして、イタリアではテノール歌手アンドレア・ボッチェリがドゥオーモ(ミラノ大聖堂)から、「ミュージック・オヴ・ホープ」と題して無観客の中で単独コンサートをしました。閑散として人ひとり見当たらないミラノの町、何世紀にもわたって多くの人を見てきた大聖堂の尊厳さが今はそれを感嘆する人もいません。ボッチェリのコンサートは特別に心に響くものがあります。特に私の好きなパーニス・アンジェリクスの歌が最初に流れたので画面に釘づけになってしまいました。




https://www.huffingtonpost.jp/entry/andrea-bocelli-live-concert_jp_5e91887bc5b69d6506293b8a


コロナは人々の暮らしを変えたばかりではなく、人生そのものを変えています。不安が尽きない毎日ですが、その反面人々の結束をこれほど強く感じたことはありません。近所の方が言っていました。「これで人々は今までの自分を見直さなければいけない。勇気と、そして優しさを持った社会になることを望む。」と。本当にそうなることを祈ります。