このセヴィルオレンジは毎年、違うように思います。今年のものは大きさがそろっていて、色も綺麗。そして皮の面が完璧なものが多いです。見た目は今までで 一番きれいかな?ウェイトローズは仕入れ先を変えたのでしょうか?それとも気候のせいでしょうか?スーパーに行けばレジのところでオレンジとお砂糖をたく さん買っている人と一緒に待つこともあります。そうすると当然「あら、あなたもマーマレード作るの?」という会話になって、たまにはレシピーのヒントの交 換なんていうこともあります。
一昨年は手違いがあって(配達してもらったので)、30キロのオレンジが届きました。それでも全部作りましたよ。今年はまず7キロ、それを多分2、3回く らい繰り返すのじゃないかな?私にとって、このマーマレード作りは正に癒しです。作りながら1年分のエネルギーを充電します。今年はクリスマスのプレゼン トのひとつ、トニー.ベネットのCDをかけました。ウーン、でもやっぱり去年のキューバン.ミュージックがいいなー。
親せきがセヴィルにホリデーで出かけた時のことを話してくれました。「町にセヴィルオレンジの木が沢山あって。オレンジが地面に転がっているの。スペイン 人が‘こんなオレンジはイギリスでしか使い物にならないんだ。イヤー、イギリス人って実に変わってるよなー’って笑ってたわ。」
何故スペイン人はマーマレードを作らないんでしょう?もっともスペインからオレンジを積んだ船が難破して救われた先がスコットランドのダンディーで、その オレンジを安く買って作ったものがマーマレードになったのですから、オレンジはスペインでも、やっぱりマーマレードはイギリスが元祖と言えるでしょう。私 にとっては正に‘使い物にならないものから最高の癒しが生まれた!’という教えですね、これは。全てアイディアから物事が始まるんですよねー。そのアイ ディアの出所は意外に足元にあったりして!それをどうやって活用していくか!今年の目標になりそう!
キューバの音楽とスペインのオレンジ。寒い一月に我が家は南国ムードが溢れています。