さて、今回の湖水へのツアーですが一本目はガーデンツアーで15名のお客様でした。ミニバスで周りましたが、ワールドブリッジ社の湖水地方だけのガーデンツアーは2年に1度させていただいています。湖水地方はロンドンよりちょっと北ですが(列車で3時間)、こちらには見かけないようなガーデンもありますし、なんと言っても湖水の景色が素晴らしく、雨が多い地域ですので特に緑色の鮮やかさにいつも感動します。今回も15名中10名がリピーターの方で懐かしいお顔。初めての方もすっかりお馴染みさんになってまるで同窓会でした。
その次のツアーはお客様おひとりに添乗員さん、そして私はドライバーガイドとしてのご案内でした。お客様と添乗員さんはスコットランドを周られて、私は湖水地方で合流と言う行程です。
女王も泊まられたアスカムホール(今はホテル)の庭は日本に滞在したことのある城主レディ.マリー.ルイザとヘッドガーデナーが案内してくださいました。レディからは時々日本語が出てきて「ウン?ここはどこ?」という錯覚に。
詩人ワーズワースの住んだダヴコテージは有名です。‘質素な生活の中に高尚な思考が生まれる’と言った彼の言葉はこのダヴコテージに表れています。その通り、彼はここに住んだ時に代表作を沢山書きました。
その後経済的に余裕が出て移り住んだライダルマウント。ガーデニングも嗜んだ庭もダヴコテージよりはずっと広く、眺めも抜群です。
そしてその庭の木の説明はなんと英語と、ラテン語と、日本語。フランス語でもないし、ドイツ語、スペイン語、中国語でもなく、に.ほ.ん.語ですよ! 変なところに感激してしまいました。
ツアーの日程がゆったりしている場合は、時間に余裕ができます。そういう時はウォーキングにご案内します。ウィンダミア湖を眼下にオレスト.ヘッドに登りました。初めは楽々、徐々に険しくなってきて足だけではなく、手も使って登ります。(ちょっとオーバー?)その苦労(?)はこの景色を見た途端に忘れてしまうほどの絶景です。
世界一古いトピアリーのあるガーデンはレヴンズホール。300年経っている木もあります。
ホッカホールはキャヴェンディッシュ卿のお屋敷です。素晴らしいお庭はマーレンという女性が案内してくださいました。この庭に対する愛情が伝わる素晴らしいガイディングをしてくださいました。すみません、彼女の写真を撮るつもりがレディ.キャヴェンディッシュの犬がお出ましになって、ついそっちのほうにカメラが向いてしまいました。あらっ!ウチのルビーとジャスパーにそっくり。毛を剃ると本当に同じですねー。うちは雑種の集まったラーチャー犬。あちらは....なんという犬種なのでしょう?
ホルベック.ギルホテルは見晴らしの良い高台に建つホテルです。19世紀ロンズデール卿が狩りの際に使った家(ハンティング.ロッジ)がホテルになったもの。
ミシュランスターを持つレストランがあります。日本人と聞いて特別にお醤油を入れたかな?と思う肉料理に皆さん感激。特にホテルからの美しい眺めと、ホテルと言うよりは個人のお宅におじゃましたような雰囲気が私は好きです。
私のために特別作ってくださったヴィーガンディッシュです。食べるのがもったいないくらい綺麗でした。
王立園芸協会のカンブリア支部が管理するホールハード.ガーデンは自慢のアスチルベが満開でした。ガーデンからの景色も抜群です。
ゴンドラでは犬も景色を楽しんでいました。
お天気にも恵まれ、それぞれの場所でのさまざまな出会いもあり、ツアーの皆さんにはご満足いただけたと思います。私は翌週も湖水地方のツアーが入っていましたので、‘See you next week.’と言って一旦皆さんと
一緒に列車でロンドンへの帰路につきました。