7/24/2014

湖水地方のツアーから戻って。

湖水地方のツアーが2本立て続けにありましたので、ブログもしばらく休業になってしまいましたがそれらのツアーも一昨日終了し、昨日からは原稿チェック、ツアー日程表作成など再びパソコンとの共同生活が始まっています。このパソコンですが、私とは相性がいいのか悪いのか.....「へー、こんなこともおしえてくれるのねー。」と感謝することもあれば「なんでうまくいかないの?」とイライラすることもあり。特に突然バシッと消えてしまう時などは絶交状態が少し続きます。あまり一緒にいると、しまいには頭痛がしてきますので、そうならないうちに、お暇しなければいけません。つまり「くっつきすぎず、離れ過ぎず」の仲が一番いいのです。なんだか夫婦と同じ......

 

さて、今回の湖水へのツアーですが一本目はガーデンツアーで15名のお客様でした。ミニバスで周りましたが、ワールドブリッジ社の湖水地方だけのガーデンツアーは2年に1度させていただいています。湖水地方はロンドンよりちょっと北ですが(列車で3時間)、こちらには見かけないようなガーデンもありますし、なんと言っても湖水の景色が素晴らしく、雨が多い地域ですので特に緑色の鮮やかさにいつも感動します。今回も15名中10名がリピーターの方で懐かしいお顔。初めての方もすっかりお馴染みさんになってまるで同窓会でした。
 
その次のツアーはお客様おひとりに添乗員さん、そして私はドライバーガイドとしてのご案内でした。お客様と添乗員さんはスコットランドを周られて、私は湖水地方で合流と言う行程です。

 今日は、まずガーデンツアーの報告です。

 ウィンダミア湖に面したロー.ウッド.ベイホテルの前の桟橋は特に早朝が美しいです。

 


 

女王も泊まられたアスカムホール(今はホテル)の庭は日本に滞在したことのある城主レディ.マリー.ルイザとヘッドガーデナーが案内してくださいました。レディからは時々日本語が出てきて「ウン?ここはどこ?」という錯覚に。

 

 

詩人ワーズワースの住んだダヴコテージは有名です。‘質素な生活の中に高尚な思考が生まれる’と言った彼の言葉はこのダヴコテージに表れています。その通り、彼はここに住んだ時に代表作を沢山書きました。


 
 
その後経済的に余裕が出て移り住んだライダルマウント。ガーデニングも嗜んだ庭もダヴコテージよりはずっと広く、眺めも抜群です。
 
 
 


そしてその庭の木の説明はなんと英語と、ラテン語と、日本語。フランス語でもないし、ドイツ語、スペイン語、中国語でもなく、に.ほ.ん.語ですよ! 変なところに感激してしまいました。

 


 

ツアーの日程がゆったりしている場合は、時間に余裕ができます。そういう時はウォーキングにご案内します。ウィンダミア湖を眼下にオレスト.ヘッドに登りました。初めは楽々、徐々に険しくなってきて足だけではなく、手も使って登ります。(ちょっとオーバー?)その苦労(?)はこの景色を見た途端に忘れてしまうほどの絶景です。

 


 

世界一古いトピアリーのあるガーデンはレヴンズホール。300年経っている木もあります。

 

 

ホッカホールはキャヴェンディッシュ卿のお屋敷です。素晴らしいお庭はマーレンという女性が案内してくださいました。この庭に対する愛情が伝わる素晴らしいガイディングをしてくださいました。すみません、彼女の写真を撮るつもりがレディ.キャヴェンディッシュの犬がお出ましになって、ついそっちのほうにカメラが向いてしまいました。あらっ!ウチのルビーとジャスパーにそっくり。毛を剃ると本当に同じですねー。うちは雑種の集まったラーチャー犬。あちらは....なんという犬種なのでしょう?

 


 

ホルベック.ギルホテルは見晴らしの良い高台に建つホテルです。19世紀ロンズデール卿が狩りの際に使った家(ハンティング.ロッジ)がホテルになったもの。

 



ミシュランスターを持つレストランがあります。日本人と聞いて特別にお醤油を入れたかな?と思う肉料理に皆さん感激。特にホテルからの美しい眺めと、ホテルと言うよりは個人のお宅におじゃましたような雰囲気が私は好きです。

私のために特別作ってくださったヴィーガンディッシュです。食べるのがもったいないくらい綺麗でした。



 
支配人の愛犬デイジーは泊り客にも大人気です。レストランと客室以外はどこでも好きなように使っています。一番いばっているかな?でもデイジーのおかげでますますアットホームな気分で滞在できました。



王立園芸協会のカンブリア支部が管理するホールハード.ガーデンは自慢のアスチルベが満開でした。ガーデンからの景色も抜群です。
 
 
 
 
ターン.ハウズは高台にある人工湖です。お天気が良かったので、ここでピクニックをすることにしました。湖を眺めながら食べるサンドウィッチは格別です。
 
 
 
 
今回はウィンダミア湖の遊覧ではなく、コニストン湖のゴンドラに乗ることにしました。コニストン湖と言えばアーサー.ランサムの‘ツバメ号とアマゾン号’のインスピレーションになったところ。またドナルド.キャンベルがボートのスピード記録に挑戦した際にブルーバード号で転覆、帰らぬ人となった湖です。村自体は、観光客というよりはウォーキング好きの人たちが集まるところ。湖も静かです。
 
 
 
 
 
 
ゴンドラでは犬も景色を楽しんでいました。
 
 
 
 
お天気にも恵まれ、それぞれの場所でのさまざまな出会いもあり、ツアーの皆さんにはご満足いただけたと思います。私は翌週も湖水地方のツアーが入っていましたので、‘See you next week.’と言って一旦皆さんと
一緒に列車でロンドンへの帰路につきました。