7/25/2014

日本人だけの苦情。


日本人はだいたい苦情を言わない国民です。じっと我慢する。たまに現地では苦情を言わなくても帰国してからアンケートに詳しくその時の状態を書く方がいらっしゃいます。(つまり苦情です。)それはとても大切なことで、旅行社にとっては、お客様からの意見があってこそ将来のツアーを改善できるのですから。

 

友人のクリスは元コッツウォルズ観光局に勤めていた人です。(クリスのブログ http://cotswoldsculture.org/)コッツウォルズに関しては知らないことがあるのかしら?と思うほどの人。私も時々SOSを出して助けてもらいます。彼は今、コッツウォルズ.ファイネスト.ホテルグループのマーケティングを担当していますが、以前あるホテルに同行したことがあります。彼のその日の仕事は、‘日本人のお客様をいかに御もてなしするか’をホテルのスタッフに講義することでした。

 

その中で「日本人は食事の量が多いことが好きではありません。それは残すのがもったいない、せっかく作ってくれた人に申し訳ないという理由からです。」と言っていました。本当にそうだと思います。私もそのひとりですから、お客様の気持ちはよくわかります。「量が少ない。」と言って苦情を出すのが外人です(ガイジンという言葉、よくわかりませんが。どこからが外でどこからが内なのか?)。そうです、多くて苦情を言うのは日本人に限ったことなのです。

 

先日、湖水地方まで行くのに2泊して行きました。そのうちの一泊目の夜。夕食をとるためにホテル近くのパブに行きました。

 

 

 

注文したのはベジタブルカレー。カレーだけでは物足りないので、サイドディッシュとして‘地元で採れた季節の野菜’を注文しました。そして出てきたのがこの人参とインゲンです。その量と言ったら!しかもカレーの上にちゃんとサラダが載っていましたので、別にサイドディッシュを頼まなくてもよかったのです。

 

 

 

英国北部は、特に南部と比べて食事の量が多い気がします。これが普通なのですから、私は苦情は言わずにせっせと野菜を口に運びました。でも限度というものがあります。結局3分の2を食べてお皿の白い色のほうが野菜の緑色より多く見えてきたところでギブアップ。野菜の茹で具合も良かったし、カレーもおいしかったです。そこでデザートの注文を聞きにきたウェイトレスに言いました。「とても美味しかったのですが、私には量が多すぎます。すみません。デザートもパスします。」本当はメニューにあったサマープディングを食べたかったのですが、私のおなかが「これ以上は無理!デザートは断って。」と言っているのであきらめました。

 

難しいですね。最初からどのくらいの量が来るのかがわかっていれば注文するものも調節できるのですが、‘丁度良い量’というのは人それぞれですのでウェイトレスに聞くわけにもいかず、同じレストランでもシェフによって量が違うことがよくあります。そういえば、英国ではデザートの注文はメインが終わった時に取りに来るのが普通です。その時の満腹状態をみてから注文するということなのです。ごもっとも。