英国は特にその歴史に学んでいく国です。産業革命からは経済の発展に伴う環境破壊の実態を学びました。歴史に学び、いつの世でも学んだことを活用して地球を回していくことこそ人間ができる、しなくてはいけないことと思います。何故、今日こんなことを言っているかといいますと、先日お客様をお迎えするために初めてヒースロー空港のターミナル2を訪れました。そこで椅子に座っている時にずっと考えていたのが「歴史に学んだかしら?」ということ。
ヒースロー空港にはターミナルが5つあります。その中でターミナル2が、改築工事の後6月4日にオープンしました。別名‘クイーンズ.ターミナル’とも呼ばれています。
ターミナル5が2008年にオープンした際は大変でした。スタッフの駐車場が完備していなくて、彼らたちはターミナルの周りをウロウロ。荷物のシステムにも欠陥が生じ、なんと15000個の荷物が迷子になるという恥ずかしい状態になってしまったのです。それで、今度のターミナル2のオープンの際も「‘英国人は歴史に学ぶ’なんて言うけれど怪しいもんだ’」と思っていたのでした。
その日。地下鉄からターミナルまでは他のターミナルと同じく簡単に行けました。ターミナルに入る前に車の駐車場、観光バスの乗降場所などを確認しました。どちらもターミナルにほとんどくっついていて便利そうです。
さてターミナルの中に入ると.....ずいぶんガランとしています。それもそのはず、初日にこのターミナルに発着したのはわずか34便、6000名の乗客が乗り降りしたのですが混雑は全くありません。その数は徐々に増えるそうで、最終的にはスターアライアンス系に属する航空会社26社の330便が世界中の50か所からの発着時に使うことになります。
その他33のショップと17のレストラン、そして29のセキュリティ.レーンがあります。全便が利用する時点で混乱がなければ、私は「やっぱり英国は歴史に学ぶんだなー」と認めますが、いまのところは何とも言えません。
その日、全日空機で到着されたお客様は以前より(ターミナル3を使っていた時)、ずっと早く入国管理、税関を通過して出ていらっしゃいました。
ニューヨークの駅は実際に列車の利用客より、飲食、買い物客の方が多いと聞きました。将来ヒースロー空港もそうなるのでしょうか?