カージー村は今でも人通りが少なく、高台にある教会から坂を降りながら村の雰囲気を肌で感じていただきました。村の真ん中を通る川は、人の通る橋はあっても車のための橋がありません。車はそのまま水の中を渡ります。
ここでは1379年に建てられたパブ‘ザ.ベル’でランチを。英国名物のひとつであるパイの代わりに今では珍しくなったプディングをいただきました(今回はマッシュルームのプディング)。
午後からはラヴェナムの町です。お客様から質問がありました。「日本ではラベンハムと言っていますが。」確かにスペルはLavenhamですから日本語ではラベンハムになるのでしょうけど、こちらではラヴェナムと発音します。先日も雑誌社とやり取りしていて‘アリスバリー’という名が出たので、どこのこと?と思ったらなんとエイルズブリー(Aylesbury)のことでした。
このラヴェナムでは曲がった家が多く目に入ります。「こんなに曲がっていても、中はちゃんと床が水平になっているのでしょうね?」と質問されました。でも私の知る限り、水平に床を直しているところはありません。中に入ると一瞬眩暈が!そのくらいまっすぐに立っていられないところもあります。そんな部屋でも住民はもう慣れっこになっているようです。知人は「まっすぐの家なんて味気ないじゃないか!」と言います。私も......そう思います。壁や床がどっちかに傾いている家を見ていると、そのほうがおもしろくなり今では「いつかは曲がった家に住みたいものだ。」とさえ思ってしまいます。