今見るスノードロップは1891年からヘンリー.ジョン.エルウェスが亡くなる1922年の間に植えられたものに、現在荘園を所有するヘンリー.エルウェス夫妻が珍しい品種を加えたもので、敷地はスノードロップが咲く時期に週末のみオープンしています。
ところどころにシクラメンやウィンター.アコナイトも咲いていました。
犬を連れた人も多く見かけました。
敷地内にあるセント.ジェイムズ教会は900年もの間村の人たちによって使われてきた教会ですが、その頃のノルマン時代のものは内部の柱くらいしか残っていません。
スノードロップを見ながら歩いていたら、大きなケーキを持った女性を時々見かけました。どこに持って行くのでしょう?と不思議に思っていましたが、お茶の時間になってわかりました。
スノードロップの時期、ここではチャリティのためのティーショップが設けられます。彼女たちが持っていたケーキは実はこのティーショップのためのものだったのです。どこのティーショップでも見たことのない大勢のケーキたちのオンパレードです。しかも奥の部屋のテーブルには更に多くのケーキが並んでいます。先ほど見かけたご婦人たちは次から次へとそのテーブルに自分たちのケーキを置いていきます。
ホームメイドのケーキの素朴な味にほっとしながら一休み。ケーキに紅茶、またはコーヒー付きで3ポンドというお手頃な料金。作る人もボランティアならウェイトレス、レジの人も全てボランティアです。集まったお金は全て‘Cotswold Downs Syndrome Group’というダウン症の子供を持つ親たちによって設立されたサポートグループに寄付されます。
一緒に行ったMさんにとって、日本に帰られる直前に見たスノードロップの白さとおいしいケーキ、そしてイギリスに見るチャリティ精神の神髄はきっとこれからもずっと記憶に残ることと思います。私もコールズボーン.パークに行ったのは初めてでしたが絶対にまた訪れたいところの一つになりました。