日本から参加してくださった方、今年のブルーベル.チャリティウォークに参加された方や、もう5年以上も前にヴァージン.アトランティック航空とのタイアップで実施したブルーベルウォークでお会いした方、またツアーでお会いした方などメンバーの中には懐かしいお顔も。
まずはセント.ジェイムズ公園の地下鉄駅に集合。16~17世紀にフランスで宗教迫害を受けてイギリスにやってきたユグノー教徒が住んでいたペティ.フランス通り、王室御用達協会の本部を通りバッキンガム宮殿からいよいよセントジェイムズ地域に入ります。
バッキンガム宮殿からトラファルガー広場に続く真っ直ぐの道 The Mall。この辺りに建てられた家は王族、貴族の家が多く、昔はロンドン一の高級住宅街だったところ。Spencer House, Clarence House, Marlborough Houseなどの名前にそれが表れています。
最初に向かったのはワイン商のBerry Brothers & Ruddです。1698年にコーヒーやスパイスを売るお店として創業を始めたワイン商は現在では900万本のワインを持ち(そのうち400万本はプライベートの顧客のために保管)、女王と皇太子のワラントを2つ持っています。ナポレオン3世がイギリスに亡命した際に隠れていたのはこのお店の地下だったそうで、正に歴史の宝庫といったところ。
まずはお店の雰囲気を全く持たないお店で社長室長から直々に説明を受けます。
普段は一般に公開していないところも見学させてくださって皆さん感激です。この部屋は昔から大事な会議、食事など限られた人たちによってのみ使われる部屋です。
なんと予定時間の2倍以上もオーバーして熱心に説明してくださいました。途中で私は次に約束が入っていた3軒先のロブにひとっぱしり。「30分以上遅れるけどすみません。」
でも、それだけ熱心に説明して下さった社長室長のジェファーソン氏に感謝です。私も知らなかったことが沢山聞けて勉強になりました。
ベリーブラザーズを出た時は雨が降っていました。次はビスポークの靴屋さんロブ。
皆さん値段を聞いてびっくり。でも修理さえきちっとすれば40年履けるということを聞き、頭の中で計算。「自分の足にあった最高の靴を一年に1~2万円で買えるのなら....」とまんざらでもなさそう。でも皆さん、40年の月賦ではないですよ!一回払いでお願いします。
そういえば以前、30年以上前に作ったチャールズ皇太子の靴の修理をしているところだと聞いたことがあります。
次はバーリントンアーケード。19世紀のショッピングセンターの先駆者的存在です。ビードルズ(ビートルズではありません)と言われる特別な制服を来たひとたちは、まだお巡りさんが存在しなかったころにキャヴェンディッシュ卿に雇われたプライベートのガードマンだった人たちです。
ここの王室御用達の香水屋さんペンハリゴンは予定には入れていませんでした。友人が働いているので、当日交渉しようかなーと思っていたお店です。ところがこの日、友人はお休み。でもお店の方が、私たちを見て「どうぞ」と中に入れてくれました。そして2階のコンサルティングルームまで案内してくださって今でもペンハリゴンのシグネチャーとなっている ‘ブレナム’の匂いを試食、じゃなく試嗅。
次は仕立て屋さんのあるセヴィルロー通りです。セヴィルロウに仕立て屋として一番早くお店を開いたHenry Poole を見学。19世紀には王侯貴族、セレブなどがしょっちゅう出入りしていてクラブのような存在でもあったそうで、この日も有名なモデルがいました。皆さん写真を撮りたい気持ちをぐっとこらえて。お店を出た途端に「キャー!」の悲鳴です。世界で30ヵ国以上の王室御用達の特許を持つお店で、大正天皇、昭和天皇との関わりもあり、今でも年に数回日本に出向して日本の顧客のために完璧なビスポークのスーツをつくり続けるお店です。多くの特許状の中から日本の王室御用達のものも見つけて皆さんニッコリ。
ここでも作業場を見学。出来上がったスーツを見て、「やっぱりいいものはいい。違いがわかる!」と納得。
私にとっても王室御用達ツアーは初めての事でしたので時間調節にちょっと気を配りましたが雨が降っていたので、外でのお話は半分もできなかったのが返って幸いして予定時間ピッタリの1時に終了できました。その後、希望者と一緒にベジタリアンレストランのTibitで楽しいおしゃべりを楽しみ3時ころに完全解散。
ご参加下さった皆さん、ありがとうございました。参加費は全て東日本大震災ふくしまこども寄附金にJRTGAより寄付をさせていただきます。