私の場合はほとんどのケースがお客様が滞在されているロンドンのホテルに車でお迎えに行き、そこからスタート。まずお客様のご希望をお聞きします。行きたいところ、ご興味など。またランチはパブ?ティーショップ?マナーハウス?など、どのような場所をお好みかをチェックするのも大事なポイントです。(そろそろアスパラが出始めています。コッツウォルズはアスパラの産地。昨日はアスパラガスのスープを召し上がっていただきました。)
訪問場所も、お客様によっては「まずはハイライトを」と言う方もいらっしゃれば、時には「ガイドブックに載っていないようなところを」という方もいらっしゃいます。その他、「アンティークショップも行ってみたい。」「ちょっとしたウォーキングもしてみたい。」「完全におまかせ」など色々です。
コッツウォルズといえばロンドン近郊の村と思っている方が多いのですが、それは美しい景観を持つ州がいくつか含まれている地域のことで、広さは東京と同じくらい。その中に200もの村が点在しています。距離ですが、例えばChipping Campdenのように北にある村だと、ロンドンから150キロも離れていますので直行しても2~2時間半くらいかかります。ですから一日のうちに北から南のコッツウォルズの町や村を周ることは不可能です。
さて、昨日は日本から帰ってからの初仕事。 母娘さんを中部コッツウォルズにご案内しました。母娘旅というのが最近増えています。父息子もあってもいいとは思うのですが、残念ながら今まで一度だけしかありませんでした。もちろん家族旅行は何度もご案内はしていますが、やはりお仕事のせいかお父様は留守番が多いようです。またご高齢のお父様を娘さんがお連れするといったケースもありました。
私がご案内する方たちの旅のタイプとしては、ご自分で全て手配される方と、航空券とホテルのみが含まれたパッケージでいらっしゃる方が一般的です。その中で一日から三日くらい、私がドライバーガイドとしてご案内するといったケースが多いのですが、パッケージツアーでいらっしゃってフリーの日に個人的に郊外に行きたいという方をご案内もすることもあります。
もう一か月以上もご無沙汰のコッツウォルズでしたが、3月はまだ冬の色だったのが昨日はパーッと色が戻ってきたように感じました。
まずは今の時期は菜の花畑の黄色が眩しいくらい鮮やかです。ちょっと車を停めて写真撮影。
バイブリーのお庭が綺麗な民家。ここのおじさんのご自慢の庭です。いつだったか日本にいた時にテレビにこのおじさんが出ていました。そろそろおじさんの忙しくなる時期です。
バイブリーの川の水はこの日、とても澄んでいてマスが泳いでいるのがはっきり見えました。
珍しい黒鳥も。
他の村にも色の到来。ヒメリンゴの花は桃色のつぼみがちょっと咲きかけて。
ローズマリーの花もコッツウォルドストーンの家によくマッチしています。
「せっかくこの時期にいらっしゃったのですから是非ブルーベルの森にご案内しましょう。」と、お誘いしたところはコッツウォルズからロンドンに戻る途中のチルタン地域です。日本ではあまり知られていない地域ですが、コッツウォルズとはまた違った美しさがあって私は大好きです。よく個人的にも訪れるところ。
ああ、やっぱりイングリッシュブルーベルの色が出ない!お客様も携帯、カメラと色々試していらっしゃいましたが、やっぱりだめです。本当はもっともっと濃い色です。
これからの時期、益々鮮やかな花の色で埋め尽くされることでしょう。6月にはバラが咲き、その頃はイギリス中が、まるでこの世にある色が全て引っ張り出されたように埋め尽くされます。でも私はいまの時期の落ち着いた色の世界も好きです。
明日はチャリティツアーでブルーベルウォークを行います。連休(イギリスでは今日から3連休)のためミニ旅行に行く方が多いようで、「残念ながら行けません」というメールも数件いただきました。まだまだスペースがありますから明日予定の無い方は是非ご参加ください。明日は(あまり信用できないイギリスの天気予報によれば)快晴、気温も暖かくブルーベルウォークには絶好の日になりそうです。
おひとりから催行しますので、当日参加でもけっこうです。その際は朝にでもご連絡ください。Wendover駅に11時15分集合です。お弁当を持ってきてくださってもいいですし、ブルーベルの咲いている近くにカフェもあります。