明けましておめでとうございます。
2016年はイギリスではBrexit、アメリカではトランプの大統領選当選など思いもよらないことが現実となりました。一年が幕を閉じようとしている時にトルコでテロ事件がありました。シリアを始めアフリカでも一向に戦争は終わる気配がなく、世界の平和が遠のいていく状況の中で新しい年を迎えました。こんなに暗いニュースばかりで年を迎えたことがあったでしょうか。
でも希望だけは失わずに2017年が少しでも平和に近づく年であるように祈りましょう。
大晦日の夜。世界中の大都市で新年を祝う花火は年々派手さがエスカレートし、最近では昔ほど華やかさに感激することもなくなりました。更に最近は普通の住宅街のあちこちで花火を上げています。それは30分以上続くので、花火が大嫌いなジャスパーには大変な日です。二階でブルブル震えているジャスパーを主人と代わる代わる介護しながら毎年新年を迎えます。
日本では「ゆく年来る年」(って言うんでしたっけ?)を見ながら新年を迎えていました。各地の除夜の鐘が打たれる画面が映し出され、厳かに新しい年が始まったのが懐かしいです。花火よりは除夜の鐘です。
ロンドンには除夜の鐘に代わってビッグベンのゴングがあります。でも12時には12回しか鳴らないし、すぐ終わってしまいます。
テレビのNHKワールドのチャンネルをまわしても日本の大晦日を映し出す映像はありません。
ああ、お正月はやっぱり日本がいいなーと、毎年思います。
さて毎年おせち料理は数日かかって作ります。私のレシピーは毎年1990年に日本で買ってきた「オレンジページ」という雑誌のお正月版です。それを毎年ヴィーガン用に変えながら工夫して作ります。昆布巻きの中にはレシピにある鮭ではなくしいたけ他のマッシュルームや人参を入れました。
今年新しく挑戦したのは焼き豚です。ヴィーガンの焼き豚?味はまあまあだったのですが、薄すぎて焼き豚のようには見えません。今年は時間が無くてセイタン(グル―テンで出来ていてお肉の食感です)は買ってきましたが、来年こそは自分でセイタンを作って全て手作りで焼き豚を作ろうと思います。成功したら写真を写して皆さんにも是非見て頂きますね。
クリスマスにはウェリントンを2種類作ってみました。ポートベロマッシュルーム入りソーセージローフとナッツローフです。それにヨークシャープディング。でもこちらは膨らみが足りずに成功とは言えませんでしたが、味は皆に気に入ってもらえました。これも来年の課題にしましょう。
2017年は何よりも世界平和を祈りながら、個人的にはなんだかエキサイティングな年になりそうです。仕事ではマイナーな場所や、カルチャーを始め今までと一味違った英国滞在の、そしてヴィーガン料理を広めることに何かお手伝いできればと思っています。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。