7/19/2019

ライの町

「イギリスという国は2つの国からできているような感じ」とは、私がガイドをする際にお伝えしていることです。(本当は5つと言いたいところですが。・・・・イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド、そしてロンドン。)「それはロンドンとロンドン以外の国」です。特にロンドンを離れてみると、それが良くわかります。ロンドンはロンドンで素晴らしい多様性をもった文化が出来上がっています。でもイギリスらしさと言えば、ロンドンの外にそれを求めるのがいいと思います。

観光で限られた時間しかない場合は、ロンドンを一日削ってでも郊外に足を延ばすことをお勧めします。そこで便利な場所のひとつがライの町です。ロンドンから列車で1時間。緑の田園を見ながらあっという間にライに到着です。(St. Pancrasの駅からはAshford Internationalで一回乗り換え。)




ライと言えばこの通りが有名。15、16世紀の建物が多く残る石畳のMermaid Streetです。






町の中は古すぎて真っすぐ立っている建物よりゆがんだ建物が多い感じ。




教会近くの建物の煙突は、高く積みすぎて今にも倒れそうな積み木の家みたいな煙突が。




ここまで来たら是非、聖メアリー教会のタワーに登ってください。オレンジ色の屋根が一望に見下ろせる素晴らしい眺めです。塔は7,80段の階段を上りますが、ところどころとても狭くなっているので気を付けてください。お尻が邪魔をして横に歩いてやっと・・・・







日本では「アフタヌーンティと言えば3段重ねのお皿で出てくるもの」が常識になっているようです。でも、こちらではそれは高級ホテルや、ちょっと高級なティーショップでのこと。今回のお客様は、「普通の人が普通にとるアフタヌーンティを」とのご希望でしたので、ランチ代わりにThe Cobbles Tea Room でいただくことにしました。人気のティールームで、とってもカジュアル。今までにも何度もお客様をご案内しましたが、皆さん「イギリス的で素敵」と人気です。





3段重ねではなく、お皿一枚にサンドイッチ、スコーン、ケーキ。サンドイッチ、紅茶、ケーキの種類は選ぶことができます。



一人前58ポンドのロンドンのリッツホテルでのアフタヌーンティと内容はかなり違いますが、おなかを十分満たすことができますし、「さあ、行くぞー」と構えないで、リラックスして立ち寄れるのがいいですね。そして値段も11ポンドとかなりリーズナブル。

この後、町でお買い物をしながら最後に素晴らしいスーパーに立ち寄り(このスーパーのことは後程ご紹介したいと思います)ライでの4時間はあっと言う間に過ぎていきましたが、皆さんにご満足していただけたようで私も楽しいひと時を過ごしました。

ライの町も7,8月は観光客が多いので、ゆっくり周りたい方はシーズンオフに行くのも一つの手段。人通りの少なくなったライの町もまた風情があって素敵です。