7/25/2019

新首相の約束

今日は記録破りの暑い日になりそうです。2003年の8月が38,5度とイギリスでは記録上の最高気温でしたが、今日は39度が予想されています。

そこで、毎日の犬の散歩も朝早いうちにすることにしました。それでもルビーは時々立ち止まってストライキを起こし、いつもの野原に行くのにも倍の時間がかかりました。

さて、私たち夫婦は家にいる時は、それぞれやってることに集中しているので大切な事柄以外はあまり会話らしい会話はしません。ですから散歩のときが一日一回の会話のチャンスです。

で、今日の散歩ですが会話の内容は当然昨日の首相交代、新内閣成立の話になりました。


Boris Johnson


昨日、テレーザ・メイが首相官邸であるダウニング街10番地を後にしてバッキンガム宮殿で女王に退任を報告した直後、ボリス・ジョンソンが女王に会見、正式に新首相の任命を受けました。そしてダウンニング街10番地の前で首相としての初めての会見。

ブログでは、あまり書きませんでしたがここ半年くらい私の心は揺れに揺れています。これからのイギリスという国に対する不安、世界的に表れている温暖化や環境問題・・・

その上、新首相としてのボリスの会見を聞いて、希望どころか余計心配になってきました。「イギリスのトランプ」と言われるボリス・ジョンソンは今までにも正確ではない情報を流して問題になったこともある人物です。今回の首相としての初めてのスピーチでは「約束事」があまりに多かったように思います。それで私の気持ちは鎮まるどころか、益々不安になってきました。あまりに約束事が多すぎる!

彼の一番のプライオリティはもちろんブレグジット。10月31日には必ず離脱すると言い張っています。「合意なき離脱」になったらその後はどうなるのか?不安はつのるばかり。

そして、「国民保険サービス予算に200憶ポンド追加は最優先」「教育、交通への投資」「動物福祉改善」「高齢者が家を売らなくても介護が受けられるように」「犯罪対策として2万人の見廻り警官を増やす」「20の病院のアップグレード」「国民の給料増額」・・・・・この他にも「約束事」が沢山あります。

これが全部その通りになったら、素晴らしい国ではありませんか!そんなに素晴らしいことが可能であれば今までの首相だってやってきたはず。


Boris Johnson


そして今最も大切なことのひとつであるイギリス国民をまとめることを約束していました。EU離脱が決まってから、国民はバラバラになってしまいました。スコットランドは「イギリスにいるよりEUとくっついていたい。」と言っているし、独立は一旦は抑えられたもののまたまた独立国民投票が行われたら、今度こそ離れてしまう可能性が大です。

アイルランドの国境はどうなるのか?

そんなことで犬の散歩をしながら、今日は主人と暑い中、熱い話をして益々ぐったりです。

すみません、今日はこの不安定な私の気持ちを皆さんにぶつけてしまいました。