何が違のか、はっきりは言えないのですが確かに何かが違う。並べ方?商品?スペース?
スパイスのコーナー
ゆっくり見ている時間はないので、サーっと。そこで見つけたのがコープ(Co-op)のチョコレートスプレッドでした。何故他のスーパーの商品がここに?普段だとその場でスタッフに聞いてみるのが私。でも時間がなかったのでそっと写真を撮るだけにしました。(許可を得る時間もなかったので盗み撮り! すみません。)
ゆっくり買い物をしたかったのですが、結局サクランボだけを買って駅に向かいました。そして帰ってからこのスーパーのことを調べてみたら、やっぱり他のスーパーとは違いました。
1935年にジョージ・トマス・ジェンプソンがピーズマーシュという小さな村のパン工場(配達の車付で)をで250ポンドで買いました。それまではパンなど焼いたことがないジョージさんでしたが、デリバリーのひと2人を雇って籠の中に入れて配達されたパンは村の人たちに人気だったようで、今でもジェンプソンズではパンに力を入れています。人気ナンバーワンは、伝統的cottage loaf と crusty farmhouse loafだそうで機会があったら是非食べてみたいと思います。
現在は3代目が兄弟で運営していますが日曜は開業当初から休業日。私がイギリスに来た時は日曜営業は法律で禁止されていたので、日曜はとっても静かな日だったのです。一週間に一日くらいは静かな日があってもいい気がします。日曜に買い物できなければ土曜に買えばいいだけのことで、別に不便さも感じませんでした。現在は大きなお店は日曜は6時間だけ営業出来ることになったので、この6時間はレジのところに長蛇の列です。町には車がいつもと同じように走っていて日曜は、静かな日ではなくなりました。
ジェンプソンズのホームページを見ると、ジェンプソン一族は初代から敬虔なクリスチャンのようで、「日曜は家族や友人との時間に当てたり、祈りの時間として過ごす」とありました。
今や、日曜日はスーパーにとっては稼ぎ時。それを80年前のポリシーをいまだに守り通して日曜は休業で通している・・・・・素晴らしいではありませんか。
80年前に始まった小さなパン屋さんが今では2個のスーパー、3個のコンビニ、6個のカフェ、一個のレストラン、5個の郵便局、一個のガソリンスタンド、1個の薬局を持つ大きなビジネスに発展しました。
キリスト教の核であるチャリティにも力を入れ、ローカルコミュニティの存在を大切にしているジェンプソンです。何より、近年は特にスーパーは売上だけがビジネスの基本になっている場合が多いのですが、ジェンプソンのように、ちゃんとしたポリシーを持って営業しているところに出会うとほっとします。今度は是非ピーズマーシュの本店に出かけてみたいと思います。
ライのお店は駅の真向かいですから、ライに出向いたら是非立ち寄ってみてください。